宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

足がかゆい

2016年05月29日 20時14分08秒 | 診断と治療
今日は、珍しく、家に一人の時間が長い日曜日でした

ソファーにのんびり横になり、映画を三本も見ましたよ。
6才の僕がおとなになるまで。
ジュリーとジュリア。
バクダッドカフェ。

今日のチョイスはなかなか渋く、どれも味わいのある名画ばかり。
充実の休日となりました

さて。

一週間くらい前から、足のかゆみを訴えて来院される方が多くなっています

これには、原因があるのです。

だんだん蒸し暑くなり、足の汗が多くなっています。
その結果、足が蒸れやすくなり、それによるトラブルが増えているのです。

異汗性湿疹。
水虫。

この二つが多いのですが、ちょっと複雑なのは。
市販の水虫の薬によってかぶれている方もいて、この場合、はじめは水虫ですが、薬が合わなくて違った病気になっているのです。

検査でわかる場合と、症状から診断がつく場合があります。

紛らわしいので、患者さん自身では診断はつきにくいので、お早めに受診くださいね

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手がかゆい

2016年05月29日 00時28分59秒 | 診断と治療
ジャングルのように背丈を伸ばしてこんもりと生い茂っている雑草の間に、あじさいが存在感を示してきました。

まだ色づいていないので、白っぽく目立ちませんが、梅雨が近づいていますね。

さて。

このところ、皮膚科には、さまざまな疾患が見られます。
その中で、ちょっと目立っているのが、手のかゆみです

手のひら全体がかゆかったり。
手の指にぶつぶつがでたり、水疱がでたり。
指の皮がむけたり。
手の甲に小さい湿疹がでたり。

原因はいろいろあるのです。

まず、今頃のむしむしとする時期には、手汗が増加し、異汗性湿疹が起こります。
その結果、小さな水疱が出たり、皮向けてかさかさになったりします。

気温の上下が激しいと、じんましんが出やすく、場合によっては手のひらや手の指が真っ赤になってかゆくなることがあります。

雑草の花粉によるアレルギーによって、手に甲や腕に湿疹が出やすい時期です。

紫外線アレルギーにより手の甲や腕にちいさな湿疹とかゆみがでる方もいます。でも、これは花粉症に比べれば人数は少ないです。

こうした疾患は、区別が難しい場合もあります。
でも、診断をつけて、それぞれにあった治療をしないといけません

診察をすれば、正しい診断をつけることはできますので、ご相談ください。

今日は、男子バレーボールの試合をみました。
興奮して手に汗を握りました
こういったことも、ての異汗性湿疹の原因になる場合もあるんですよ





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ペンギン保湿研究所(2)

2016年05月27日 18時11分48秒 | 化粧品
蒸し暑さを感じ始める時期になりました
大学通り沿いにあじさいが少しずつその存在を示し始めています。
梅雨が近いという感じがしますね

さて。

最近、立て続けに数名の患者さんから
「ペンギン保湿研究所の報告が楽しみです。」
と言われました
うれしいですね
このブログを楽しんで読んでくださっているという実感があります。
励みになります

なぜ私が保湿にこだわるかというと。

現代人、とくに都会に住む人たちの肌がピンチだからです

これには、私は、~~しすぎということに原因の一つがあるのではと思っています。

つまり。

冬に暖房で暖めすぎ。
石けんでこすりすぎ。
消毒などで、清潔にしすぎ。
あれこれ化粧品を使いすぎ。
パックだ、マッサージだ、角質除去だと、いろいろと手をかけすぎ。
ナイロンタオルやブラシなどで、摩擦しすぎ。
夏は、クーラーをかけすぎ。

さらに、近年、夏の異常な暑さにより、熱中症が急増し、肌までも脱水を起こしており、現代人の皮膚は過酷な状況に置かれています。
つまり、夏が暑すぎです。

とはいえ。
何でも昔に戻れば良いといって、無添加の昔風の石けんや石けんシャンプーが良いかというと、アルカリ性が強すぎて肌がひどくかさついてしまっている場合もあり、どうすれば良いのか、迷って混乱している方も少なくないと思います

紫外線も強くなっているので、日焼止めを使うことが必要ですが、この日焼止め化粧品のかぶれも多く、悩みはますますつきません。

最近、通販やテレビショッピングなどを見ていると、化粧品の成分の種類があまりに複雑に多くなっていることに驚きます。
やれ、多くの植物成分配合だとか。
やれ、たくさんの種類の保湿剤を配合したとか。
たくさんの成分がこれでもかと配合されています。
でも。
いったん、その化粧品にかぶれた場合、いったいどれの成分が合わなかったのか、調べることも困難です

ということで。

ペンギン保湿研究所のメンバーが今研究しているのは、なるべくシンプルなスキンケアで丈夫な肌を作ることはできないかということなんです。

いつになるか、わかりませんが
お楽しみに~~~

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いくつかのひとりごと

2016年05月25日 23時44分26秒 | 日記
今日は、午前の仕事の後、あるアーティストの個展を見に行きました
久々に、心が刺激を受けて、テンションがあがりました


最近のマイブームは、柑橘系の缶詰です。
はっさく、ポンカン、甘夏の缶詰・・・・どれもめちゃウマです
夏の柑橘系は、冬のミカンと違って、インパクトのある酸味がいいですね
缶詰の良いところは、冷蔵庫でキンキンに冷やして食べられるところです。


テレビのニュースを見て、あまりのずさんな金銭感覚に唖然とします。
こんな公私混同が、これ間長い間放置されてきたことにも驚きです。
大きな権力を持っているだけに、憤りを感じますね


明日からサミットですね。
事故や事件がないことを祈ります



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厳しい夏のファッション

2016年05月23日 07時38分09秒 | スキンケア
日に日に、日差しの強さが増してきました

紫外線の強さも気になるところですが、今日は、厳しい日本の蒸し暑さを考えたファッションのお話です

私は小学校の時、洋服のデザイン画を描くことが大好きでした。
さまざまな洋服の絵を描いては、近所の洋裁のおばさまに見せに行っていたものです。

なので、今でも、洋服のデザインをするのが好きで、簡単な自分の服を作ることもあるのですよ

近年の日本の夏は、とても過ごしにくいですね。
紫外線も強く、暑さは年々厳しく、熱中症のニュースもいまや珍しくありません

日焼けが気になり日焼止めクリームを塗りたいですが、べたべたしたり、すぐに取れてしまったりで、あまり完璧ではありません。
そこで、アームカバーがお勧めです。
室内に入ったら脱ぐことも簡単だし、クーラーで寒かったらまたはめることもできますよね。

顔はしっかり日焼止めをぬってお化粧すればあまり取れることはありませんが、気になるのは首回りの日焼けです。
首に日焼止めクリームをつけても、洋服でこすれてしまったり、襟元が汚れたりするのも気になります。

そこで、何年も前から私がこだわっているのがストール。

私は、もう20年くらい前からストールやスカーフにこっていますが、これがなかなか奥が深いです

冬は防寒にもなります。
春や秋は、気温の変化に伴って温度調節に役立ちます。
そして。
これからの季節は、紫外線予防と汗を吸う機能が期待できます。

これからの季節に向くのは、コットンやリネンです。
汗を吸って放出し、ムレを予防します。
柔らかい手触りのものをまいておくと、アセモの予防にも効果的です。
首回りに日陰を作り、紫外線予防になり、さらに直射日光の暑さを緩和します。

そして。
何てことのない白いTシャツにも変化をつけられますよね。

私は、毎年、夏用のストールを手作りしちゃいます

洗っても丈夫なので、日本の夏には、コットンやリネンのストールを活用してみませんか

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頭と耳と首がかゆい

2016年05月21日 21時57分49秒 | 花粉症
さわやかな五月の風を感じる季節です

さらさらとした風の中を自転車で走るのがとても爽快です

ただ・・・。
自転車道路にまでせり出して伸びている雑草に気づきます。
そうです。
雑草は、すごい成長を見せています。

風の中に、この雑草の花粉や黄砂などの、アレルギーの原因成分が含まれています。

さわやかなお天気なので、長い時間、屋外で遊んだり、ウォーキングしたりする方が多いです。
また、ガーデニングや、草むしりなどをする方も少なくありません。

帰宅したら、なるべく速やかにシャワーを浴びて、室内着に着替えてしまいましょう。
全身にくまなく、アレルギーの原因の成分をまとっているからなんです

とくに目立った湿疹がないのに、頭の中や顔周りや耳の中や首などが無性にかゆく感じる方がいると思います

この場合、保湿クリームとともに必要なのが、のみ薬です

赤ちゃんや小さいお子様が飲める薬も、いくつかの種類がありますので、かゆくてつらそうな場合は、のみ薬を処方します。
お気軽にご相談くださいね

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これからの保湿の必要性を考える

2016年05月17日 21時22分01秒 | スキンケア
久しぶりに雨が降りました
長い傘を開いたのは、久しぶりです。

さて。

明日から、連日、晴れの予報です。
だんだん暑くなるようです。
日曜日は、30度を超えるかもしれないとも・・・

気温の乱高下に、体力が奪われないようにお気をつけください。

さて。

暑くなって、むしむしした季節が始まります。
こういった蒸し暑い季節になると、ついつい、保湿クリームを塗るのがおっくうになることもありますね。
確かに、あまりべたべたしたクリームは、敬遠したくなると思います。

でも。

湿度が上がってきたのに、最近、皮膚が乾燥するといったご相談が少なくありません。
これは、どうしてでしょう

それは、今の時期によく吹く強めの風に原因があります。
この風の中に、さまざまな肌荒れの原因物質があるからです。
イネ科の花粉の飛散がピークです。
黄砂やP.M2.5などもアレルギー物質です。
砂ぼこりも多いです。

また。
クーラーをかけ始めたので、室内の湿度が下がっています。

もうすぐプールも始まり、塩素の刺激が肌荒れを起こします。
強い日差しは、日焼けを起こし、その結果皮膚が乾燥します。

やっかいなことに、日焼止めクリームによってかぶれたり、乾燥したりするケースもよく見られます

夏に乾燥肌になると、その後、アセモやトビヒ、水いぼなどにかかりやすくなるのです。

だから、これからも、適切なスキンケアがとても重要なんですね

とはいえ、塗り心地も重要です。
べたつきが気になる方はご相談ください。
さまざまなスキンケアをアドバイスいたします















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あらためて保湿の意味を考える

2016年05月16日 20時15分57秒 | 診断と治療
このところ、さわやかさを感じる気候が続きますね
一年で、一番、過ごしやすい季節なのではないでしょうか。

とはいえ、アレルギーの患者さんにとっては、苦手な季節でもあるのです

よく、こういう表現をされる方がいます。
「季節の変わり目に、肌の調子が悪いんです。」

季節の変わり目に、なぜ、肌の調子が悪くなるのでしょうか。

それは・・・。

暑くなったり、寒くなったり、温度変化が激しく、体調を崩しやすいからももちろんあるでしょう。
でも。
もっと、原因はあるのです。
それは。
春と秋に、雑草の花粉がたくさん飛ぶことに、原因があるんです。

また、春と秋には、風の吹く日が多く、この風に砂ぼこりや黄砂などが含まれており、これも肌荒れをおこす一因です。

こういったホコリや花粉は、皮膚の角質層のバリアー機能により、防御されています。
つまり、肌の潤いがちゃんとあれば、こういったものは皮膚の内側に侵入することはありません。

でも、近年の都会の生活は、皮膚の状況を悪くする要因がたくさんあるのです

冬の間、長時間暖房の部屋にいたために、角質層の水分が低下し続け、その結果、春の花粉やホコリや黄砂などを防御できません。
また。
最近の都会の夏の暑さは異常さを増しており、熱中症のニュースが連日見られるのですが、熱中症は身体だけでなく皮膚の脱水も引き起こします。
つまり、異常な暑さの結果、肌の水分も低下し、さらに、クーラーの部屋に長時間いるので、さらに乾燥肌がひどくなってしまうのです。
夏の乾燥肌は、汚れた汗や雑菌などの刺激に弱くなり、ひどいアセモをおこします。
また。
その後の秋の雑草の花粉のアレルギーをおこしやすくなるのです。

本当に、都会は、皮膚にとって過酷な環境と言えますね

なので。

一年中、皮膚の保湿ケアが必要というわけなんですね。

だから、暑くなってきたとしても、保湿ケアを怠らずにお過ごしください。

とくに、プールが始まるお子様は、要注意なんです。
プールの際の保湿の仕方もアドバイスいたします。
お気軽にご相談くださいね














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ペンギン保湿研究所(1)

2016年05月09日 16時02分37秒 | スキンケア
一年で、ほんのわずかに過ごしやすい季節がありますが。
今の東京は、そんな、貴重な季節なんでしょうね

さて。

ペンギン保湿研究所なるものをたちあげました。
あ、別に、動物のスキンケアをするわけではありません。
当院のイメージキャラクターがペンギンなので、そう名付けただけです

当院の院長と、あと4人のメンバーで、スキンケアの研究をする会です。

今のところ、完全にまだ趣味の段階です。

当院の院長は、大学病院に勤めていた時代から、保湿の研究をしていました。
もともと、院長が乾燥肌に悩んでおり、半分は自分のためもあったかもしれません。

私も何年も研究していましたが、皮膚科の研究分野も保湿のテーマが重要さを増していき、やがて、大学病院の偉い先生方もどんどん立派な研究発表をされていて、すごく勉強になります。

皮膚の保湿研究は、とても奥が深いです。

単なるスキンケアにとどまらず、病気の治療や予防にも広がっています。
同時に、化粧品の分野でも、飛躍的に向上しています。

というわけで。

私も、生涯の研究テーマとして、いろいろ考えていこうと思い立ち、さまざまな分野の方を集めて、研究グループを作りました。

面白いことがわかったら、このブログで、披露していきますよ
こうご期待です

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かおがひりひりする

2016年05月08日 07時49分42秒 | スキンケア
マイブームは、ハッサクの缶詰です。
熊本産の甘夏とデコポンの缶詰も大量に購入しました。
柑橘系が好きです

さて。

最近、顔のトラブルの方がたくさん来院されます。

これには、いくつかの疾患があります。

化粧品かぶれ。
脂漏性皮膚炎。
日焼け。
汗によるトラブル。
花粉や砂ぼこりの皮膚炎。
ニキビの悪化。
顔の洗いすぎやこすりすぎ。
スキンケア商品の選択ミス。

などなど、原因はさまざまなのです。

また、はっきりした症状がないものの、顔がひりひりするとか、火照るといった不快な症状を感じている方もいます

実は、さわやかな風の吹く、今の季節。
皮膚の水分と油分のバランスが崩れやすく、風邪に含まれるホコリや花粉や黄砂などによりトラブルもおこりやすいのです

こういった時期に大切ののは、洗いすぎやこすりすぎといった、やりすぎの注意です。
優しく丁寧なスキンケアを心がけましょうね。
肌質にあわせて、スキンケアのご相談のもお答えしていますよ



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