宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

肌荒れ

2010年11月30日 19時51分01秒 | 診断と治療
小春日和・・といったところでしょうか。

暑くもなく、寒くもなく、過ごしやすい気温が続いています。

空気はひどく乾燥しています
一日の診療を終えると、しゃべり続けたせいか、喉がかわいてひりひりします。

湿度の低さは、喉でも肌でも、敏感に感じます。

このところ、全身の乾燥肌の患者さんが急増しています。
手荒れやカカトのひび割れなどが、多く見られます。

そして、とくに目立つのが、顔の肌荒れでの受診です。

肌荒れ・・・ひとくちに言いますが、実は色々な皮膚病が混じっています。

多いのは・・・。
まず、ニキビや吹き出物です。
化膿して、大きく腫れている状態のニキビも少なくありません。
気にしてつぶしてしまい、汚いあとを残すこともあるので、いじるのは要注意です

次に、花粉のかぶれ。
まぶたや口のまわり、耳のまわりや首などに、赤い乾燥した湿疹が見られます。
このところ、スギ花粉がけっこう飛んでいるようで、花粉症の一つとして、湿疹がでます。

急激な乾燥のために、化粧品があわなくなったトラブルもいます。
夏使用のさっぱりした化粧水をそのまま使用していて、かさかさになってしまう場合もあります。
今の時期の肌に合ったチョイスが必要です。

女性の40代~50代では、更年期に伴う肌のトラブルも多いようです。
この年代は、超敏感肌になっている場合が多く、間違ったスキンケアや治療をすると、かえってこじれて長引きます。
薬の副作用も出やすいので、気をつけないといけません。
身体だけではなく、肌も変化に戸惑う年齢なのだと思います

自分の肌が今どういう状態なのかをよく理解して、スキンケアや治療を選択しないといけない季節です。

わからなくなっている方もいると思います。
お気軽にご相談ください



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ワセリンのお話

2010年11月28日 08時59分19秒 | スキンケア
空気が乾燥してきましたね

喉もひりひり痛い感じがします。

当然のように、肌の乾燥もじわりじわりとすすんできています。

肌の乾燥を放置していると、皮膚はごわごわ硬くなり、しわしわもでてきます。
まさに、老化現象

何とかして、食い止めなくてはなりません

ワセリンや馬油を好んでつける方がいます。
確かに安全ですし、水分蒸発を予防するには有効です。

でも。
塗っても塗っても、次の日は、元通りの乾燥肌になってしまう経験はありませんか?

ワセリンは、乾燥の予防はするのですが、皮膚の潤いを積極的に改善することは難しいのです。

やはり、皮膚の角質層に潤いをとじ込めて、塗るごとに皮膚の保水力を増していくような保湿ケアがお奨めですね。
それには、保湿効果の高い乳液や、当院で処方しています保湿クリームが効果的です

干し椎茸をイメージしてみましょう。
ワセリンは、干し椎茸の表面にアブラを塗っているイメージ。
表面は乾きませんが、べたべたしている割には、中はかちかちです。
一方。
保湿クリームは、干し椎茸を水で戻した状態のようなイメージ。
柔らかくぷるぷるしています。

これからの気候は、保湿ケアに手を抜くと、すぐに皮膚がかたくごわごわしてきます。
みずみずしい潤いのある柔らかい皮膚を意識して、保湿ケアをしましょう。
その方の肌にあった保湿ケアのアドバイスをしています。
どうぞ、ご相談下さい

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単なる乾燥肌でしょうか??

2010年11月26日 17時54分12秒 | 花粉症
今日は、ビックリするほど、アレルギーの患者さんが多かったです

ほとんどの方が、11月に入ってから皮膚の調子が悪い・・というものでした。

肌がかさかさして、ひりひりしている、またはかゆくなる・・という状態です。

多くの患者さんが、「このところ、乾燥肌がひどいんです」とおっしゃいます。
でも、果たして、単なる乾燥肌でしょうか?

確かにこのところ、空気は乾燥しており、寒くなってきたので汗の量も減ってきました。
当然、肌の水分量は減少しています。

でも・・・。

このくらいで、ひどい肌に乾燥がおこるのは、ちょっと時期が早すぎますね

まだ、どの家でも、暖房をかけまくっているというわけではないと思います。
ですから、今の時期に、単純に乾燥肌と考えるのは、ちょっと違うかもしれません。

これは・・・。
アレルギーの可能性が高いのです

原因の多くは、スギ花粉ですね。

11月からスギ花粉は飛んでいます。
最近はその量が増加していますから、油断は禁物ですね

今、きちんと治して、肌をよい状態にしておかないと、来年、スギ花粉が増加したときに、いっそうひどくなる危険性があるのです

特に、顔や首、手などの露出部にでやすいようです。
でも。
洗濯物を外に干していると、身体のあちこちに広がってきます。

なるべく早く治し、その後は、しっかりと保湿ですね

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ひとやすみ

2010年11月23日 13時18分07秒 | インポート
みなさま、こんにちは

休日をいかがお過ごしでしょうか

私は、最近、ストレスが溜まるのを回避する生活の工夫をしています。

現代社会は様々なストレスだらけ。
無理が続くと、身体にも心にも負担がきます
私も、過去に何度もストレスにより病気になったり体調を崩したりしたので、日常の中でこのストレスを解消する工夫をしています。

今日は、朝ゆっくり起きて、手芸をしていました

最近、手縫いで小物を作ることにはまっています。
今日は、コサージュを作りました。

絵を描くように、気ままに布をちくちくと手縫いし、次第に平面が立体になっていくのがとても面白いです。
針でちくちくと手縫いしていると、思考はストップし、布の世界に没頭できます。
ミシンも好きですが、気ままに手縫いも実に楽しいですね。

すごく素敵なコサージュができました
正真正銘の一点物

満足感いっぱいの休日となりました

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この時期の花粉症

2010年11月22日 20時05分51秒 | 花粉症
お子様の間に風邪が流行っているようです

普通の鼻風邪の他、胃腸の風邪も少なくないようです。
マスクをしている人も増えてきましたね。

熱が高いお子様もけっこういると聞きました。
急に寒くなってきたので、体調管理がむずかしいんですね。

さて。

この鼻風邪の中には、花粉症の方も混じっています。

スギ花粉ですよ。

え?・・もう?と驚かれる方も多いです。

でも、毎年、スギ花粉は11月にけっこう飛んでいます。

鼻炎だけでなく、顔や首や頭の中に湿疹が出る方も増えています。

最近は、この花粉湿疹が、大人になってから発症する方が多く見られるようになりました。
子供の頃は皮膚が丈夫だった・・・という方もいます。
なぜ、大人になってから、花粉で湿疹が出るようになったんでしょうか。

花粉によって湿疹がでるのは、お子様だけではなく、中年の大人にも増えています。
この現象は、都会に多く見られ、原因はアレルギーで、一種の現代病のように思います。

おそらく、温暖化や空気汚染などの近代化に伴ってアレルギーの体質が増加しているのでしょう。
ストレス社会であることも一因と思われます。

残念ながら、体質を完全に変える治療法はいまだ見つかっていません。
しかし。
副作用を出さずにその症状を軽くする治療法はどんどん見つかっています

今、スギ花粉症の症状が出ている方は、早めに治しておくことをお奨めします。
なぜなら。
今、治療をせずにほおっておくと、来年本格飛散の時期になると、一挙に悪化する可能性が高いからです。

私は、アレルギー予防として、一年中、洗濯物を乾燥機で乾かしています。
布団も、布団乾燥機を使います。

やっかいだし、お金もかかるとはいえ、スギ花粉が飛散している時期に屋外に洗濯物を干す勇気はありません。
症状がでてしまうと、治療にかえってお金がかかるし、予防は大切と思っています

皆さまも、この時期にもスギ花粉が飛んでいることに、ご注意くださいね




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今大事なお肌のお手入れ

2010年11月19日 18時50分10秒 | スキンケア
先週、スギ花粉と黄砂が飛んで、肌荒れをおこした方が多かったのですが、治療の甲斐あって、今日は多くの方がすっかり良くなっていました

さぁ、これからが大切です

いったん、良くなったお肌を、そのまま良い状態に保つことが、とても重要です

これから空気はどんどん乾燥していきます
暖房もかけるようになると、静電気もおこりやすくなり、肌はトラブルが増加します。
そうならないように・・・。
毎日のていねいなスキンケアがとても重要ですね。

石けんはていねいに泡立てて、その泡をころがすように優しく洗顔しましょう。
そのあとは、保湿の化粧水をつけます。
秋から冬にかけては、アルコールを含まない保湿力の高い化粧水がお奨めです。

ニキビ肌の方も、保湿はとても重要。
ジェルまたは乳液で保湿します。

乾燥肌やアトピー性皮膚炎の方は、保湿クリームをつけてしっかりと潤いをとじ込めましょう。

このように毎日ていねいにスキンケアをすれば、次第に肌は安定していき、丈夫になっていきます。

来年はスギ花粉が多いといいます。

しっかり保湿して、丈夫な肌で、かぶれにくい状態を保つことがとても大切ですよ

~~~~~お知らせ~~~~~

  明日、20日は、第3土曜日の休診です。
  27日は診療がございます。
  なお、12月は、4回のすべての土曜日に診察がございます。


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保湿マニア

2010年11月16日 17時34分53秒 | スキンケア
寒いですね~

気温が低いと、血液の循環が悪くなり、皮膚への栄養が悪くなります。
湿度も低いので、乾燥は進み、皮膚はカサカサです

私は、かなり以前から、保湿の重要性をお話ししてまいりました。

保湿とは、皮膚の角質層の水分量を増加させることです
よく言う、潤いを与える・・というものです。

皮膚の角質層とは、皮膚の表面の薄い膜のようなもので、いわば、外界から守る屋根の役目をします。

この角質層に水分がたっぷりと蓄えられていると、見た目はしっとりときれいです。
きれいなだけではなく、実は、かぶれにくい強い皮膚でもあるのです

潤いたっぷりの肌は、きれいでお化粧ののりも良く、小じわもめだちにくく、かぶれにくい丈夫な肌でもあるのです。

ですから、乾燥肌やアトピー性皮膚炎の方だけでなく、ニキビ肌や脂漏性の肌の方にも、保湿はとても重要です

毎日の保湿ケアは、いわば毎日の歯磨きと同じくらい大切です。
水をびしゃびしゃつけるのではありません。
潤いの保てるローションやクリームをつけることが大切です。

肌も、心も、潤いのある生活をしたいですね

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じんましん

2010年11月15日 18時45分12秒 | 診断と治療
今年は、変な気候です。

夏が厳しい酷暑で、しかも、すごく長く続いたのに、そのあと、一気に冬になった感じでした

この数日、やっと、秋らしくなりました。
大学通りのイチョウが、あわてて黄色く色づきはじめています。

今日は昼間はまあまあ暖かかったのに、先ほどから寒い冷たい雨が降り始めています

このように、気温がころころと激しく変化すると、私たちの身体は順応しにくくなり、その結果、体力がうばわれます

体調を崩す人も、急激に増えています

風邪も流行ってきました

皮膚科的には、このところじんましんの患者さんが多く見られます。

じんましんというと、食べ物が原因と思われる方が少なくないのですが。
実は。
原因は、食べ物の場合は意外に少ないんです。

では、何が原因かというと・・。

ずばり、疲れです

このところ、ちょっと無理が続いていませんか?。
あるいは。
睡眠不足はないでしょうか?。
あるいは。
運動会や文化祭、遠足など、さまざまな行事が続いたため、疲れも溜まってきたかもしれませんね。

それらのストレスに加え、こういう気候のために、身体がちょっと悲鳴をあげているのかもしれませんね。

みなさん、休息しましょ

今日は、はやめにお布団に入り、ゆっくりと睡眠を多くとりましょう。
じんましんにはのみ薬がありますが、休息もきちんととることが早く治すコツです。

おやすみなさ~い





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秋のスギ花粉症

2010年11月12日 19時32分03秒 | 花粉症
驚きました

今日は、かなり花粉症の患者さんが多かったのです。
しかも。
その多くが、この一週間前くらいからの発症なんです。

これは、時期的にもスギ花粉です。

もう、スギ花粉??と思う方もいらっしゃると思います。

でも、実は、スギ花粉の第一弾は11月から飛ぶんです。

鼻水やくしゃみや目のかゆみのような代表的な花粉症の方もいます。
その他に、咳が止まらない方も出てきました。

皮膚的には、乾燥しているだけではなく、赤く炎症をおこしていたり、ぶつぶつざらざらしていたりします。
これも花粉症です。
花粉のかぶれです。

どの症状でも、早めに治してしまうことをお奨めします

特にかぶれた皮膚を放置していると、これからの空気の乾燥に加え暖房を使用するようになると、さらに皮膚症状が悪化するからです

今、皮膚を痛めると、これからが辛いんです
かぶれたり湿疹化した皮膚は、角質層の痛みがひどく、潤いがどんどん失われてしまい、ごわごわと硬くなります。

しなやかなみずみずしい皮膚とは、正反対の状態なんですね

冬は皮膚が老化しやすいんです。
今、かぶれていると、大変ですよ。

かぶれている皮膚は、一刻も早く治しましょう。
そして、直ちに、適切なスキンケアが重要です

洗濯物を屋外に干さないで下さい。
スギ花粉に加え、黄砂も飛んでいますよ。

明日も乾燥したお天気になりそうです。
スキンケアのアドバイスもしていますので、ご相談下さい

~~~~~お知らせ~~~~~~

  誠に申し訳ありませんが、明日の土曜日はお薬の処方のみとなります。
  また、20日は第3土曜日の休診です。
  今月の土曜日の診察は、27日になりますので、ご注意ください。





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肌の力

2010年11月10日 16時15分36秒 | スキンケア
空気の乾燥が気になります

クチビルが乾いて、なめちゃう人いませんか?。
かえってかさかさになってしまいますよ。
当院で、リップクリームを処方していますよ
保険が効きますよ。

さて。
今日は、肌力(はだりょく)のお話。

肌力という言葉は、私が作った言葉です。
外的刺激に強いかぶれにくい肌の場合、肌力が強いという言い方をしています。

肌力が強いと、化粧品にかぶれることもないし、第一化粧のノリが良いんです
しっとりして、すべすべです。

どうしたら、この肌力を強めることができるのでしょうか?。

肌力を決めるポイントは、ズバリ・・・皮膚の角質層の水分量です。
簡単に言えば、みずみずしさ・・です。

よく、ワセリンや馬油をべたべた塗ってアブラっぽくしている方がいますが、表面がべたべたになるものの、皮膚の内側が必ずしも潤っていない場合があります。
この場合は、表面はアブラっぽいのですが、皮膚はごわついており柔らかくないのです。

肌力を強くするのは、皮膚の内側に水分が豊富に蓄えられているかどうかによります。
角質層が潤っていれば、皮膚は柔らかく刺激には強い、肌力の強い丈夫な状態になるのです。

強さは、美しさにもつながる・・・のですね

さて。
肌力を強くするのは、正しいスキンケアですね。
化粧水や乳液やジェルや保湿クリームなど、様々なものがあります。

化粧品の場合と、処方で出せるクリームの、両方があります。
どちらもご相談にのっています


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