柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

舶来

2020-05-31 09:56:44 | Weblog
トランプさんが吠えてます。WHOから脱退する、香港問題に介入する、コロナ禍責任に対し強く中国を非難する。11月の大統領選挙を睨んで、自国の対応の失敗を糊塗してのブラフだとメディアはステレオに反応してますが、コロナへの対応は誰が見てもあれは失敗ですが、それと対中国方針は別物でしょう。いえ、貿易相手としての中国はアメリカにとっても大市場です、タフな交渉をしているということなのでしょうが、今、トランプを潰して得するのは中国であり、大儲けしてきているグローバリストたちであり、国連やWHO、WTOを形骸化している(一致団結させない)勢力です。アメリカがどう判断するか。もっとも相手が sleepy Joe なら負けないでしょうか。
 これは統計学的には話を進める序として手続きとして定型なのかもしれませんが、コロナ禍の感染拡大の予想によく使われるフレーズ、このまま何の対策も取らなかったらこうこう悲惨なことになる、だから今すぐ対策しろというあれ。他人との接触を8割減らせと発表した北大の教授がやってましたね(首相があれを受けて少なくとも7割と少し幅を持たせて発表したところ、妙に噛みついてましたね、自分の計算を蔑ろにされたとか何とか)、あの時もこのフレーズを頭に振ってました。というか、この人のこの時の発言が初出でしたか。昨日もどこかのTV局が今後の南米やアフリカでの感染模様の予想だかでこのフレーズ振ってました。おかしいと思いませんか?何の対策もしなければ、って、そんなことないですから。アフリカは知りませんが、少なくとも日本においてこんな前提は成り立たないでしょうに。あたかも物理の公式の但し書き、理想気体とか摩擦がないと仮定して、のような。あたかも経済学における欲も悪意も個性も何もない一般人の措定のような(homo economicus)。ああやって科学の衣を着て素人を脅すんですねぇ。数字通りに行かぬが人の世の中ですから。
 9月新学年説が俄かに起こって、そしてそれほど盛り上がりません。コロナ禍を奇貨にするずるい印象が拭えぬからでしょうか、日本人の常識の強さでしょうか。この禍で被害受けているのは教育の場を奪われた子供たちだという側面は確かにあります。だから今こそ9月に変えろと、小池さんが問われて私は以前から9月論者ですと居直ってましたが、多くの識者が言うのですが、連中の根拠は外国に合わせろだけです。留学するのに便利になると。それだけですよ。教員やってる娘がバッサリでした、どれだけが留学するっつうのよ?その通り。もちろん反対論も多いのです、あれこれ社会の制度も変えねばならぬし面倒だ、が一番ですか。が、今朝産経新聞に早稲田教授が直截に書いてました。全国に休校指令(要請でしたかこれも)したわ、その後の対策を全くせず(オンライン教育、タブレット配布とかです)、徒らに空白の半年を作っておいて挙句の方便だと。さらに言います、コロナ不況の中、卒業を半年遅らせたら多くの子が進学を諦めなければならぬようになる、そういうことを想像できないかと。なるほど。そして留学の件も、留学しやすくはなるかもしれぬが今時他国からの留学生は期待できぬ、頭脳流出するだけだとバッサリです。こちらが正しいのでしょうね。幸いコロナは子供には感染しにくいようですし、全国で学校始まりました。夏休みを冬休みを短くして土曜日も通学して取り戻せばいいんですわ。どうしてここまで舶来信奉なんでしょうねぇ何時まで経っても。日本は日本でいいじゃないですか。
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