みどりの野原

野原の便り

7月14日 大台ケ原 昔と今

2013年07月14日 | Weblog
平成3年の5月 大台山荘に1泊する観察会が初めての大台ケ原。
その後、何回か東コースを回り、西コースも1回、大杉谷も1回だけ下ったことがある。

今日はドライブウェイ開通以前から大台ケ原の森林の変化を見てこられた先生の案内で東の最短コースを歩いた。お昼頃、雷雨に遭ったが、お弁当の頃には止んだ。

昔は人も容易に近づけない原生林だった大台ケ原。
台風の被害・昭和36年ドライブウェイの開通・自然林の伐採・・などで林床や林縁の環境が変わり、
コケがミヤコザサに置き換わり・シカが増え樹皮剥ぎの影響・入山者の増加による影響・・
原生林保護の運動がおこり国の買い上げとなった後、森林復元トウヒ林復元の取り組みがなされている。

 
スズタケとミヤコザサ スズタケはシカの食害に弱いらしい。ミヤコザサが多い。
ミヤコザサはイトザサといわれていて葉も細く丈も低いがシカのいない他の地域では葉も大きく背も高い。    右)この辺りの木は全部自生だそうだ。ヒノキ・トウヒ・ウラジロモミ・ブナ・ミズナラ

 
シカによる傷のある木もあちこちに。 足元にはシカが通れないように格子状の金物が敷いてある所。

 
      林床一面ミヤコザサ    古い時代に伐り出した切り株が残っているところも。
大正年間には川を中心に大径木が伐採されたらしい。川の水の力で鋸を回して製材して降ろしたのだという。 木を引きずり下ろしたところがなんとなくわかるところもある。


人の踏圧を避けるための木の階段 これも人工物ではある。

 
トウヒ林再生の実験地 シカ避け柵の中に苗木を植えられた。
植えた時期・植え方によって活着が違い、一方の柵の中には2本ぐらいしか残ってない。
もう一方のは元気に成長していた。 植え方にも工夫がいるようだ。

 
      日出ヶ岳からの展望     シロヤシオ(ゴヨウツツジ)


立ち枯れ・倒木の景色で有名な正木峠 
昭和38年の鬱蒼と繁りコケに覆われた写真があった。これが同じ場所? 
50年ほどでこうも変わるものか。 いったん失った自然の回復はむつかしい。

 
    ハスノハイチゴ  まだ色づいていないイチゴができていた。

 
    ブナの実が目の前で見れた。    バイケイソウ

 
     バライチゴの実

 
  初めて見た オオトラフコガネ     ヒメヤママユ 脱皮殻(左)が残る。


      トラフツバメエダシャク
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7月12日 ケニア⑧ 韓国経由  帰宅 暑い

2013年07月12日 | Weblog
日本時間早朝4:30 韓国インチョン空港で乗り換え。
11:00 関空に降り立った。

関空では「ナイロビから帰国」というので、私たち全員が手荷物検査を受けた。
リュックやバッグを開けて中身や土産なども目視検査。その後別の所へ運ばれX線検査と2重にチェックされた。
今までこんなに厳重な検査は受けたことはない。

とにかく元気で無事帰国した。

関空下りたらムウ~ッ 日本は暑い。 またこれから暑さとの戦いだ。

留守にした家は・・
みんなよくお願いを聞いてくれて、
気になった水やりも・・主人が(私よりきっちりと)朝晩やってくれたらしい。他もすべてクリア。


      留守番メモ

みんな協力的でうれしいわ。また行かせてね~。

ジャンボ 朝昼晩使える挨拶。 
ポレポレ ゆっくり 流れる時間

フレンドリーなマサイ族
懸命に生きる動物たち。良い旅が出来た。
一緒に巡った人たちやお世話してくださった人たち ありがとう。
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7月11日 ケニア⑦ ナイロビ発・ソウルへ

2013年07月11日 | Weblog
いよいよケニア出発の日になってしまった。


朝食後 ナイロビ空港へ剥けて出発。

街中は出勤風景 新聞売りも。
木の上にまるで枯らすみたいにアフリカハゴコウが群がっているのもケニアの風景だなあ。

交差点はロータリー方式。ぐるりと回って目的の方角へ向かう。
自動車に混じって俵を積んだリヤカーもロータリーへ。

アルバイトに向かうという人たちが道路を歩いている。
毎日15kぐらい歩く人もいるとか。
アルバイトの賃金は1日300~500シリングというから、ほぼ等価として300円から500円?
せっかく行っても仕事をもらえない時があるらしい。その人たちはまた戻ってくるとか。
厳しい労働事情。

8:30ナイロビ空港に到着
ウィリアムともここでお別れ。

10:30発 ケニア出発。

所要時間 12時間20分 の長時間フライトも空席がありゆったりできて助かった。
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7月10日 ケニア⑥-2  ナイロビに向かう 

2013年07月10日 | Weblog
遅いお昼を食べて・・ 15:25分出発


向うに見える山が大地溝帯を見下ろした見晴らし台のあったところ。つまりあの山が大地溝帯の縁ということ。
来る時に下ってきた道を登っていく。

渋滞。道路の横を人が大勢走っている。
何ごとだ?マラソン大会でもあるのかな?大人・子供 服装は普段着・・

聞くと、前でビールを積んだトラックが横転する事故があったのだという。
ウィリアムがいうには「走っているのはトラックから落ちたビールを拾いに行く人たちだ」と。
へ~~。そうだったのか。運転手は無事だったのかな?


渋滞しているので横道に迂回する。いい道ではない。

そして、私は気付かなかったのだけれど、警官の発砲(威嚇射撃)があったとか。
それでビール拾いは終了した??

 
悪路の地道から舗装した車道に戻った。

そして、大地溝帯を登りきった上の道路へ。
大地溝帯を見下ろした展望所を通り過ぎ、ひたすらナイロビへ・・
キャベツを積んだトラックも。

 
ナイロビの町に入る。

 
高級住宅地や日本の中古車が並んだ所も見えた。 街中は渋滞。 道ばたで靴を売る人


ガイド付きでスーパーに立ち寄った。
私たちはすんなり入れたが入り口でボディチェックを受けている男性がいた。

ケニアのコーヒーや紅茶が有名だそうだ。ウィリアムお勧めの紅茶やお菓子を土産に買った。
ここはケニアシリングしか通用しないのでカード払いで。
レジ形式なので不安はなかった。

 
スーパーを出てからも渋滞。

道路を歩いている人たちを観察。
半袖の人もいたが、長袖・セーター・マフラー・レザーの上着・ダウンを来た人 まるで冬のような恰好。
それほど寒くもないのに・・・ ケニアの人は寒がり?
女性のスカート丈は様々。
日本人とは肌色は別として体型が違う。
女性は胸は大きく前に突き出し、お尻は後ろに突き出してプリップリ。
まるでシマウマのお尻みたい。
同じ人間なのに・・と感心してしまう。
男性はマサイ村で見た人たちと違って太った人を多く見かけた。

こんな都会だから東洋系も西洋人もいてもいいと思うのだが、見かけるのは黒人ばかり。
ナイロビは治安が良くないという。
だから、家から職場や目的地には歩かず車やタクシーで行くらしい。

今夜はナイロビのホテルに泊まるが、夜は出歩かないように注意を受けた。

18:20今夜の宿 ナイロビ パナフリックホテルに到着。


今日は一人部屋。
さすがに街中のホテル
ドライヤーなどアメニティもそろっているし、テレビ・エアコン・時計に電話も完備
もちろんシャワーは心配なし。

夕食後部屋に戻り、明日の出国書類を書く。00:00就寝 
ケニアの最後の夜 寝つきは私の得意技。
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7月10日 ケニア⑥-1 早朝サファリ・出発~ナイロビに向かう途中まで 

2013年07月10日 | Weblog
今日はマサイマラ国立保護区最後の日
早朝サファリの後ロッジに戻り朝食を食べた後、ナイロビへ出発する予定。

5:00起床 寒い。3枚重ね着でちょうどよい。

最後の早朝サファリ
ゾウの糞が点々と続く道をゲートへ向かう。

ヌーの群れ・トムソンガゼルの群れが走る姿を初めて見た。写真は撮れないなあ・・
7:00今日もきれいな朝日が登った。

ヒョウが木の間を抜けて行った。確かに見たがこれも写真は撮りにくい。
その後キリン・ホロホロチョウやカンムリヅルを見る。
ゾウの糞をつついていた。動物の糞の中の虫を食べるという。

昨日のヌーの死骸のところへ行った。
 
まだライオンが群がっていた。昨日と同じ群れか違う群れか?11頭ぐらいいた。
         右)そしてお腹がいっぱいになったのかライオンが少しずつそこを離れると・・


次にやってきたのはハゲワシとハゲコウ

あの木から隙を窺っていたのだろう。
それらが肉を食べてしまった後はハイエナなどが骨を食べるという。
そして、前に見た頭蓋骨だけが残るわけだ・・
1頭のヌーの死骸が完全利用されるのを垣間見た気がした。

ライオンは「群がって獲物を食べているところ」「水を飲んでるところ」「乳を飲ませている雌ライオン」「岩の上の雄ライオン」 狩りをするところ以外はすべて見れたのではないか。
これも少し時間や場所が違えば見ることはできない。
私たちは幸運に恵まれたと思う。

ライオンをこんなにたくさん見れるのも珍しいし、ヒョウなど見られないことも多いとか。
ウィリアムもベリーラッキーと言っていた。

草の中にチーターがいた。シマウマの仔馬も可愛かった。

 
        キリン               水のあるところ

そして驚きは朝に夕に何回もサファリしているのに毎回感動場面があったことがすごいと思う。
だから見飽きなかった。

ウィリアムの視力は6.0とか。遠くのもの、木や草の陰のものも見つけてくれたお蔭もある。
みんなもだいぶ目が慣れてきたようだが。
視力6・0・・ド近眼の私には想像もつかない。

8:30頃にロッジに戻り朝食。

 
カエンボク(アフリカンチューリップ)         ロビーの時計

そして荷物の積み込み。
車の後ろの荷物スペースは狭い。

 
7人分の荷物を上に下に縦に横にと入れ替えて・・まるでパズルのよう。
きっちり積み込まれた。拍手。 右)身長2mというポーターさんと背比べ・・暗かった・・

みんなに見送られ 9:50マラソパロッジ出発 

ナイロビへ
座席はまた一番前の入り口の席になった。

 
    ソーセージノキの近くを通る。      ミサゴ?

 
          悪路に揺さぶられ、土煙りに巻かれ・・

 
         放牧のヒツジが何度か道を横切り・・

 
    これは水を運んでいるのかな?      水辺の近くの集落


ここもまだまだ大地溝帯の中だ。

 
    14:30 お弁当休憩の土産物屋で遅いお昼     ランチボックス 
次につづく。
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7月9日 ケニア⑤-4 マサイマラ国立保護区 夕方のサファリ ゾウの群れ 雄ライオン

2013年07月09日 | Weblog
早朝サファリ・マサイ村に続いて16時夕方のサファリに出発

 
マサイマラの大草原は涼しくて爽やか。
動物がよく活動する朝と夕方。この広いサバンナにどれだけの動物が暮らしているのだろう。

 
ヌー・インパラ・トムソンガゼル・シマウマ・エランド みな群れで行動している。
草食動物の会議でもあるのかというほどいろんな種類の動物が集まっていた。

 
   ゾウの群れ 数えたら12頭もいた。子ゾウも混じっていた。

 
道の反対側の1匹のゾウ 気が立っているようで怒り声を上げていた。しばらくして道の反対側の群れの中へと戻って行った。群れと合流したいのにサファリカーが邪魔をしたのかもしれず申し訳ない気持ち。

 
サファリカーが集まっている近くの草の中に子3頭に乳を飲ませているライオンがいた。
             右)しばらくして木陰に移動 サファリカーはストレスだろう。


この木がハゲワシの定位置なのか今日も4羽とまっていた。

 
 岩場に寝そべる雄ライオン 貫禄だ。 しばらく待つうちにむっくりと頭を上げた。       

ついにこちらを向いた雄ライオン お~すごい。 

 
アフリカスイギュウ(バッファロー)      18:22もうすぐ夕日が沈む。

朝日とともに早朝サファリ・昼はマサイ村へ。そして夕日とともにサファリを終えるというマサイマラ満喫の1日が終わった。

サファリカーも多かった。
8月はもっと観光客が多いそうだ。近くに中国のホテルも建設中だとか。
これ以上ってすごいことになるんだろうな。


19時ロッジに戻る。 暖炉には火が赤々と燃えていた。

今日の夕食はバーべキュー付き。レストランを出たところで肉を焼いていた。

土壺のスープもちょっと変わっていた。

昨日と今日は2人部屋で、シャワーは後に。
頭を洗いかけたが一向にお湯にならず、石鹸がついてしまっているので洗い流さねばならず・・
冷たいシャワー。ブルブル・・大急ぎで石鹸を流して出る。最初から最後まで水のシャワーはつらい。
マサイマラ最後の夜。明日はマサイマラを発ってナイロビに向かう。
荷物をまとめて早めに就寝 
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7月9日 ケニア⑤-3 マサイマラ国立保護区 マサイ村からウォーキングサファリ

2013年07月09日 | Weblog
ウォーキングサファリ
マサイ族の男性2人の案内でマサイ村からロッジまで歩く。15ドル


灌木の生える乾燥地をマサイ族のガイド2人と4人が歩く。

 
虫よけの木 葉を揉んで虫よけに。そこらじゅうにある。 
      シソ科の草 葉を揉むと出る赤い汁は結婚式などに顔に付ける。

 
   ハブラシにする木 切った小枝を噛むと枝先がほぐれてハブラシになる。

 
     汗取りになるという葉 頬に当てるとひんやりとした。

 
     ナス科の花 頭痛の薬      ベンケイソウ科 傷薬に

他にもサンドペーパーにする葉 「ホットウォーターに入れて飲む」というのもあった。

草や木をうまく利用しているのは日本の民間薬とも共通している。

 
    アサガオのような花の木       白い小さい花
  
 
途中で気になっていたレオノティス ネペティフォリア(カエンキセワタ)も近くで見れた。 
                  右)シソ科の花

 
 その他 木に咲いていた赤い花       紫色の花  など

 
  土にぼこぼこ開いた穴     ガイドさんの履物を見せてもらった。


   ロッジ入り口に到着 マサイのガイドさん二人とお別れ
小1時間のウォーキングだったが歩くのは楽しかった。

 
  昼食のバイキング 飾り切りがきれいだった。 ここでも卵は白い黄身

部屋で少しゆっくりして夕方のサファリへ。    次につづく。
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7月9日 ケニア⑤-2 マサイマラ国立保護区 マサイ族の村 

2013年07月09日 | Weblog
早朝サファリから帰り、9時 やっと朝食タイムになった。 

マラ ソパ ロッジの内部

 
中央の暖炉はインテリアだけではない。火が入る。  

 
   ビーズ飾りもあちこちに         ヒョウタンを利用したシャンデリア   

 
      トイレの表示も可愛い          プールもあった

朝食の後、出発まで1時間ぐらい余裕があった。

宿泊コテージ周辺の庭

 
植物園温室で見たことがあるウコンラッパバナ 1日花のようで通路に大きい花がぽたぽた落ちていた。

 
ポインセチア 日本で見るのと違い大きい木だ。 ハタオリドリの巣 鳥はいない。

 
部屋の入口の手すりに止まって扇風機のように翅を震わせていた。虫は見る機会がなくケニアで唯一見た昆虫だ。バッタの仲間  右)植栽の根元にあった極小のツユクサの仲間 センダングサの仲間などもあった。

植栽はユーフォルビアやウチワサボテン・ハナチョウジ・ドラセナほかベンケイソウの仲間の多肉植物やリュウゼツラン、シマムラサキツユクサなど・・ヒノキ科のような針葉樹が1本、ヤドリギもあった。

 
      宿泊コテージへの通路             16号室前

10時30分ロッジを出発。マサイ村に向かう。

村に近づいて、水を運ぶ人や洗濯もののかごを頭に乗せて洗濯に行くらしい人が見えた。
マサイ族の写真を撮りたいと動く車の中から苦労して撮影
今までの経験で(少数民族など)写真を撮らせてもらうのにお金が要ると考えて。

マサイ村に到着。

マサイ族の男たちが出迎えてくれた。
日本語ではないが「写真OKよ」と男たちがいう。
なあんだ。無理して写真撮ったのに・・もちろんツアー代金の中に含まれているのだろうが。

フレンドリーなマサイ族の男たちと一緒に記念撮影
マサイの男たち 顔が小さく8等身どころか10等身ぐらいあるんじゃないの?と思うぐらいスマート。
長い足・引きしまった体、かっこいい。
着ているものは赤を基調とした布。巻きつけたり掛けたり。アクセサリーもいっぱいつけている。
 
 
村長の息子(お腹のあたり少し貫禄が)手に持っている先の丸い棒は指導者が持つものらしい。 木を削ってその棒を黙々と作っている老人 この人は村長さん?
「肩たたき棒」と言っては顰蹙をかうかも・・ちょっと先が尖っている。

 
        ヤギを放牧        伸びあがって木の葉を食べるヤギが可愛い。
元々マサイ族は遊牧民で男性は放牧以外のことは一切せず、他の仕事は女性がすべてやるという。

 
         マサイ族の村         広場はウシやヤギの糞だらけ。
放牧している動物たちは夜は村を囲う柵の中の広場に放されるらしい。
人間も動物も一緒に生活しているのがわかる。
乾燥しているからか臭いは全くないので気にならない。

マサイ村では男たちがダンスの後ジャンプなど見せてくれるという。
テレビなどでマサイ族の身体能力が高いことを見聞きすることがあるが、驚異のジャンプをこの目で見たい。
 
やっぱり凄いジャンプ力 バネが違う。  耳を大きく開けたマサイ だんだん少なくなっているらしい。

火おこしの実演
腰に付けた平たい刀を地面に置いてその上に薄く削った木切れを置き、棒でキリ揉みする。

  
      火おこし道具   腰にさした平たい刀の上に薄い木の板を置き棒でキリ揉み

 
   煙が出始めると木屑に火を移し吹く。     炎が上がった。
後でキリ揉みをさせてもらった。上手とほめられたよ。

その後、3班に分かれそれぞれの家を案内してくれるという。

マサイ族の家

家は奥さんのものだという。
マサイ族は1夫多妻だそうだ。ここで奥さんと子供が暮らし、夫が奥さんの家を順番に訪れるようになっているのかな?と想像。


家 土と牛糞を混ぜて塗った壁 入り口は低くせまい。
家に入る前に近くに生えていた木の葉をくれた。こすりつけて虫よけにするという。

1歩中へ入ると真っ暗 まったく何も見えない。へっぴり腰で手探りすると細い棒があったのでつかまった。
何も見えない中、強制発光でカメラのシャッターをおしてみた。


一瞬ぴかっと光った中 目の前に人が座っていてびっくり。びっくりする私を見て笑ってる。
この人たちは暗視能力もあるらしい。

家にはごく小さい明りとり窓(壁の穴)が一つだけ。


ここが台所兼食堂いわばリビング スノコ プラスチックの洗い桶 コップ ろうそくが置いてあった。
ろうそくに火がついた。

 
リビングの他に 奥に寝室の小部屋(左)と表側に子ども部屋(右)の2LDK 子どもは2人いるらしい。
入り口近くには家畜小屋があるらしい。シンプルな暮らし。 

思うに、食事の準備や食べるのも晴れていて日があるうちは外でするのかな?
雨季の状態はわからないがその時は中で食べるのか・・いろいろ想像してみる。
とにかく、夜明けとともに起き、日が暮れると寝るという、かつてはどこでもそうだった暮らしがここでは続いているわけだ。  我が生活をちょっと反省。

食べ物は家畜の乳(肉は少ないとか)や生き血などらしい。 
乾燥地で畑もないので野菜はどうしているのかとウィリアムに聞いたら、野菜は食べないという。
野菜を食べなくても栄養的に大丈夫なのか?

 
女性と子供たち 小さい子供は素足だった。もう少し大きい子は学校かな? どこにあるのかな?どうやって通っているのかな?
ウィリアムは小学校まで10キロぐらいをジョギングして通ったというが(彼はマサイ族ではない)
若い女性はどこでどうしているのかな? 
暮らしももっと知りたいが、そうなるとホームステイするしかないか・・


 子煩悩そうなお父さん

女性たちが集まってきた。歓迎や結婚の時に歌い踊るという踊りを見せてくれるという。


私たちも輪に入り、私は自分勝手に違う歌を大声で歌いながら踊った。

その後、ここにもちゃんと土産物があった。

棚にアクセサリーや布などの物産が並べられた女性たちの職場?だった。
友達はマサイが掛けている大きな布をお土産に買った。

奥さんたちは薬作りもするらしいがそれは見れなかった。

見学が終わって、そのまま車でロッジに戻る人と歩いて戻る組に分かれた。
うれし~。待ってました~。私のお連れ2人ももちろんウォーキングサファリ組だ。

次につづく。
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7月9日 ケニア⑤-1 マサイマラ国立保護区 早朝サファリ

2013年07月09日 | Weblog
早くも5日目になった。
5時起床 カップケーキとコーヒーで虫抑え(朝食までのつなぎ)して、6:30早朝サファリに出発。
外の気温は昨日のナクルほどは寒くない。

今日は1日中マサイマラ国立保護区。
早朝サファリ~マサイ村~夕方サファリ の予定

 
    動物の頭蓋骨

 
  7時ごろ 朝日が登った。 
ライオンは夜に活動する。獲物を捕るのも夜だ。
ゲームで狩りをすることもあるという。

さっそくディクディク(ウシ科)が3.4頭(写真は撮れなかった)
この辺りで初めて獣臭いにおいが少しした。
これだけいろんな動物がいるのに臭いというものはほとんどないのは不思議。
乾燥しているからだけではない? 臭いがあれば襲われやすいから臭いを出さない??

1匹のゾウが草を食べていた。群れから離れた1匹はおじいさんゾウで、死ぬまで1頭で暮らすらしい。
草食のヌーは柔らかい草が好き。草丈が低くて見通しの良い危険を察知しやすい所を好む。

ゾウ・ハイエナ・ヌーの群れ・ホロホロチョウ十数羽・シマウマ・トムソンガゼル・ジャッカル・ダチョウ・イボイノシシ・トピなど次々と動物が現れる。肉食動物も草食動物もいる。
動物たちの朝の食事タイム。

 
        ジャッカル                 ゾウの糞

雌ライオンがいた。こちらに向かって来て、車の間を通り抜けて行った。

         近い   

ガイド仲間からの情報があったのか、ウィリアムが車で向かったのはライオンが獲物のヌーを食べているところだった。ケニアに来て多くの動物を見てきたが肉食動物の食事風景は初めてだ。

  
よく見ると10頭あまりのライオンが群がって餌を食っている。獲物はヌー?
               右)子どものライオンもあばら骨にむしゃぶりついていた。 
静かな食事風景だ。これはファミリーだろうか。

夜に行われただろう激しい獲物狩りが想像できない静けさだが、弱肉強食の動物たちの生態が確かに目の前にある。生きているんだなあと実感した。

ここには雄ライオンの姿がない。 
聞くと、雄ライオンは一番最初に食べるそうだ。雌ライオンもお腹がいっぱいになったのか餌から離れているのもいる。

 
その後1頭の雌ライオンは車のそばを通り抜けて・・・どこへ行くのかな?

行き先は水場だった。
車の轍があった。ひょっとしてここは昨日車でバッシャーンと通り抜けた水たまり?

 
水場には先客ライオンがいて水を飲んでいた。今来た雌ライオンも縁にかがみ込んで頭をぐっと下げて水を飲んだ。肩甲骨がぐっと盛り上がっていた。

 
その後、1頭はゆっくりそこを離れ、もう1頭は陰に座ってうとうと・・その後またゆっくりと戻っていった。
人間が近くにいても危険がないことがわかっているのか全く気にしていないように見える。


私たちの乗っているのと同じようなサファリカー 
保護区の中の道は車の行き違える少しひろいところもある。

 
トピ(ウシ科)の群れ 激しく角をぶつけていた。縄張り争いなのか?雌の奪い合いなのか?

 
シマウマの群れの中にかわいい仔馬がいた。  向うから来た大きい車はキャンピングカー
キャンプ場もあると聞いて、ライオンなどに襲われたりしないの?と聞くと、キャンプ場は動物の生息する場所と離れたところにあるといい「怖いのは動物ではなく泥棒だ」とウィリアム 
キャンプ場には今はトイレもシャワーも完備しているらしい。次に来る時にはキャンプ場で・・

ゲートを出るとレンジャーの住んでいる住宅が何棟かあった。


ロッジまではすごい悪路 9:00マラソパロッジに到着 中身の濃い早朝サファリだった。
お腹すいた~。
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7月8日 ケニア④-3 いよいよマサイマラ国立保護区に入る・・

2013年07月08日 | Weblog
 
やっとお昼休憩の土産物屋に着いた。
この店の外のテーブルを借りてお弁当を食べる。
お弁当はロッジから持参。


紙箱の中には紙皿に入ったお弁当 
パンとホイルに包んだお肉 茹で卵 小さい果物 ジュース

 
茹で卵 黄身は白い。鳥の種類が違うのか餌が違うのか。ロッジで食べた卵も白い黄身だった。        何だろうと思った小さい果物はパッションフルーツの仲間だった。

 
土産物は ケニアの物産 見慣れた(親戚はケニアの物産を取り扱っていたので)キリンなど動物や木や石で作った動物や人形や器やアクセサリー 布など・・
食べ物は置いてない。(他の土産物屋も)

その後、マサイ族で一番大きい町ナロック・マサイ族の店と言われた所も通ったが、車の中からでちょっと物足りない。マサイ族の学校・マサイ族のマーケットというのも近くで見たかった。コブ牛の放牧地もあった。

道路は、前を車が走ったら・・

土埃が舞い上がって霧の中状態 全く見えない中運転している・・

 
16時前やっとマサイマラ国立保護区のゲートに到着。 
           アクセサリー売りのマサイのお姉さんたちが群がる。 ブレスレットを購入

マサイマラ国立保護区
大阪府と同じぐらいの広さがあり、(ウィキペディアによると大阪府=1896㎡ マサイマラ国立保護区=1812㎡) 肉食獣・草食獣ともに、生息する種類数・個体数の豊富さでケニア随一とのこと。

国立保護区と国立公園の違いは?
保護区とは監理主体は地方自治体。 自然、野生をそのまま保護することを目的とするが、住民の居住・放牧などの既得権をある程度認めている』
国立公園とは監理主体は国。自然、野生をそのまま保護するため、人間の居住や活動を制限しており、公園の監理などに従事する者とその家族のみの居住が許される。国立公園内での産業活動(放牧など)は認められない』

マサイマラ国立保護区は東と西に分かれ、私たちが回るのは東半分のみ。

 
      次々と現れる動物たちの姿を悪路に揺られながら観察 

 
ソーセージノキ たくさんのソーセージ型の果実がぶら下がる。自生を見るのは初めて。 
              ゾウも間近に見る。鼻で草を引きちぎるバシッバシッという音。

 
前方に50センチ?の段差の下に大きい水たまりが。 「大丈夫4WG」とウィリアム ヒェ~ッ。ジェットコースターみたいにつんのめりそう 右)バッシャーン 水たまりに突入 棒にしがみつきながらの撮影。

続く悪路はスリル満点

 
今度は轍にはまり込んだ。ウィリアム頑張るが動かず。後ろから来たサファリカーから人が二人降りてきて横からゆっさゆっさと車を揺らし脱出を図る。 ひっくり返る~! それでも抜け出せない。
降りてみんなで押そうか?少しでも軽い方がいいんじゃない? 協力しようとするが客は降ろさない決まりでもあるのか(動物に襲われる心配?)・・ 右)前から来たジープが車の前にくっつけてぐぅいーっと押してくれ無事脱出。 ジープの威力。公園内ではお互いに助け合いのルールがあるらしい。

 
 動物の群れがそこここに。 遠くにヌーとシマウマの混生の群れが長い帯状に移動しているのが見えた。
タンザニアからケニアに大移動するヌーの姿は有名だが、それほどではないが公園内の他の場所へ移動するらしい。規模は小さいながらもその長く続く列は壮観だ。
こんな姿を見れるのもマサイマラならでは。

 
ヌーとシマウマはよく一緒にいる。     ライオンがいるという場所はサファリカーが集まる。 

夕方になってきた。
チータがインパラを狙う姿も見れた。でも見るからにインパラは遠く、チータもあきらめ顔。
エランドというウシ科の動物 ヒョウ・ハイエナの子どもも見かけたがもうあたりは薄暗くなってきた。
ライオン・チータ・ヒョウ・ゾウ・キリンの5種類の動物を全部見れるのはベリーラッキーだそうだ。


マサイマラ マラソパロッジに到着したのは19時ごろ。
今日は2人部屋 先にお風呂に入る。      ⑤に続く
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