柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

団円

2023-01-23 08:27:06 | Weblog

昨昼は広島での男子駅伝。都道府県対抗の駅伝は女子の部もそうですが高校生中学生が多く出てフレッシュです、連中の初々しさが好もしいです。47人が走れば個人差のはっきり出るは当然、全国レベルってのをまざまざと経験する場でもあるのでしょうね。あそこに出てくるんですから我が県では一二を争う逸材だらけの筈です、でもあれだけ差がつく。一区はそういう意味では残酷ですな。でもだから一区を走らせろという者もいるわけです。その昔、箱根駅伝で山梨学院大学が留学生という肩書でアフリカのカモシカのような選手を走らせてそりゃずるいじゃろと茶の間を驚かせたのをきっかけに男子の高校駅伝でも実業団駅伝でも多くが受け入れて、しかもどのチームも一区に並べる。するといきなり大差がついて駅伝自体の興味がすっかり殺がれる羽目になって、外人区間というのを設定しているのはご存知の通り。区間記録と別に日本人最高記録なんて別枠を作らねばならぬほどの力の差を見せつけられる。駅伝は一区です。なんてわかったように言うのですが、途中のごぼう抜きも醍醐味です。昔の中電の佐藤とか箱根で言えば早稲田の渡辺、東海大の佐藤、女子で言えば福士とか小林とか、TV中継も心得ていて順位に関わらず画像を送るわけです。ああ、それこそ留学生やアフリカのカモシカたちも。日本人限定なんてやると叱られる風潮です、現にハーフの子が多く出ます、特に女子に多いですね。ダラダラと見続けるは相変わらず好きです。ラストシーンは駅伝と言えばこの男、長野の上野が優勝テープを切るという大団円。最後の直線で沿道に手を振るあたり面目躍如でした。沿道のたくさんの人だかりも映像通してよくわかりました。こうでなくちゃぁ、でした。

 夕は大相撲。貴景勝が押したり引いたり、しばいたりはたいたりじゃなくてなんと投げて勝ちました。投げるかぁ!おもわず叫んでました。こっちも大関が面目保って一応の大団円です。この人の優勝インタビュー、なんとやさしい奴じゃのうと思いました。見た目や態度とは違う人なんでしょうねぇ。初日と楽日の解説は毎場所北の富士と舞の海です。千秋楽の結びで決定戦の様相になった一番、大関と平幕琴勝峰のしきりの続く途中に北の富士がポロリとこぼしました、琴桜さんに負けた思いだなぁと。実況アナが聞き逃さずに「どういうことですか?横綱琴桜ですか?」と問うに「そうだ。琴桜さんとは同時期に部屋を立ち上げて弟子の育成や何やらを競ったもんだ。当初は俺の勝ちだと思ってたけれど、今は負けてるなぁ」そしてぼそっと加えてました、千代の富士が早くに死んだからなぁとも。北の富士は九重部屋の親方として千代の富士と北勝海(現理事長です)を横綱に育てた人、九重部屋を継いだのが千代の富士でした。琴桜は佐渡ヶ嶽部屋で、娘婿が部屋を継いで孫の琴の若が小結です。横綱二人抱えていた当時と現況との落差です。今の九重部屋はこれも弟子の大関千代大海が継いでいるのですが、佐渡ヶ嶽部屋の隆盛にはとても及びません。と、北の富士も琴桜もリアルタイムで観ていた者とすれば彼の話はなんだかしみじみすることでした。実況アナがよく聞き流さなかったことではありますが、だから北の富士の解説に人気があるのでしょうね。

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