柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

破壊

2009-09-23 09:16:19 | Weblog
大阪橋下知事じゃありませんが、民主党政権にはやはり国民は大きく期待しています。ワクワクしています。だからこそはじめのうちにババっと大鉈打ち下ろしてもらいたいと思うところですが、一方の自民党です。総裁選挙戦の最中です。結構TVが追いかけてくれます(討論の場を作り放映します)ので三人の頭の中が見えてきます。先に結論というか私の評価を書きますが、私はどの番組聴いても圧倒的に河野さんの勝ちと思います。こんなこと言う自民党議員なんていなかったでしょう。小泉さんは俺に反対する奴は潰す、結果的に派閥を潰す、自民党をぶっ潰すと叫んでいただけで、そこに理念も理屈もなかったんです。こんな人もいなかったですから全マスコミが担ぎました、こんな派手な御輿はなかったですから。果たしてこの公約だけは完遂しました、自民党は見事にぶっ壊れました。河野さんはもっと具体的に言います、派閥の親分で比例でやっと上がってきた様な者は後進に道を譲れと。この人は小選挙区に勝った人ですが森さんをまず目の敵にして、返す刀で町村、伊吹、そして武部、中川秀と斬りつけます。名指しで刺すんですから。でも、小泉さんと違うところはこの人の頭の良さですか。頭の中がきちんと整理されていることはそれぞれの討論会でのさまざまなレベルの質問に対して即座に詰まらずに流暢に(これがまずアピールには大事な点です)そして内容濃く(第二の要点)応えていることで示されます。滔々と答えているのはこの人だけです。もう一人の若い衆、西村某、この人全く知らぬ人で(つまり今まで露出のなかった人で)何でも森さんの後ろ盾があって立った人らしいです。つまり派閥代表。本人は決してそうは言いませんが、この根本的な違いを河野さんが鋭くつきます。若手中堅による解党的再建が必要だという主張が一緒なのに二人が寄れないのはそちらが派閥の年寄り達の言いなりになっているからだと。この応酬は何度も聞きましたが、何故かその度に西村さんは口こごもって、とたんにあーのえーのうーのが増えます。急所突かれてるんですね。そう思うからかどうか、両者の顔見比べるに河野さんのほうが圧倒的にハラが据わってます。西村さんはふわふわソワソワしてます。これは喋り方の差も大きな要素なのでしょうね。ここはまことに勉強になることです、人は見た目であり且つ喋り口(言葉)であると。そして内容も河野さんのほうがしっかりしてます。自民党をどう組み立てなおすか。今、政権与党となった目の前の民主党との差をとやかく言っても仕方がない、自民党とはこういう政策でこういう国づくりをするんだとはっきり示して堂々と国民の選択を仰げる政党として立たねばならぬと言います。いいんじゃないですか。ロートル代表の谷垣さん、もうこの人じゃないでしょうにねと普通に思いますがいかがですか。小泉政権の財務大臣やってた人です、今までも総裁選挙に何度も落ちてきた人です。河野さんの言う後進に道を譲るべき人の一人です。この人はこう言います、自民党は改めて地方に入り込まなければならないって。あなたは今まで何してたのよ?って話です。語るに落ちるわけです。この人選ぶようじゃ自民党それこそ社会党(社民党)の道を辿るんじゃないですか。今回は地方票の方がウエイト大きいそうですからどうなるんでしょうね、普通に考えれば議員の派閥力学が効き難くなって、地方党員の意向が反映されやすくなる。でもそうだから若い衆に、とはならぬのが自民党気質じゃないかとも思うのです。地方のそれこそ爺さん幹部たちがどう判断するかですからね。地方はまだまだ若返ってませんから。自民党の各都道府県連の会長なり幹事長なりは爺さんばかりです。先の都議選で落選した都連会長が象徴的ですか。当地山口県も然りです。さていかがなりましょうか。河野さんを選べば期待できますね。民主党と同じレベルの変革を受け入れながら保守を標榜するところ。保守の標榜が大事なんです。変えればいのではないです、小泉さんが大きな損害を引き換えに大実験してくれましたから。野中広務さんが新潮45に書いていますが、小泉さんは日本の伝統を壊したんです。だからここはどちらが政権獲ろうとも元に戻さねばならぬことと心得てもらいたいと思います。その意味でも、実は河野さんは小泉批判には舌尖鈍るのですが、河野さんがこの危機においては適任に思います。ハラの据わった、理の通った破壊屋。いかがですか。
コメント
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