柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

治山

2014-08-26 08:20:33 | Weblog
広島の災害地、治山ダムが既にあったんだそうです。それを乗り越えて、というかそれをぶっ壊して土石流がやってきたそうです。ダムのコンクリート塊が麓にまで落ちてきてるんだそうです。ううむ。治山ダムと砂防ダムと違うのか同じものなのか知りませんが、それじゃぁダメじゃん、と春風亭昇太じゃないですがツッコミです。想定内・外の話になります。3.11の時にさんざ叩かれましたね、想定外の所まで想定するのが防災だろう!?なんて無茶がと罷り通ってました。昨日も書きましたが、行政が想定するには人が死なねばならぬのです。次造り直す時は高さも幅も強度も二倍三倍にするわけです。それが行政手続きです、いえ、それが人の社会の営為です。何か不都合が起こってから対策する。先達が営々と続けてきた治山治水はその繰り返しだったのでしたが、ずっと自然が勝ち続けています。現代においてもです。この科学と技術の時代に於いても、です。それを施行側は想定外だと言い訳する、被害側はどうして?と詰る。この科学の時代に何とかならなかったのか?何でもできると思う方が間違いなのですが、大きな言葉で言えば、近代はそうじゃないと進んで来たのです。理性と技術とで全てを制御できる、全てが分かる筈だという進歩主義です。そしてそれを嘲笑うように時々に自然は綻びを作っていきます。雨には降られるしかない。のですね。
コメント
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