暑さ寒さも彼岸までと言います。歳をとるほどに実感できることです。彼岸此岸という対を知ったのもかなり年を取ってからのことでした。彼岸の入りという言葉は春分の日だけが当日じゃないぞという意味で、これもそうかぁでした。母親が年次行事にうるさい人でしたので幼少時からこの日には墓参りという刷り込みです。盆と春秋の彼岸には墓参りです。周りを見れば高校野球が始まってます、年度末のせわしない感じ、去る人旅立つ人を送る寂しさの中やがて桜が咲き始めます。昔からずっとこの季節を区切りにしているだけのこととは知りつつ、自分も送り送られてきた経験があるからの感慨とは知りつつ、春まだ浅いこの時期がなんと似つかわしい気持ちを誘うことかと思うことです。今日当地は天気予報通りに風の強い荒れ気味の天候です。今晴れたかと思うと曇ってはの繰り返しです。早春賦の詞はもう少し前の季節を歌ったものでしょうが、風は寒い彼岸です。冬が去っていきます。
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