柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

国防

2013-03-03 07:50:21 | Weblog
昨日の朝日新聞一面トップ記事の見出しです「武器輸出を大幅緩和」。武器輸出三原則というのがあって。こんなのが多いです、核に関する三原則(非核三原則)もありますね、政治家が好きそうなフレーズ。こういう時に勉強ですよ、新聞のいいところです、きっちり教えてくれます。佐藤内閣が1967年(昭和42年、どうして元号で表記しないかなぁ、天皇嫌いは知ってますが)に決めたものです、共産圏、国連決議で禁止された国、国際紛争の当事国や虞のある国には武器輸出しないというものです。さらに昭和51年に三木さんが武器輸出はどの国へも一切しないときつくして(全面禁輸)、あの野田さんが2年前に、国際紛争の助長回避という基本理念を立てて逆にうんと緩めたという代物です(記事の引用です)。それを今回さらに緩めたというわけで、具体的にはステルス戦闘機F35の部品を共同生産に参加するというものだそうです。こうやって原則やら規制やらは一旦始まるとなし崩しに緩んでいくのです、これはどの業界どの社会においても同じことでしょう。三原則の骨抜きだと朝日は非難するわけですが、いつもこちらに同調する(もっと声が大きいことが多いのですが)のが中国新聞です、今朝の社説で嘆いて見せます。「国際社会は戦闘行為への支援強化と受け止めよう」「平和憲法と非核三原則、それに武器輸出三原則は平和国家日本のよりどころであり、屋台骨である。自ら変節を重ねるばかりでは、国際社会の信頼はますます遠のいてしまう」一体どこの国の新聞だ?国際社会のご機嫌ばかりをとって生きていけと言うわけで。平和国家日本というフレーズを未だに堂々と使うところが何とも前時代的アナクロ的でいいですが、もうそういう空念仏が通用しないと中韓が教えてくれてましょうに。一方で、「正論」4月号で特集です、日本は早く自前の戦闘機を作れ、防衛関係事業の振興が一番の公共事業だ、これぞ国益に一番適った財政出動だと。なるほど。戦後アメリカが日本に自前の飛行機を作らせないようにしていることをご存知ですか。旅客機や戦闘機をアメリカからずっと買ってるのは、作らせないからです。そういう規制を掛けているんです。ま、そういう状況にいつまでも甘んじている方(日本)が情けないことで、ゼロ戦を作った日本の技術力を怖れて封じ込めたといういきさつを聞くにつけ、じっと70年になんなんとする長い時間を知らん顔していた(知らん顔できていたということではあります、アメリカの言いなりになっていればよかったわけですから)政治に歯噛みする思いですが、今こその機が充ちているのでしょう。戦闘機などと言われるといきなりの感でしょうが、中韓へ示す国防態度、それはもちろん自衛隊の国防軍への改編、日米同盟の軛からの解放、そのためには憲法改正という道程の一里塚ではあります。安倍さんの思う方向、日本が立ち直る方向。今朝のTBSサンデーモーニングはどれもこれも気に入らぬと、大宅女史は客観的にコメントする事が多いのですが、例によって着物姿の女大学教授は心配だ不穏だと不安を掻き立ててます。あなた方の言う通りにやってたんじゃぁ日本が沈むのよ。沈んでもいいと思ってるのはよくわかるけれど、そういうわけには行かないの!
コメント
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