宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

夏の皮膚病(イボと魚の目)

2009年07月31日 18時37分28秒 | 診断と治療
今日は涼しかったですね~
まるで秋の一日みたいでした。
今年の7月は、去年より涼しい日が多かったように思います。

さて、今日は、イボと魚の目のお話です。

足の裏に、固いちいさなものができて、踏んだり押したりするとちょっと痛いものです

この2つは、似ていることがあり、よく間違われます。
が、原因は全くちがいます。

イボは、ヴィールス感染です。
大きくなったり、うつって数が増えたり、他人にも感染したりします。
ですから、取らなくてはいけません。
でも、メスやはさみで切るわけではなく、液体窒素か塗り薬で治療します。

一方、魚の目は、うつる病気ではありません。
一種の老化も関係しますので、まず子供にできることはありません。
大人から高齢者にできます。
原因は過度の圧迫によるものが多く、靴がきついとかヒールが高いとか、歩く時間が長いとか、立ち仕事とか、足が不自由で歩行時体重がかかっているとかなどの原因によります。
ですから、靴のサイズや形を足に合うものに変えなくてはなりません。
魚の目の治療は、角層を柔らかくふやかす薬を貼って、その後、痛いところを切ります。

小さいお子様に魚の目が出来たと言って、来院されることが多いですが、お子様に魚の目が出来ることはまれです。
おそらくイボと思われます。
適切な治療がありますので、うつらないうちに早めに受診してくださいね

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夏の皮膚病(日焼け)

2009年07月30日 08時56分51秒 | 診断と治療
今日は日差しが強いですね
久しぶりに暑い日になりそうです

しばらくお天気が悪かったので、今日は海や山やプールに・・とお出かけにはもってこいではないでしょうか

毎年、うっかり日焼けの患者さんが来院されます。

つい油断して、日焼け止めクリームを塗らずに過ごしてしまい、気づいたら真っ赤になっていた・・というものです

こういう場合の処置の仕方をお教えしましょう

すぐに皮膚科を受診されるのがベストなんですが、旅先だったりで出来ない場合もありますからね。

まず、真っ赤に日焼けをしたら、冷やすのが一番です。
これは、ヤケドなので、ヤケドと同じ処置が必要なんです。
冷たいシャワーや冷やしたタオルで、皮膚を十分に冷やして、熱をとることが大切です。
30分以上冷やさないと、効果がありませんので、やや長めに冷やしてくださいね。

翌日は皮膚科にかかりましょう。
適切な塗り薬がありますよ
しかし、翌日も受診が不可能な場合は、また冷やしてください。その後は乳液のようなものをぬっておきましょう。
日焼けしすぎてヤケドをした皮膚は、どんどん乾燥してきます。
乳液やローションをぬって、乾きすぎに注意しましょう。

ヤケドに近いひどい日焼けの場合は、強い痛みや発熱を伴う場合があります。
この場合は、迷わずすぐに受診してください。
早く治す治療が必要ですよ

これからが夏本番ですね。
日焼けを注意しながら、思いっきり太陽と仲良くしてくださいね


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夏の皮膚病(タオルの使い方)

2009年07月29日 15時05分30秒 | スキンケア
何だか、中途半端にじわ~~っと蒸し暑いです
ちょっぴり夏ばて気味です
夜中に暑くて目が覚めることが何回かあって、寝不足です

今日は身体に優しい、栄養価の高い、消化の良い物を食べようと思います
きちんとした食事は、心と体の両方に必要ですからね・・・

今日は、アセモに関係するお話です。

それは・・・タオルの使い方です。

暑い日が続き、汗をたくさんかくようになると、みなさん、汗をふきますよね。

しかし、ちょっとした注意が必要なんです
よく、タオルを両手に持って、首まわりをごしごしこするように強く汗をふく方がいますね。
顔を洗った後にも、タオルでごしごし強くふいて、さっぱり感を求める方も少なくありません。
しかし・・・このこすりまくるようなふき方は駄目なんですよ
このようにふくと、汗で柔らかくふやけた角層がむけてしまい、皮膚にダメージを与えます。
ひりひりしたり、その後肌荒れをおこしたりします

汗をかいたら、洗い流すのがベストですが、それができない状況の時は、まずぬらしたタオルでやさしくふきます。
その後、柔らかい感触のタオルで、押すようにていねいに水分をふきとりましょう。

ちょっとした事のように思えますが、実は、毎日のことですから、注意は大切ですよ

皮膚にやさしいタオルの使い方を心懸けてくださいね



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夏の皮膚病(ミズムシ以外の足のトラブル)

2009年07月28日 17時40分01秒 | 診断と治療
今日は急に涼しい一日でした。
なんだか、調子が狂います
心も体も夏の準備をしているのに、肩すかしをくらった・・・という感じです。
かえってパワーが出ない感じ。
まだ、梅雨っぽい日が続きますしね・・・。

ムシムシする暑い夏の足のトラブルについてお話しします
代表的な病気として、ミズムシと汗疱のお話は、以前しましたね。

今日は、その他に多い足のトラブルのことです。

足に汗をたくさんかいて、むれると、靴の中で足の皮膚がふやけています。
長時間歩いたり、きつい靴をはいていたりすると、トラブルがおこりやすくなります。
そのトラブルとは・・・。

ひとつはくつずれです。
靴やサンダルにこすれて、摩擦で皮膚がむけます。
細菌感染をおこし、じゅくじゅくしたり腫れたり、痛みを伴ったりします。

もうひとつは、巻き爪です。
汗で柔らかくなった皮膚に爪がくいこみ、細菌感染をおこして足の指が腫れます。
痛くて歩けなくなったりします。

夏こそ、靴には注意しましょう

旅行に行ったり山登りをしたりと、楽しいイベントの多い夏ですが、よく歩くからこそ、靴には注意が必要です。
サイズと形のあった靴を選びましょう
そして、足は石けんでよく洗い、いつも清潔に心懸けてくださいね


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夏の皮膚病(猛暑の盲点)

2009年07月26日 14時45分37秒 | 診断と治療
今日は暑いですね~~
急に暑い日がくると、ばてますね

こういう暑い日、熱中症に注意が必要な事は皆さまよくご存じですよね。
帽子をかぶるとか、日傘で日差しを防ぐとか、水分補給をまめに行うこととか。。

でも、うっかりしがちな、猛暑の盲点があります。

それは、気温が30度以上の時、アスファルトの地面の上は実は50度以上になっているという事実

ですから、暑い~と感じる日、小さなお子様やベビーカーの赤ちゃんはサウナ状態なんです

昔の暮らしや、田舎では、草や土があるので、地面の上はむしろひんやりしていたくらいでした。
しかし、都会の暮らしは土が殆どなく、すべてアスファルト地面ですから、昔とは全く違うわけです。

さらに、このところ、地球温暖化の影響で、夏の暑さは強烈ですから、地面のすぐ上の温度はすごく高いわけですね。

ですから、赤ちゃんや小さな子供はサウナの中を移動している感じです。
汗もいっぱいかきますが、同時にものすごく乾かされます
全身にドライヤーの熱風を浴び続けている感じです。

ですから、乾燥肌になりますし、アセモもひどくなるのは当然ですね。

大人も足の裏やふくらはぎなど、けっこう乾燥しますよ

大人も子供もシャワーのあと、夏もしっかり保湿ケアが必要なのは、こういう理由なのですね


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夏の皮膚病(ミズムシは市販薬で治る?)

2009年07月24日 19時46分24秒 | 水虫
このところ、雨が多いですね
本当に梅雨明けしたの??と疑っちゃいますね・・・

今日は、このところ患者さんが増加しているミズムシのお話です。

じめじめと暑いこの季節は、ミズムシになりやすい足を作ります。
汗でむれて角層がやわらかくなり、ミズムシのカビが侵入して、やがて繁殖します。

ミズムシは以前はおじさんの病気という印象がありましたが、最近は若い女性や子供にも見られます。
つまり、いまや、だれでもなりうる皮膚病と言えますね。
ですから、ミズムシかな・・と思ったら、気軽に薬局で薬を買って自分で治療する事も多いと思います。

さて、では、ミズムシは市販薬で治るでしょうか?。

答えは、イエスでもありノーとも言えます。

つまり、治るミズムシと治らないミズムシがあるという事です。
それはどうしてかというと、タイプによって違うのですね。

ミズムシには、皮がむけるタイプと、水疱ができるじゅくじゅくタイプと、角化して固くなるタイプと爪にできるものなどがあります。

単に皮がむけているだけのミズムシは、比較的治りやすいものです。
市販薬でもきれいになおるものがあります

しかし、水疱ができてぐじゅぐじゅするタイプは、ミズムシに加え湿疹化しているものや、さらに細菌が感染している複雑な症状のものがあり、市販薬をつけても治らないばかりか、むしろ悪化してしまうことすらあります

角化して固くなるタイプは塗り薬が効きにくいものがあり、市販薬のみでは歯がたたない場合があります。
また、爪に菌が入った爪ミズムシは、塗り薬が効きにくく、のみ薬が必要な場合があります。

一口にミズムシと言っても、実はバラエティに富んでいます。
症状に合わせた治療が必要なんですね


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夏の皮膚病(トビヒその2)

2009年07月22日 18時25分51秒 | 診断と治療
今日はでした。
残念ながら、私は日食は見られませんでした。
日本全国、大フィーバーでしたね。
神秘的なお祭りですね。

今日は、トビヒのお話。
赤ちゃんから小学生に見られる、夏らしい皮膚病です。
暑い季節、汗をかく季節に流行しますね。

原因として多いものをお教えしましょう。

ころんだ擦り傷からはじまるもの・・・・・これは多いですよ
擦り傷だから、ほおっておいても治る・・と軽くみていると、いつまでも傷が乾かず、次第にじゅくじゅくして、ついにトビヒになってしまうパターン。

虫さされをかきこわすことから始まるもの・・・・これも要注意なんです。
虫さされはほおっておいても自然に治る人が殆どです。
が、中には、大きく腫れて、とてもかゆくなり、かきむしってしまい、血がでてしまう・・なんてこともありますね。
すると、そこにばい菌が入り、トビヒになってしまうのですね

アセモをかいてしまうことから始まるもの・・・・これもお子様には多いパターンです。
特に、首や肘の内側、ひざの裏側などをちからいっぱい掻きむしることがあり、そこにまた汗をかいて、トビヒになります

トビヒにしない予防は次のとおりです。
まず、いずれの場合も、石けんで洗い清潔にすることです。
そして、掻かないように注意します。
抗生物質入りの軟膏をつけて、ガーゼで覆っておくと良いでしょう

ただし、本格的なトビヒになってしまったら、抗生物質の内服も必要ですから、その場合は受診して下さいね


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夏の皮膚病(ニキビ)

2009年07月21日 19時32分30秒 | 診断と治療
今日は久しぶりに涼しい一日となりました。
夏休みで海に行った方には、ちょっとがっかりなお天気でしたね

夏休みに入り、楽しいイベントを予定されている方も多いと思います。
やっかいな皮膚病はさっさと治して、海に山に・・・と楽しく過ごして下さいね

さて、さまざまな夏の皮膚病のお話をしてきましたが、このところ、ニキビの患者さんがとても多いです。

ニキビは一年中みられる病気ですから、夏の皮膚病というわけではありません。
が、ニキビの患者さんは、このところ、とっても増えています。

これには、いくつかの原因があります。

クーラーで乾燥しつつ、屋外で汗だくになっている、いわゆる乾燥しているのにあぶらしょうのべたべたした肌の人が多いのです
都会はアスファルトジャングルで猛暑・・・顔も汗とアブラでべたべたになります。
しかし、会社も電車も塾もデパートも・・・あらゆるところで冷房がきいているので、結局乾燥肌になってしまうのです。
この、やっかいな混合肌が、ニキビを悪化させます

また、胸や背中、お尻などの汗がたまる場所にも、ニキビが出来ることがあります。
化繊の服や下着などを着ていると、とても悪化しますよ

また、細菌が増殖しやすい気温ですから、ニキビをいじっていると、菌が繁殖しやすくなり、化膿して腫れてしまいます。
それを気にして、つぶしたりすると、汚い跡が残ったりシミになったりするので、要注意ですね

こんな季節は、ともかく石けんで清潔に洗うことです
そして、クーラーによる乾燥から皮膚を守るために、しっかりスキンケアしておきましょう。
しっとりローションや美容液や、ジェルが良いですね。

あとは、しっかり睡眠ですね。
リラックスすることや、しっかり休養することも、必要ですよ




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夏の皮膚病(夏でも乾燥!)

2009年07月19日 21時15分08秒 | スキンケア
夏らしい暑い日が続きます
いつにまにか、クーラーをつけるのが当たり前みたいになっています。

クーラーを長時間つけていたため、喉が痛くなりました
相当、湿度が低くなっていたんですね
かといって、ムシムシするのですから、加湿器をつける気にはなりませんね。

このように、長時間、クーラーの部屋に居ることが増えると、気づかないうちに、肌もそうとう乾燥しています。

クチビルがカサカサしたり、頬がつっぱったり、カカトがひび割れたりします。
夏なのに・・・とびっくりしますが、クーラーの中に居れば当然起こることですね。

都会の猛暑
外で遊んでいる子供を見ることは少なくなってきました。
夏休み、クーラーの涼しい部屋で、長時間ゲームばかりしているお子様もいると思いますが・・・かなり乾燥肌になりますよ

シャワーや入浴の後は、暑くてもいやがらずにきちんと保湿ケアをしてくださいね



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夏の皮膚病(うつる皮膚病)

2009年07月18日 20時07分47秒 | 診断と治療
今日は、第3土曜日ですが、通常の診療をいたしました。
夏休みに入ったので、お子様が多かったですね
にぎやかで、小児科みたいでした

意外に思われるでしょうが、皮膚科の病気は、実はうつる病気はほとんどありません。

ただし、小さいお子様の皮膚病の中には、いくつかうつる病気があります。
子供から大人にうつるものはほとんど無く、もっぱら子供どおしでうつる事が多いです。

うつる病気は、夏が多いです。
細菌やウィルスの増殖が盛んなこともありますし、腕や足など露出しているところが多くなり、接触する機会が多いからでしょう。

よく見られるうつる皮膚病についてお話ししましょう。

1・・・・・トビヒ。これは、赤ちゃんから小学生に見られます。
アセモや虫さされや擦り傷などからばい菌が入り、悪化して次々にうつってしまうものです。抗生物質の内服や外用できちんと治しましょう。

2・・・・・ミズイボ。これも同じく、赤ちゃんから7歳くらいまでに見られます。
多くは自然に治ります。ばい菌が入って化膿したり、湿疹化してかゆくなる場合があるので、この時は治療が必要です。

3・・・・・ふつうのイボ。これはゆうぜいという診断のもので、主に手や足にうつるかたいイボです。自然治癒もまれにありますが、うつる事も多いので、治療します。
液体窒素かまたは塗り薬で治します。

4・・・・・カンジダ。赤ちゃんのおむつの中や、アセモのひどい首にうつったりします。放置すると、うつって広がるので、塗り薬で治療します。

夏は、うつる病気が多くなるので、さっさと適切な治療で治してしまいましょう


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