にんじんは、もともと中東のアフガニスタンの周辺で生まれた野菜です。
そこから東へ向かって広がっていった「東洋にんじん」と、西へ向かって広がっていった「西洋にんじん」の2種類があります。
東洋にんじんは赤い色で細長く、日本では「金時にんじん」が代表的です。
西洋にんじんは、オレンジ色で太短く、スーパーなどでにんじん、というとほとんどがこの西洋にんじんを指します。
東洋にんじんは育てるのが難しいそうで、現在は西洋にんじんが主流となっています。
オレンジ色や赤い色のにんじんがいっぱん的ですが、現在さいばいされているものには、白色、黄色、赤むらさき色、黒むらさき色などのものもあり、形も丸いものや長いものなどいろいろあります。
(東洋にんじんの代表、金時にんじん) (西洋にんじんの代表、五寸にんじん)
にんじんは品種改良がされて、現在は1年中いつでも手に入る野菜ですが、もともとは秋から冬が旬(しゅん)です。
にんじんにたくさんふくまれている「カロテン」は、体の中で「ビタミンA」に変化して、のどや鼻などのねんまくの働きを保ってかぜの原因となるウイルスや細菌(さいきん)が体の中に入ってこないように守ってくれる働きがあるので、これから寒くなってかぜを引きやすい季節にたくさん食べたい野菜のひとつです。
(にんじんの写真や情報は、農林水産省および農林水産省北陸農政局ホームページより抜粋(ばっすい)しました。)
今回しょうかいするのは、そんなにんじんをたくさん食べられる「キャロットライス」です。
にんじんをごはんといっしょにすい飯器でたきこむだけの、簡単メニューです!
【キャロットライス】
〈材料〉
米・・・・・・・・・2合
にんじん・・・・・・1/3本
ブイヨン(*)・・・大さじ1
塩・・・・・・・・・小さじ1/2
こしょう・・・・・・少々
油・・・・・・・・・大さじ1/2
*ブイヨンがなければ、コンソメの素や、風味は変わりますがガラスープの素などを
使ってもおいしいです。
その場合は、塩の量を調節してください。
〈作り方〉
1 米を洗う。
(米の洗い方は、料理のススメその1や家庭科の教科書にのっています。)
2 1をすい飯器に入れ、「2」の目盛りまで水を入れる。
3 にんじんは、皮をむいて、2~3cmくらいの長さの千切りにする。
4 にんじんを2のすい飯器に入れて、ブイヨン、塩、こしょう、油を加え、軽く全体を
混ぜる。
5 すい飯器のスイッチオン!
6 たき上がったら、しゃもじで全体をよく混ぜてから、器に盛り付けてできあがり!
(にんじんを細かくつぶすようにして、よく混ぜましょう。)
調味料と油をいっしょに入れてたくと、油のうまみが加わっておいしくなるだけではなく、カロテンは油といっしょにとることで吸収率が上がるので、にんじんの栄養を効率よく吸収することができます。
3で切ったにんじんを、フライパンで油といっしょにいためてから、すい飯器に入れてたいてもおいしいです。
にんじんを千切りにせず、おろし金ですりおろしたり、フードプロセッサーにかけたものを混ぜてたくと、見た目にもきれいなオレンジ色のごはんになります。
にんじんをゆでてからミキサーにかけてペースト状にしてもいいですが、この場合は水分が増えるので、水加減を少し減らしてたいてください。