柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

安全

2017-12-30 10:53:46 | Weblog
昨日、基準値の事を書きました。舌足らずだったので足します。ネタ元は月刊誌WiLLの2月号の高橋洋一さんの論文です。神戸製鋼のデータ捏造、基準破りが大々的に報道され、トップが例によってカメラとマイクの前で謝罪してました。日本のモノ作りが危ない、なんて朝日を筆頭にマスコミこぞって大非難してましたね、これもよくある集団暴力。反論されぬ話題に対しては言いたい放題です。そっちは措いて。基準値の話です。食料品に賞味期限と消費期限の違いがあるように基準にもあれこれあるということです。賞味期限も消費期限もそんなに気にしてますか?もちろんわざわざ期限切れてるモノを買うたりはしないでしょうが(そんなのを店頭に並べた日には店が叩かれますしね)、少々切れてても食べるでしょう?それでも不都合は起きないでしょう?食中毒なんて起こりません。もっとも冷蔵庫に入れてても傷むモノは傷みますから、そこは常識の範囲での判断を要しますが。それと同じ理屈で、国の定める基準てのは本当に危ないレベル(量、濃度、硬度、耐久性、耐用期間等々)の数倍あるいは数十倍厳しい設定になってます。薬剤の投与量もそうです、それでも個人差ってのがありますからアレルギー被害は後を絶たぬわけですが。で、例えば鉄鋼の硬度基準、耐用基準。詳細は知りませんが、安全基準と契約基準てのがあるそうです。発注先の指定した硬度の鉄鋼を納入するわけですがこれが契約基準。これを手抜きして少し硬度の足りぬモノを納入した、でもそれはこれだけは必要だという最低硬度、それを数倍したものが安全基準という奴ですが、それは間違いなくクリアできている。いくらなんでも製造元もそんな無茶はしませんわね、あれだけの大企業がそんなことした日には・・です。だから製品としては何の問題もなく、使用途には十分に耐えるモノです。現に日立が英国に納入した列車にもここの製品が使われているのですが、報道も当初はここにも!風に咎めてましたが以降は何も言いません。つまり製品としては何の問題もないモノだったからです。契約基準違反は業者間の問題なのだ、それを大袈裟に採り上げることはないのだと筆者は切って捨ててます。これもフェイクニュースの一つだと。もう一つ豊洲のベンゼンやシアンやの濃度の問題も採り上げてます、お上の定めた環境基準と(人体に)安全基準は全然別モノなのだと。小池さんがとても厳しい環境基準を振りかざしてあれこれ批判したことでしたが、当時から専門家達は人体には問題ないとかサンプルをどこから採ってきたかが問題だと極々科学的な判断を示していたのに関わらずマスコミが面白がって(文系マスコミは情緒的で客観基準がない、事実より感情や先入観を重視すると筆者は言います。その通り!)あの騒動でした、ご存知の通り。都内23区でこの厳しい環境基準を満たしている地域はないんだそうですよ。つまり人体に影響があるかないかといった現実的な基準ではない、ゼロ信仰に近い数値なのです。それを振り回す。これもフェイクだと。是非ご一読ください。胸がスッとしますよ。
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