柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

呪縛

2019-08-14 08:02:25 | Weblog
高校野球観るとはなく見ます。甲子園に出て来るチームです、各県で一番勝ってきた高校です。それでも、大差で負けて去っていくチームがいくつかある。地域差です、実力差です、甲子園常連の野球高校とやっと勝ってきた田舎の高校とは違いましょうぞ。そうわかって観るのですが、大差のついた試合の終盤は診ている方も辛いわけです。選手たちの顔もそう見える。声を絞り出してる顔、仲間ではなくて自分を鼓舞しているように見える顔。負けると分かっててそれでもそんな顔できないともわかってる、最後まであきらめないなんて鉄板フレーズに呪縛されてるんですね。野球は二死からと言いますね。現実に信じられないような逆転劇は何度も繰り返されてきましたから、これこそ高校野球の醍醐味なんて祀り上げて選手たちに諦めや落胆を許さない。この不文律も辛いことでしょう。昨日19-2でボロボロに負けたチームのエース、9回表も相手は手を緩めずガンガン打ってくる、つまり抑えられないんですねもう。それを本人分かってて途中から泣いてましたからね。カメラはそれをきっちりとらえていたのですが、アナウンサーは採り上げない。きっとこんなに打たれた経験がないのでしょう、参加校の多い激戦東京を勝ち抜いてきた投手です、プライドも自信もあったでしょう、それをボコボコにやられる。最後の最後になっても抑えられない。自分が情けなかったんでしょうねぇ。もらい泣きしてしまいました。その後味方の最後の攻撃の間中、帽子を目深にかぶって顔を隠して泣いてましたよ、カメラは何度も映しました、アナウンサーはスルーするばかりでしたが。負けて泣くシーンはよく見ますし、そこに被せるナレーションや解説もお定まりがあります。が、このように試合途中で泣かれると言葉に困るんでしょうね。替えてやれ。そう思いましたが、ここは監督の考えですから。熱中症がこれだけ採り上げられて注意喚起されている中、こんな灼熱の中選手はさておいても応援団のことを少しは気遣えの風潮です。過酷な環境の中で腕も折れよの感動のドラマをさせて(高校生を酷使して)朝日は大儲けしているという批判は根強いことです。が、クーラーの利いた涼しい部屋で単純に感動してるオヤジも多いのではあります。皆が見るから皆が楽しみにしているから儲かるわけです。酷暑の中でなくてもいいだろう。ここですけれどね。
コメント
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