箕面市の学校栄養士は、月1回程度、給食に野菜を納入してくださる農家さんの畑をたずねて、いろいろなお話をうかがっています。
5月上じゅん、粟生外院(あおげいん)地区にある農家さんの畑を訪問しました。
畑にはじゃがいもの花がさいていました。
今育てているじゃがいもは、「とうや」「北海こがね」「北あかり」の3種類です。
じゃがいもは、品種によって花の色が白かったり、むらさき色だったりと、ちがうそうです。
中には花がさかない品種もあるそうですよ。
野菜の中には、畑に直接種をまいて育てるものと、「ポット」と呼ばれる小さな苗床(なえどこ)に種をまいて、ある程度大きく育ててから苗(なえ)を畑に植えるものがあります。
苗(なえ)を育てるには、まずハウスの中で小さなマス目のポットに種を植え、芽が出たらまた少し大きなマス目のポットに植えかえて、外の畑で十分育つくらいに大きくしてから畑に植えるのだそうです。
なすやきゅうりなどの赤ちゃん苗(なえ)が、育てられていました。
(小さなマス目の「ポット」)
(なすの赤ちゃん苗(なえ))
(少し大きくなってきました)
(もうすぐ畑デビュー)
これは、たまねぎの苗(なえ)です。
小さな緑色の玉ねぎの芽がわかりますか?
畑の土のしつ度を保ったり、雑草が生えるのを防いだりするために「マルチ」という黒いシートを張ることもあります。
こちらの畑には、マルチに開けたあなから、かわいい芽が出ていました。
さて、これは何の芽でしょうか?
答えは「オクラ」です。
なんと、昨年とれたオクラの実から種を取って植えたものだとか。
これが昨年収かくしたオクラです。
この茶色いさやの中にオクラの種が入っています。
この他にも、ごぼう、にんじん、さつまいも、かぶ、かぼちゃ、とうもろこし、ミニトマトなど、たくさんの種類の野菜を育てておられました。
野菜が大きくおいしく育つように、肥料も工夫されています。
この農家さんは、「ぼかし肥料」という肥料を使っておられます。
「ぼかし肥料」とは、米ぬかや油かすなどの有機肥料に、土や米のモミガラなどを混ぜて発こうさせたものですが、この農家さんはこれも手作りしておられます。
米ぬかとくん炭(モミガラを焼いて灰にしたもの)、油かすを混ぜて、発こうさせて作っているそうです。
時間が経って発こうが進んだものは、手でさわるとあたたかく、ヨーグルトのようなすっぱいにおいがしました。
栄養成分たっぷりの土で育った野菜を食べられる日が楽しみです。