談合

リニア新幹線建設に係る談合疑惑、マスコミは大所高所の正義の味方ぶって批判してます。こんな時の偽善欺瞞臭は本当に鼻につきます。日本が高度経済成長できたのは何故か。いや、難しいこと言うつもりはありません、日本中が貧乏だったから、日本人の勤勉気質と物欲とがうまく組み合わさったから、そして大手ゼネコンで代表されるように各業種で強い企業がグイグイ引っ張って行ったからです。優良企業がどんどん大きくなる、下請け孫請けを多く抱えて経済学者の言うトリクルダウン現象が起きて端々にまで富が分配される、この図式だったでしょう。大手ゼネコンが公共事業を受注することによって技術も成果もどんどん向上する、さらに強固になる。そうやって日本が経済大国化したのです。ここには誰も異を唱えられますまい。大手ゼネコンが一社独占でなかったこと、それはひとえに受注調整が利いたからです。つまり談合です。どうして悪いことなんでしょねぇ。独占禁止という錦の御旗です、理屈は分かりますが、仕事のできぬ業者が格安で受注したって世の中は停滞するだけです。その効率の悪さ、これは国民全体が被る不利益です、それこそ税金の無駄です。きちんと仕事できる企業に発注する。価格競争だけに荷重を掛け過ぎです。談合がどうして悪なのか。わかりませんねぇ。