柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

自信

2021-01-11 09:57:10 | Weblog

天声人語に「根拠のない自信」とありました。否定的な使い方でした。ううむ。刺さりました。私はこれだけで今まで(今も)突っ走ってきたからです。そういう自覚があるからです。自惚れです。ナルシシズムと書くと美貌が前提のニュアンスがつきますからこれではない。自惚れ。これが正しい。自信家ともよく言われることがあって、それはきっと私の態度のデカい所を指しての揶揄なのですが、こうは思ってません。何か一つでも他人より大きく優れているものがあればそうもなるのでしょうが、学生時代もこの職についてからもそんなものはないのです。どれをとってもすぐ近くにうんと優れ者がいましたから。でも、凹むことはなかったですね。どころか俺は俺と開き直って来ました。これを根拠のない自信と言わずに他に表現がありましょうか。だから刺さる。能天気。気が小さいくせに態度がデカい。自覚してますから始末に悪い。でもこの年齢まで潰れず潰されずにやって来れた。こういうタチも一類型なのでしょう。一方でこういう謂いもあります。(物事を為すに必要なのは)天命の自覚とそれから生ずる非合理な情熱だと。こちらは肯定的な響きです。天命なんては誰も教えてくれません、勝手に思い込むことです。非合理な情熱とは根拠のない自信そのものですからね。ううむ。いえ、別に悩むことではないです。箴言は気持ちのドライブの元にもなり、掣肘反省の箍にもなるということです。と、オチを付けたことですけれど、やはり刺さってます。そうじゃのうと。

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