宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

もうすぐ今年も終わります

2010年12月31日 19時56分36秒 | インポート
テレビでは紅白歌合戦が始まりました

年越しそばも美味しくいただきました。

あと少しで今年も終わります。

ニュースはあまり明るい内容のものは少なかった年だったように思います。
来年は、少しでも、活気のある話題が欲しいところです。

丁寧に毎日を過ごす・・・ということが、大切だと思います。
毎日、上手く行くことばかりではないし、正直めげてしまうこともあります。
でも、毎日の積み重ねが明日につながると信じて、少しずつでも前進を心懸けたいものです。

皮膚病の治療や、スキンケアも同じかもしれません。
一日だけでみると大きな変化が無くとも、ルールを守って丁寧に毎日治療を続けると、きちんと前進し良くなっていくと思います。

アトピー性皮膚炎をはじめとして、多くの皮膚病は、努力が実ることの多いものが少なくありません。
あきらめて、かきむしってしまったり、塗り薬を塗らなかったりすると、良くなるはずはありませんね。

来年も、このようなことを皆さまにきちんと丁寧にお伝えしていきたいと思っています。

良い年をお迎え下さい・・・



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今年のまとめ

2010年12月29日 19時30分58秒 | インポート
本日をもって、今年の診療を終了いたしました。

そこで、今年を振り返って、まとめをしてみます。

春は、例年と同じく、スギ花粉やヒノキの花粉の皮膚炎の患者さんがみられました。
今年は、花粉は少なめでしたが、それでも、顔や首に皮膚炎がひどくなって来院された方は、少なくありませんでした。

6月から7月、イネ科の花粉による皮膚炎がみられました。
顔がひどいため、紫外線アレルギーと思われて来院された方もいましたが、症状は違うため、診察すればすぐにわかりました。

今年の夏は、酷暑でした
ですから、例年よりも、アセモの患者さんがすごく多かったです。
一方、虫さされは、少なめでした。
暑すぎて、蚊も飛んでいなかったようです。
毛虫皮膚炎もすごく少なかったのが、印象的でした。

夏の暑さが終わり、秋が来ると、皆さま少々疲れ気味なのか、帯状疱疹の方が多くなりました。
免疫力の低下に伴って発症します。
早めに治療を開始すれば、後遺症もなく治す事ができます。

11月から、急に増えたのが、ニキビの患者さんです。
夏の疲れと急激な乾燥で、肌の質が低下しており、毛穴が乾燥してつまっている方が増えました。

11月からスギ花粉症を発症している方も、少なくありませんでした。
もう治療を開始しております。
来年はスギ花粉の飛散が多くなりそうですから、早めに治療をスタートすると、軽く済むのでお奨めです。

12月になり、一気に乾燥肌が増加しています。
保湿ケアをしっかりおこないましょう。
暖房のかけすぎには、くれぐれもご注意ください。

今年も一年、ありがとうございました
分かりやすいご説明と、なるべく早く治すことに心懸けて、来年もがんばろうと思います


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ハンドクリームの塗り方

2010年12月28日 20時51分40秒 | スキンケア
早いもので、もう一年もあと三日を残すのみとなりました。

まさに、師走・・・です

明日は、午前中、お薬の処方のみ行います。
もらい忘れたお薬があれば、取りにいらしてください。

さて。

冷たい風がふく12月。
手の荒れも多くみられます。

お子様のあかぎれも増えてきました。

大掃除や片付けで、手荒れがひどくなる方も多いです。
また、風邪やノロウィルスの感染予防の為の手洗いの増加や、アルコール消毒なども原因になって、手は荒れます。

でも、ご注意下さい
感染予防のつもりで一生懸命手洗いをしすぎて、手荒れやひび、あかぎれになっていると、かえって細菌やウィルスがつきやすくなるんです
逆効果ですね。

そこで、活躍するのが、ハンドクリームです。

私は、ハンドクリームにちょっと凝っていて、効果の高いクリームを処方しています。
これは、とてもしっとりとすべすべになるので、お奨めなのですが。
塗り方にも、ちょっと工夫があります

それは。

よく、昼間はあまり塗らないけれど、寝る前にたっぷりと塗っています・・・とおっしゃる患者さんがいますが。
寝る前にたっぷりと塗るよりも、回数が必要なんです。

昼間、少量をうすくでかまいませんので、まめに回数を多く塗ってみて下さい。

日に日に、手の皮膚がしっとりと変わってきますよ
私は、一日に10回以上は塗っています。
20回以上塗ることもあります。
つるつるですべすべになるのが、面白いです。

空気が乾燥すると、喉もかわきますが。
寝る前に一回水をたくさん飲むよりも、一日に何回も少しずつ水をのむ方が効果的ですよね。
ま、そんな感じです。

だましてはいませんが・・・だまされたと思って、一日何回か多めにすり込んでみてください。
きっと、皮膚の状態が変わってきますよ

~~~~お知らせ~~~~

   年内のご診察は、本日で終了いたしました。
   明日は、午前中のみ、お薬の処方をおこないますので、おいで下さい。

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重ね着のすすめ

2010年12月27日 17時56分20秒 | インポート
このところ、ぐっと冬らしい冷え込みを感じます。

空気は、どんどん乾燥し、静電気もおこりやすくなりました

さて。

最近の都会の生活スタイルで、注意をして頂きたいことがあります
それは。
最近の子供は、室内で、すごい薄着でいる・・・ということです。

帰宅後、靴下を脱ぎ裸足になり、コートを脱ぐとその下はトレーナー一枚とか。
こんな薄着でいられるのは、何故でしょうか。
決して最近の子供が風の子・・というわけではありません。
実は。
そんな薄着でいられるほど、部屋をぬくぬくに暖めている生活である・・・ということなんです。

部屋をポカポカに暖めて、薄着でいると、乾燥肌はどんどん進行してしまいます
これは、とても、危険です
あっという間に、全身に湿疹が出てきますよ。

今、このブログを書いている私は、室内で4枚着ています

肌に密着する一番下には、綿のタンクトップを着ています。
夏物ですが、ピッタリしたややきつめのもので、その方が風が通らず冷気が入りにくいのです。
その上に、レーヨンやモダールなどの薄手の長袖のインナーを着ています。
その上に室内着。
その上に、ガウンです。

この様に、薄いものを重ね着すると、身体で暖まった空気が洋服の層の間にたまっているので、寒く感じません。
また、室内では、ぬくぬくの靴下をはいています。
この様して、寒さを感じにくくすれば、暖房はつけすぎることはありません。

皮膚の乾燥を予防しますし、経済的でもありますね

重ね着と靴下・・・おすすめですよ。

お子様は、重ね着をいやがることもありますが、袖のないベストや綿入れちゃんちゃんこなどを着せる癖をつけると良いですよ。
ぜひとも、やってみてくださいね

~~~~お知らせ~~~~~

   年内の診察は、明日の28日(火)までとなります
   29日の水曜日午前は、お薬の処方のみで、診察はございませんのでお気をつけ下さい。

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まぶたのかぶれ

2010年12月25日 16時14分11秒 | 診断と治療
昨日から、急に本格的な寒さがやってきましたね。

冷たい空気には透明感があり、あたりが暗くなると、その闇にきらきらとイルミネーションが輝いています。
皆さま、今年のクリスマスイブはいかがでしたか?。

今日はクリスマス
一応、私も、ちょっと凝った夕ご飯を作りつもりです

それにしても。
こんなに寒くなったのに、スギ花粉が少々飛んでいるようで、症状が出ている方が結構多く来院されます。

花粉かぶれの典型的な症状に、まぶたのかぶれがあります。
まぶたがかさかさしてきてかゆくなり、掻いてしまうとだんだん赤くなり、それを続けていると腫れてきます。

ここで、ちゃんと治療をすれば、良いのですが・・・・・。

まぶたくらい、すぐ治るだろう・・とタカをくくっていると、徐々に慢性化してきます。
皮膚がごわごわと硬くなってしまいます。
この状態をさらに放っておくと、怖いことになるのです

それは・・。

まぶたは老化しやすい・・ということです。
湿疹やかぶれを放置しておくと、しわになってしまうこともあるのです。
長く放置していたまぶたのかぶれは、治療した後に、細かいシワや深いくぼみなどを残すこともあるんです

これは、いやですね~

これから、スギ花粉は徐々に増加してきます。
そうなると、まぶたやほほ、クチビルやあご、くび、耳のうしろなどにかぶれがおこりやすくなります。
できるだけ、早めに治してしまいましょう。

悪化したままにしておくと、2月くらいから急にさらにひどくなります。
今、症状が出てしまった方は、年内に治療薬をもらっておいて、お休み中に治してしまうことをお奨めします

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ひとやすみ

2010年12月23日 17時35分52秒 | インポート
穏やかな休日です。

冬とは思えないほど、暖かい気温ですね。

でも、風が強くスギ花粉が少し多めに飛んでいるようです

さて。

今日は、一日、のんびりと過ごしました。
私は、テレビを良く観ますが、正直近年感心するような内容の番組が少ないので、画面に向かってぶつぶつ文句を言っています。
そんな中・・・。
今日は、すごく良い番組がありました。

サントリーの一万人の第九・・・のドキュメント番組。
何気なく観ていましたが・・・途中から目が離せなくなり、最後はちょっと鳥肌が立つほど感動しました
平原綾香さん・・素晴らしいですね

ドラマでも滅多に感動をしなくなったので、私にとって久々のヒットでした。
音楽の力はすごいんだな・・・とあらためて感心しました。

動画で配信もしているそうです。
暇があれば、ちょっとみてください。
正直、私には、驚きの発見でしたよ

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うるうるもちもち!

2010年12月22日 17時41分14秒 | スキンケア
今日は冬至です。

なのに、18度もある暖かい一日でした。

朝降っていた雨はまもなくあがり、明るい日差しが出てきて、ちょっと得をしたような気分でした

雨が降ると、湿度が上がり、肌が喜んでいるようです。
潤いたっぷりの肌は、かゆくないしすべすべだし、みずみずしくきれいで、その上丈夫です。

そんな潤いたっぷりの潤い肌でいると、乾燥性湿疹だけでなくニキビさえできにくくなるんです。

潤いはどのように与えればよいのでしょう。

時々誤解をしている方がいます。
それは。
馬油やオリーブ油などのアブラを塗りたくっている方です。

これは、うるうるにはならず、べたべたになるだけなんです

では、みずみずしい潤い肌はどのようにしたらよいでしょう。

まずは、洗顔。
石けんをよく泡立てて、泡たっぷりで泡をころがすようにやさしく丁寧に洗顔しましょう。
ニキビの方も同じです。
ニキビのたくさんできている部分は得に丁寧に洗います。
この時、こすってつぶしたりむしったりしてはいけません
あくまでやさしく・・・ね。

その後、保湿です。
アルコールを含まないしっとりする化粧水をつけ、乳液や美容液、ジェルなどで保湿しましょう。
ニキビの方はここで終了。
乾燥肌やアトピー肌の方は、さらに乾燥の強いところに保湿クリームや栄養クリームなどを塗りましょう。

すると、翌日には、うるうるもちもち・・・!

肌も心も潤いたっぷりで、うるうるもちもちでいたいですね

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軟膏の湿布効果

2010年12月21日 20時48分44秒 | 診断と治療
比較的過ごしやすい冬の日が続きます。

空気は乾燥しています

空気が乾燥すると、皮膚は潤いを失い、乾いてぱさぱさした状態になります。
この乾燥肌は、かゆみに敏感なかゆみ肌です。

ついついかきむしってしまう・・・というご相談も増えてきました

腕や足など、掻きやすい場所をついついかき続けてしまうと・・・湿疹が悪化し、広がってきます。

受診された患者さんに、効果の高い塗り薬を処方します

が、しかし・・・。

ここで、ちょっと落とし穴。

せっかく効果の良い塗り薬をもらって塗ったとしても、その後かいてしまうと・・・・・ほとんど効果が出ないんです

塗っても塗っても治らない・・・なんてこともおこるのです。
薬を塗りすぎではないかしら・・・とご心配にもなってしまうようです。

そこで、私がお奨めするのが、塗り薬を少し多めに塗って、その上にガーゼを当て包帯で巻いてしまう方法です
これ、とても効果的です。
薬がしっかり皮膚に吸収されるし、包帯を巻いてあるとかきむしることがなくなります。
その結果、塗り薬が、短期間でしっかり効果を出すんです。

一種の湿布の効果ですね。

肩こりも腰痛も、痛み止めジェルを塗るよりも、湿布を貼った方が効きますよね。
あれと似ていますね。

ついつい掻いてしまう方に是非ともお奨めしたい方法です。
お試し下さいね


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あらためて保湿の重要性について

2010年12月18日 19時46分57秒 | アトピー性皮膚炎
穏やかな冬晴れの一日でした。

空気はかなり乾燥しています

エアコンなどの暖房を使い始めた家庭や職場も増えてきました。
保育園や幼稚園も床暖房やファンヒーターをつけ始めたようです。

当然、空気の乾燥はかなりすすみますね。

それに伴い、皮膚の乾燥もかなりひどくなってきました。

さて。

たまに受ける質問なのですが。
「保湿クリームを塗りすぎると、かえって皮膚が甘やかされて虚弱になりませんか?」
というものがあります。
なるほど・・・。
甘やかしてはいけない・・という発想ですね。

でも、これは、完全に違います

小さい頃から、きちんと保湿ケアをしたほうが、かえって丈夫できれいな皮膚が育つのですよ。
ですから、迷わず、保湿クリームを塗り続けてかまわないのです。

最近の研究では・・・。

毎日、しっかり保湿クリームなどを塗って、皮膚を潤わせることを続けていると、アレルギー体質も改善してくることがわかってきました。
保湿をし続けていると、食物アレルギーの治療にも良いとも言われ始めています

ですから、迷わず、保湿をしましょうね。

潤いのあるきれいな丈夫な肌は、心まで潤ってくるように感じますね

当院では、クリームや乳液の処方を行っています。
また、比較的安価なさっぱりとした塗りやすいローションやミルクの販売も行っていますので、お好みのものをチョイスして下さいね

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ささくれやヒビワレ

2010年12月16日 12時36分54秒 | 診断と治療
冬になって、空気の乾燥が続くと、指のささくれやヒビワレの患者さんのご相談が増えてきます。

原因は、空気の乾燥や、暖房による乾燥、風邪予防の手洗いのしすぎ、アルコール消毒など・・・。

ささくれを気にして、口でかんで引っ張ってはがすお子様や、ヒビワレのはしっこのかたい皮膚をひきちぎる方もいるようです。

確かに、ささくれやヒビワレのかわは、ひっかりじゃまなので、つい引きちぎりたくなりますね。
でも。
これをやってしまうと、色々問題がでてきます。

まず。
ささくれを口で引っ張ってちぎると、痛くなり、また血が出たりします。
痛いだけではなく、この傷からばい菌が入るんです
そうなると、抗生物質を飲まないと治らないことが多いのです。
でも、ささくれはあちこちにひっかかり、とても気になるものです。
ではどうすればよいのでしょう。

まずささくれは、爪切りかまたは小さい先の尖ったはさみで飛び出しているところの根元を切ります。
さわって飛び出していないように切ります。
その後は、ひたすら乾燥予防にハンドクリームで保湿です

ひびわれも硬くなっているところを平らになるように切ります。
そして、ハンドクリームをまめに塗ります。
さらに、夜には、ヒビワレを早く塞ぐ塗り薬をつけて、ガーゼでおおっておくと、治りがスピーディですね

ささくれもひびわれも、乾燥の強い冬に悪化します。
痛いから・・といって絆創膏の貼りっぱなしは、だめです

きちんとケアをすれば、徐々に治っていきまますので、頑張りましょう。
良く効くハンドクリームを処方していますので、ご相談下さい


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