柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

商売

2009-09-08 08:05:07 | Weblog
イチローが2000本安打です。日本で7年連続で首位打者獲ったあとに渡った人ですから、新人という形容は正しいのかどうかですが、9年に満たずに2000という数字は凄いんじゃないんでしょうか。この人にはいつも昔の記録との比較がついて回ります、それも埃を被った戦前の記録達です。つまりは野球が変わっているという証拠であって、ヒット積み重ねるよりホームラン、走って盗塁し得点重ねるよりボカンとホームランで一掃する野球が好まれ指向されてきた証拠です。マッチョな奴らのホームラン競争の方が内野安打より派手でいいですわねそりゃ。第一わかり易いことで。でも何年も続けたイチローが勝ったという図です。何年も同じレベルで続けられること自体がものすごい才能なのですが、ここはスポーツライター達の評論に任せて、イチロー語録です。内野安打はセクシーだ。なるほど。少なくとも9年続いてるんです、ええ?あれがセーフになるの?という内野安打が。内野深いところに飛んで、ちょっとハンブルしたらもうダメです。相手の内野手にはストレスでしょうねぇ。日本人とは比べ物にならないような反応の速さ、体のキレ、肩の強さ、運動能力の高さを持ってしてもダメです(張本に言わせればそれを相殺して余りある雑なアメリカ野球らしいですが)。セクシーですね確かに。イチロー言います、日本よりアメリカの方が記録は出やすいと。試合数も多いしと。単に試合数だけで規定されることである筈もなく、張本がイチローの記録はあくまで参考記録だ、日本での最高記録は私の数字だと言い張ることと相通じますか。この辺りの呼吸が面白いことと思いました。大リーグの正体を知っているのは張本ではなくてイチローなのですからね。
 予定通りなら明日、ビートルズの新しいCDが出ます。新しいっても新曲であるはずもなく焼き直しに違いないのですが、音楽雑誌上ではまぁ喧しいこと、二三冊読めばものすごく詳しくなれます。マニアやら研究家(プロだけでなく、です)が星の数だけいて、文字通り微に入り細を穿つ解析が嫌というほどなされてきての挙句の焼き直し版の発売です。リマスタリング版と表現されてます。レコード(当時はレコードです)に焼き付ける為にはもちろん録音したテープがあるわけですね。音源はそれしかないのですからそれを焼き直すのです。組みなおすのです。本を読んでいると、アナログ音源をデジタル化すると音が劣化するんだそうです。ええ?デジタル音源が出て来た時には、音がクリアで、未来永劫音質が劣化しないってのが売りだったですよね。アナログのレコードで聞くよりデジタルの方が綺麗だって。確かにレコード針降ろした時のシャリシャリはなく、クリアに聞こえたもんですが、実は音としては劣化していたんだそうで。当時皆があの廉価版のレコードプレーヤーで聞いていた音こそが(ステレオでなくてモノ)いい音だったんだって言う。んな馬鹿な。で今回、わざわざにモノラル録音版が出てくるというわけです。楽しみなんですがね。一番のカモの私は買い込むんですがね。ええ?そうだったの?何だか解せない、釈然としないこと。商売うまいよなぁ・・違いましょうか?
コメント
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