宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

スギ花粉症(その4)

2010年01月30日 16時27分32秒 | 花粉症
今日もなんだか生暖かい風が吹いていますね。
春はもう、そこまで来ています。

ここ数日、花粉症の患者さんが急に増えてきました。
ちょっと早いように感じます。

花粉予想は「少なめ」と出ているのに、意外です
患者さんからも「今年は少ないと聞いているのに、なぜもう症状が出てしまったんですか?」とよく質問されます。

ここで、アドヴァイスです

花粉が少なめ・・とされている年でも、だいたい発症する確率は高いのです。
アレルギーなので、敏感に反応してしまうのです。
じゃあ、花粉が少なくてもよくないじゃん!!と思わないでください。

花粉症はいつもどおり発症する可能性は高いですが、症状の出ている期間は短くなるのです。
つまり、いつもより早めに終わる期待はできますよ

大事なことは、なるべく発症させないことです。
早めに予防治療をスタートして、症状を軽くおさえてしまえば、さらに早く終わることが期待できますね。

このところ、発症してしまった患者さんは、そのほとんがこの一週間以内に始まっています。
先週、暖かい南風が吹いたため花粉が多めに飛んだからですね。

2月に入ると、花粉の量が増え始め、毎年ヴァレンタインデーから急に多く飛びます。

洗濯物やタオル、布団は屋外に干さないように気をつけましょう

~~~~お知らせ~~~~
  
   2月1日の月曜日は、臨時休診致します。
   どうぞ、ご了承ください。
   2月の土曜日は、4回すべて診療がございますので、ご来院ください。

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頭がかゆい~

2010年01月29日 18時00分26秒 | 診断と治療
昨日は、久しぶりに雨の予報が出ていたので期待していたのですが、ほとんど降りませんでした。
相変わらず、東京はカラカラの空気です

火事のニュースも多いですし、乾燥もここまで続くと、肌もつらいですね

さてそういうわけなので、乾燥肌は続いているのですが、実は頭の地肌も例外ではありません。

頭の中は、髪の毛があるのでよく見えませんが、全身と同様に乾燥しているのです。
地肌が乾燥すると、まずかゆみを感じます。
さらに進行すると、ぶつぶつとした湿疹ができたり、さらにはふけが増えてきます。

ふけ症だと勘違いして、シャンプーでごしごし洗ったりまたはふけ用シャンプーを使ったりすると、かえって乾燥がひどくなりかゆみが増す結果となります

まず湿疹になってしまった場合は、適切な塗り薬で治療をします。
髪の毛の中でも塗りやすい、液体の薬を使います。
かゆみが取れてふけも減ってきます。
その後は、乾燥しにくいシャンプーを使用して洗髪し、地肌の保湿ローションをつけて地肌の乾燥を治療します。

エアコンの効いた部屋に長時間いると、地肌も乾燥します。
顔だけでなく、頭の肌にも気を遣いたいものですね。

なお、赤ちゃんの地肌には特に乾燥が起こりやすいようです。
髪の毛が少ないため、乾燥しやすい状態になっています。
赤ちゃんの頭の中もみてあげましょうね

~~~~お知らせ~~~~

  2月1日(月)は臨時休診させていただきます。
  ご了承ください。
  なお、2月の土曜日は4回ともすべて診療がございますので、どうぞご来院ください。

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目のまわりの湿疹は手ごわい!

2010年01月28日 08時47分34秒 | 診断と治療
北風が吹いたり、南風に変わったり、気温もめまぐるしく変わります。
冬と春で迷っているような気候です。

でも、大学通りの白梅は咲き始めました。
植物は、しっかりと春を感じているのですね

さて、このところ、目の周囲(上まぶた、下まぶた、目尻や目頭)のトラブルを良くみます。

この症状は、毎年今頃から春に増えてくるものです。

目のまわりのトラブルの原因は次のようなものです。

1・・・・・アイシャドウやアイラインのかぶれ
2・・・・・化粧落とし(リムーバー)によるかぶれ、またはこすりすぎ
3・・・・・涙によるかぶれ
4・・・・・花粉症の症状のひとつ(花粉による湿疹)

目のまわりの皮膚はうすく敏感です
とてもナイーブでかぶれやすいです。

ですから、かぶれることも多いところです。

しかし、ほおっておくのはいけません。
目のまわりの湿疹は手ごわいのです

なぜかというと、かぶれやすく治りにくい部位ですが、強い薬が使いにくいのです。
弱い薬で治れば安心ですが、治らないと、ずっとかき続けてしまう場合があります。
慢性化してしまうと、ごわごわと厚くなり、こうなると薬が効きにくくなります。

この状態が長期続くと、目のまわりの皮膚の状態が悪くなります。
二重まぶたが一重になったり、逆に三重になったりすることがあります。
下まぶたの湿疹は、長期治さないとシワの原因になります

若い人でも、長引く湿疹をなんとかやっと治した後に、小じわが出来て悩むこともあります

目のまわりのトラブルは、後遺症を残さないように、一刻も早く治してしまいましょう!。

~~~~お知らせ~~~~

    2月1日(月)は臨時休診させていただきます。
    2月の土曜日は、4回すべて診療がございますので、ご来院ください。

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花粉症の種類

2010年01月26日 17時41分47秒 | 花粉症
北風がぴゅ~っと寒かったですね
昨日とは一転して、冬に戻ってしまいました。
なので、今晩のメニューはカレー鍋にします
ぴりっとした辛さが、寒さ撃退!ですね

さて、このところ、花粉症の患者さんが少しずつ増えてきました。
花粉症には、4つのタイプがあります。

1・・・・目がかゆくなる。涙が出る。(目の花粉症)
2・・・・くしゃみ、鼻水、鼻づまり。鼻がかゆい。(鼻の花粉症)
3・・・・咳が出る。(気管支の花粉症)
4・・・・顔や首に湿疹やかゆみがでる。あるいは、ひどくかさつく。(皮膚の花粉症)

人によっては、1と2,あるいは、2と4、3と4・・というふうに、症状が一つではない人もいます。
また、全部の症状がいっぺんにでる場合もありますが、時期によって鼻に出たり皮膚に出たりというふうに変わる場合もあります。

先週、暖かい日が2~3日あったので、その時に症状が出てしまった人が少なくありません。
鼻水や咳が出ていたので、風邪をひいたと思いこんでいる方の中に、花粉症の人が混じっていることもあります。
この場合は、食欲もあり元気で、でもこんこん乾いた咳が出て、水っぱながでます。

暖かい南風が吹くと、花粉症に注意です

そろそろ、洗濯物やタオル、布団を外に干すことはやめましょう

最近は、小さなお子様の花粉症が増加しています。
お子様の予防治療も可能です。
お気軽にご相談ください

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皮膚がちくちく感じる・・・

2010年01月24日 13時27分34秒 | 診断と治療
連日テレビで火事のニュースを伝えています
空気の乾燥が続いているのですね。
皆さま、火の元にはくれぐれも気をつけましょう。

さて・・・
最近、皮膚がちくちすると感じることはありませんか?。
首や肩まわり、腕や腰、太ももうあふくらはぎなどに感じやすいようです。
ちくちく感じたり、むずむずしたかゆみを感じることもあります。

これはいったい何でしょうか?。

これは乾燥肌なんです。

空気の乾燥や暖房などが原因で、皮膚の表面の潤いが失われた状態です。
すると、マフラーや洋服の繊維、タイツや下着の刺激などで、ちくちく感じてしまうのです。

この状態は、保湿クリームなどで潤いをしっかり与えておけば、ちくちく感は無くなりますよ

ただし、ちくちく感だけでなく、さわってざらざら~ぶつぶつを感じるようであれば、すでに湿疹状態かもしれません。
そうなると、保湿クリームだけでは改善しない可能性もあります。
その状態にあった塗り薬の治療が必要になります。

乾燥肌は、冬だけでなく春まで続くことがあります。
油断しないで、保湿ケアをしましょうね



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スギ花粉症(その3)

2010年01月22日 18時25分47秒 | 花粉症
暖かい日が二日続いたので、身体がちょっと春モードです。
し、しかし・・・今日はまた寒くなってきました。
冬と春をいったりきたり・・・という気候です。

今日は、今年のスギ花粉症についてお話しします

今年の花粉予想は、それほど多くはない・・・と言われています。
それは去年が冷夏だったことと関係します。
一年前の夏の気温が低めだと、花粉量は多くはないのです。

が、今日も花粉症を発症している方が結構多かったことに少々驚きました。
もちろんまだ重症ではありません。
しかし、鼻水やくしゃみ、目のかゆみ、顔などの肌荒れがこの2週間くらいで始まっているようです。

花粉症の予防治療については、かなり知識が広まっています。
これは、1月のうちから、まだ症状がでないうちに、軽いのみ薬を連日のむ・・という治療法です。
副作用がほとんど無く安全で、かつ簡単なので、このところ普及しているようです。

この予防治療によって、実際に花粉が大量に飛散しても、症状がかなり軽く済むのです。
場合によっては、予防治療だけで発症しないこともあるんです

花粉が少なめと予想される今年は、予防治療をどうしたらよいのでしょうか?。

次のことを参考にして下さい

まず、毎年重症な方・・・・・予防治療をぜひお奨めします!。重症の方は必ず発症しますから、今からスタートしましょう。
それ以外は、昨年の状況を一つの参考にします。
昨年、症状が出た方は、今年も予防治療をしましょう。スタートは同じく今からです。しかし、今年は花粉量が少なければ、早く終わることが期待できます
症状は軽く、出るとしても3月からの方・・・・この場合は、2月中旬あたりのスタートで間に合うと思います。

あくまで、植物のことなので、気候にもよりますし、多少変動します。
桜の開花時期も、予想通りでないこともありますよね

いずれにせよ、どの方であっても、症状がひどくなってからの治療は、強い薬が必要になってしまいます
ひどい状態をほおっておくのは、お奨めできません

なお、今日患者さんからとても良いご質問がありました。
それは、「予防ののみ薬をのんでいれば、マスクはいりませんか?」というものです。

答えは、予防治療をしていても、マスクは必要だし、洗濯物も外に干してはいけません・・・ということです。
予防治療は、ちゃんと効果がありますが、強力な治療法ではありませんので、その効果を最大限に出すためには、日常の注意が不可欠です。

正しい予防治療をして、快適に春を過ごしましょう






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乾燥肌なのにアセモ?

2010年01月21日 18時10分03秒 | 診断と治療
今日も春を思わせるような暖かさでしたね。
昼はコートを脱いでいても、歩いていると少し汗ばむほどでした。

さて、今日のテーマは・・・乾燥肌なのにアセモ?・・・です。

正確に言えば、実は、乾燥肌だからアセモ・・・なのです

空気が乾燥している上に、連日暖房をかけていたために、皮膚はかなりドライスキンになっています。
これは、皮膚の表面の角質層の潤いヴェールが失われているのです。
潤いが低下していると、皮膚は外からのさまざまな刺激に弱くなります

その一つに、自分の汗の刺激により、湿疹ができるというものがあります。

乾燥肌が続くと、汗をかくと湿疹ができてしまうことがあるのです

下着のゴムやワイヤーやナイロンレースの下や、わきの下、肘や膝のうら等に出来やすいですね。
赤ちゃんは首の下や、身体全体にアセモが出来ることもあります。

予防としては・・・
汗がむれるような化繊の下着を着ないこと。
締め付けすぎないこと。
暖房をかけすぎないこと。
清潔に石けんで洗い、保湿ケアをしておくことですね。

乾燥肌だから汗をかいた方がよいわけではありません。

汗には、肌に良い汗と悪い汗があるのです。
運動したり、入浴による汗は、良い汗です
その後、保湿ケアをしておけば、肌は潤いが増します
しかし、化繊のせいで汗がむれたり、脇や股などのシワの間に汗がたまったままにしておいたりすると、湿疹になってしまいますよ

良い汗をかきましょうね


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ウオノメ

2010年01月20日 17時52分42秒 | 診断と治療
今日はぽかぽかと暖かかったですね~~
ダウンコートを着ていたら、ちょっと汗ばんでしまいました。

春が近づいているのですね

さて、今日は、ウオノメのお話です

これは足の裏や足の小指の外側に固い芯のようなイボ状のものが出来て、歩くときに痛いものです

原因は、きつい靴や細い靴、底が固い靴、ヒールが高い靴など・・・つまりほとんど靴が原因です。
むりやり靴に足を合わせている結果、同じ部位に圧力がかかり、その部位の角質層が厚くなりすぎて、その後中心に固い芯が出来ます。
この固い芯が皮膚を圧迫するので、歩行時痛みを感じます。

ヒールが高いと足の前方に出来、きつい靴をはいていると指の間などに出来やすいです。

治療にはスピール膏という芯を柔らかくする薬を用います。

しかし、治療をして芯を取っても、同じ靴で無理をし続けると、またくり返し出来てしまいます

大事なことは、靴幅が足に合うものを選ぶことです。
幅だけでなく、靴の形も関係します。
例えば、大きいサイズの靴でも形が足に合っていないと、結局不自然なところが圧迫されてウオノメが出来るのです。
ヒールの高い靴も要注意です。

最近、インソールで優れたものがありますね。
中央がふくらみを持って土踏まずにぴったり合うようなインソールを見つけました。
足裏全体に圧力がかかるので、力が分散してウオノメが出来にくいようです

ご自分の足に合う靴を選ぶことや優れたインソールを入れることが大切ですね。

足が痛いと、膝や腰などにも痛みが出ることがあります。
また、無理していると、外反母趾のような変形につながります

歩くことは健康につながります。
ウオノメが出来てしまうような靴は、なるべくはかないようにしましょう。


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単純ヘルペス

2010年01月19日 18時21分21秒 | 診断と治療
寒さが続いて、体力が落ちた方が多いようですね
このところ、ヘルペスの患者さんが多いです。

昨日は帯状疱疹のお話をしました。
今日は、単純ヘルペスのお話です。

これは、別名口唇ヘルペスとも呼ばれます。
唇の周囲のどこか一部にでることが多いですね。

ぴりぴりとした痛みを伴う水疱が唇に出来ます。

疲れがたまっていたり、睡眠不足が続いていたり、ストレスがあったりした後にできることが多いです。
風邪をひいた後に出来ることもあります。

あやしいと思ったら、早めにのむと良く効く薬があります
飲み薬、または塗り薬です。

治療しないで放っておくと、2週間くらいでやっと治りますが汚い跡を残すこともあります。
ヘルペスかな・・・と疑ったら、水疱がでて2~3日以内に治療を開始した方がきれいに治ります。

なお、アトピー性皮膚炎の方が単純ヘルペスがかかると重症化することがあります。
顔全体や首~身体にも拡がることがあり、この場合は放置してはいけません。
早めに適切に治療しないと、かなり悪化してしまうので、注意が必要ですね。

いずれにせよ、体力低下やストレスは禁物です
気候が不順ですので、くれぐれもお気をつけくださいね




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帯状疱疹

2010年01月18日 17時47分02秒 | 診断と治療
このところ、寒~い日が続きます。
気温が低いと、体力を奪われます

冬は熊さんも冬眠しますよね

ですから、皆さまの免疫力も低下しているのです
注意しないと、さまざまな感染症になります。
代表的な病気は、もちろん風邪です。
インフルエンザも相変わらず流行っていますしね。

で、皮膚科の病気。

帯状疱疹という病気をご存じですか?。
これは、水疱瘡のヴィールスが神経に潜伏していたものが、体力の低下により発症するものです。

全身のどこかの神経にヴィールスが増殖して、神経や筋肉、皮膚に炎症をおこします。
神経痛や筋肉痛が伴う、赤みのある水疱がでてきます。

冬は体力が低下しやすいので、この病気になりやすいのです。

今年になってから、患者さんが増えています。

この病気は、とにかく早めに診断をつけて早めに治療を開始することが大事なんです
特別な治療薬があるのです。

あやしい・・・と感じたら受診をお奨めします。

気温の変化が激しくなる時期でもあります。
体力の低下に気をつけましょう。
とにかく、無理をせず、早く寝ることが大事と思います


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