宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

異常乾燥注意報!!

2017年01月28日 07時51分22秒 | スキンケア
空気の乾燥がピークです

昨日の東京の最低湿度は、なんと、18パーセントでした。
砂漠の湿度が30パーセントくらいですから、砂漠など問題にならないくらい乾燥しているのです

そんな気候の中、どの建物に入っても過剰に暖房がきいていて、暑いくらいです

デパート、電車、ビル、学校など、どの建物にも暖房がしっかりきいていて、湿度は測れないくらい下がっています

そんな中で生活すると、全身の肌は乾燥し、かゆみがでてきます。
かくと、ぶつぶつが出てきて、湿疹になってしまいます。
高齢者の皮膚は傷だらけになっています。
小さなお子様は、かゆがってかき続け、夜眠りが浅くなっています。
お肌が気になる女性は、肌のつっぱりやひりひりを感じます。
それが続くと、小じわが増えてきます。

こういった低湿度が続くと、肌トラブルだけでなく、花粉症などのアレルギー性鼻炎や結膜炎も悪化します。

先週あたりから、当院に、今年の花粉症を発症してしまった患者さんが増加してきました。
まだそれほどの量の花粉は飛んではいませんが、乾燥しすぎた鼻粘膜や結膜には影響を及ぼします。
もう花粉症が始まっているのです

当院では花粉症の内服薬、点眼薬、点鼻薬を処方しています。
お気軽にお申し出ください。
でも。
エアコンやファンヒーターを控えてください。
目や鼻を乾燥させすぎないようにお気をつけください

今年は寒い寒いとテレビで報じていますが。
我が家はいまだにエアコンなし。
室温は11度から13度です。
はい、しっかり重ね着で、暖かく過ごしていますよ

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真冬なのにニキビのお話

2017年01月22日 11時01分48秒 | 診断と治療
突然ですが、私の趣味は手芸です

小さい頃から、洋服のデザイン画を描くのが大好きで。
小学生の時に、将来はデザイナーになりたいと思っていたくらいです
最近は、以前からの織物に加え、テキスタイルの世界にはまっています。
布やリボンや糸を合わせて新たに布をデザインすることですが、楽しくてわくわくしています

雑談はこのくらいにして。

何年くらい前からでしょうか。
皮膚科を受診するニキビの患者さんが急に増えてきました。

気になる現象は。

ニキビのでやすい思春期だけでなく、下は9才くらいから上は40台まで年齢が拡大してきたこと。
そして。
以前は汗で汚れる夏に多かったのに、今では一年中患者さんが多く、真冬の寒い時期でもひどくなる方が少なくないことです

また。

年齢や生活スタイル、お化粧の仕方、食生活など、さまざまな要素が絡んで肌の状況は変化するので、ニキビの治療もこういった個人的な原因を考慮して治療しないといけません。

なので、実はニキビの治療は、きめ細かく丁寧に行わないといけない疾患の一つなんですね。。

でも。
ご安心ください
近年、皮膚科におけるニキビの治療は飛躍的に進歩しています。
以前であれば、美容皮膚科で自費でしか対処出来なかったようなしつこいニキビでも、保険治療で治せるお薬の種類が数多く開発されたのです。

当院では。
ニキビの治療を、症状の程度に応じて、3期に分けて行っています。
1期・・・・・ひどいニキビをとりあえず治す時期
2期・・・・・だんだん治ってくる時期。新しいニキビも出来にくくなります。
3期・・・・・赤く見えるニキビの跡を、だんだんうすくして目立たなくしていく時期。

さらに、その方に合ったスキンケアの指導や、お化粧のアドバイスも、必要に応じて行っています

最近のニキビは、なかなか個性的で、治りにくい手強いものもあります。
自己判断で悪化している方もみかけます。
お気軽にご相談ください


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空気が乾燥しています!!

2017年01月16日 07時27分44秒 | スキンケア
しばらくブログを書いていませんでした。
すみません
でも。
重ね着についてくわしくブログで書いたので、多くの方に読んでいただきたくて。
あえてそのままにしていたのです。

この数日、特に寒さが厳しいですね

このブログを書いている室内の気温は、10度。
9枚の重ね着で、特に寒さは感じません。
エアコンは当然つけません。
寒さを感じたら、1枚重ね着を増やすのみです。

全国的に雪が降っているようですが、東京は寒さとともに、空気の乾燥がすざまじいです

クリニックは暖房をつけずにいますが、暖房なしでもこのところの湿度は25パーセントくらいしかありません

多くのご家庭は、エアコンやファンヒーター、床暖房などで部屋を暖めて、乾燥の予防に加湿器をつけていると思います。
でも。
暖房をつけて室温を上げると、加湿器の水分はあっという間に乾いてしまい、効果がありません。
しかし、この水分は、温度の低い場所・・・窓際、へやのすみ、タンスやテレビの後ろ、ベッドの下などでカビをはやすのです。
近年、カビのアレルギーも増加し続けており、心配ですね。

なので、私は加湿器を使いません。

実際、7年前から、我が家はエアコンを一切つけず、電気ストーブと重ね着で暮らしていますが。
この7年、風邪を一回もひきません。
全身の乾燥肌はかなり改善し、手荒れはしなくなりました。
真冬の厳しい乾燥の時期でも、開発したオールインワンジェルを一日2回塗るのみで、顔も全く乾燥しなくなりました。
7年前までは、毎年風邪をひいてしまい、時々やむを得ず休診にさせていただいたことを考えると、大きく変わりました。
それに。
我が家が電気ストーブと重ね着をしてから、家族の花粉症がほとんど出なくもなったのです。
これには、びっくりしました
冬の間、エアコンなどで空気が乾くと、鼻や目の粘膜が乾いて水分が減少し、花粉が入りやすくなっていたのですね。

先週からすでにスギ花粉は飛散が少しずつ始まっています。
当院にも、花粉症の発症してしまった患者さんが増えています。

目や鼻がかゆくなってきた患者さんは
「花粉がもう飛んでいるのですか??。」
とびっくりしています。
でも。
実際、スギ花粉はそれほどの量はまだ飛んでいません。
なのに、なぜ、もう発症しているかというと。
目や鼻の粘膜が乾きすぎ、粘膜の機能が低下してしまい、わずかの花粉でも侵入してしまい、アレルギーが始まっているのです

寒いのは事実です。

でも。
薄着のまま、暖房だけをがんがん強くつけていることが多いようです。

まずは、重ね着を。

私がオススメするのは、ミルフィーユ重ね着。
ミルフィーユとは、薄いパイが何層も重なったお菓子です。
つまり。
薄い素材の重ね着をオススメします。
皮膚に近いところは、綿素材で、肌にぴたっと密着するものを着ます。
その上に薄くても暖かい素材のものを、何枚も重ね着をするのです。
その上には、暖かい厚手のベストやセーターやポンチョなどをどんどん重ねています。
この部屋は10度なので、かなりヒンヤリ寒いですが、9枚重ね着しているせいか、あまり寒くありません。

ブログを書いているので、手は外に出ているので、指は冷たいですね。
暖かいミルクティを飲んで、手も身体も暖めようと思います




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寒さに慣れる方法

2017年01月09日 16時59分40秒 | スキンケア
先週の金曜日から、本年の診療がスタートしました。

金曜日、土曜日と、来院された方々はみな、かなり湿疹が悪化していました
これには、理由があるのです

それは。

お正月休みに、帰省された方や旅行に行かれた方など様々ですが。
田舎に帰省して、ご実家のおうちが暖房ががんがんかかっていたとか。
旅行で、旅館やホテルなどがどこも全館暖房でぽかぽかになっていたとか。
こういった環境の中で、全身がかさかさに乾ききっていたのです

温泉旅館などは、湯冷めしないように旅館内を暖かくしていますし。
スキーなどに行かれた方は、ホテルの暖房が相当強いのです。

こういった場合は、いつもの保湿ケアでは追いつかないのです

私の自宅は、室内の温度が平均13~15度です。
エアコンはつけず、床暖房を一番弱い1でつけているのみで、室内はかなりひんやり。
でも、私は、8枚の重ね着で、ネックウォーマーとアームウォーマーとレッグウォーマーをつけているので、全く寒いと感じません。
こうした冬を過ごすのは今年で7年目。
その間、家族中、一度も風邪をひかなくなりました

よほど寒いときは、電気ストーブです。
こたつでも良いと思います。

エアコンにたよっていた7年前は、寒いと感じるとすぐにエアコンをつけていました。
すると、全身が乾燥し、すごくかゆくなるのです。
保湿クリームの効き目も悪かったですね。

でも。
重ね着を心がけるようになると、感じ方が変わります。
まず。
寒いと感じたら、1枚、また1枚と重ねていきます。
身体はどんどん暖かくなっていくのがわかり、やがて、身体の内側からぽかぽかしてくるのを感じます。
この方法は、寒さを我慢することとは違います。
寒さに対処するのです。

暖房をつけないと、室内の湿度は保たれ、吸い込む空気も乾いていないので、のども痛くなりませんよ。
風邪もひきにくくなりますし、花粉症にもなりにくいと思います

エアコンやファンヒーターといった部屋全体をあたためると、身体を外側から暖めることになり、ひどく乾燥します。
吸う空気が乾いているので、のどが痛くなりますし、風邪をひきやすくもなります。

寒さに慣れる方法とは、我慢するのではなく、寒さをうまく対処する方法です。
重ね着をして、ストーブやこたつで暖をとり、乾燥肌を予防したいですね

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ひとりごと

2017年01月05日 08時17分46秒 | 日記
今年のお正月は、お天気に恵まれましたね
いろいろお出かけになった方も多いと思います。

私は、かなりのんびり過ごしました

旅行などもせず、あまりイベントはありませんでしたが。

近代美術館に行きました。
日本の作家で、抽象画家の個展でしたが。
とても刺激を受けました

さぁ、明日から、また日常のリズムに戻ります。

よろしくお願いいたします

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あけましておめでとうございます

2017年01月01日 09時00分02秒 | 日記
穏やかな、元旦です

2017年が始まりました。

皆さまは、今年をどんな一年にしたいとお思いでしょうか。

私は、開業してから、年々思いを強くしていることがあります。
それは。

皮膚病は、予防できるものが実は少なくないということです。

無防備な洗剤の使用による手荒れ。
暖房の部屋に長時間いることで悪化する全身の湿疹。
シャンプーでこすったり、かきむしったりすることで悪化する頭の湿疹。
間違ったスキンケアによっておこる肌荒れやニキビ。
ホットカーペットや床暖房の上で座ったり寝転んだりすることで悪化する乾燥肌とかゆみ。
洗濯物を外干しして始まる花粉症。
乾癬や掌蹠膿疱症は、喫煙が大きな原因のひとつです。

生活の仕方は、毎日のことであり、積み重なって皮膚病の大きな原因となります。
たかが・・・とあなどっていると、治りにくい要因となります。

これまでの診療にも増して、原因を減らしていくアドバイスに力を入れていこうとおもっています

原因を減らしながら・・・・・
適切な薬を、適切な量使用して・・・・・・
なるべく副作用を最小限に抑えて、効果の高い治療をしてゆくこと

皆さまもぜひご協力ください

上手に治し、再発させない方法を生活の中でみつけること。
これを目指して、快適な生活をしましょうね

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