沿岸都市は海洋汚染の犠牲者に 中国

BEIHAI中国北海市発：中国の沿岸都市は海洋汚染の犠牲者になり、観光地や地元の環境は脅威が増加している（4月12日Xinhua)

2日間にわたった嵐が中国随一とされる広西チワン族自治区北海市のシルバービーチ（銀灘）に60トンの瓦礫を残した。貝殻、海草、死んだカニなどの自然物のほかにゴミが点在、銀灘はゴミの浜辺となった。プラスチックの袋、ビール瓶、砕けたガラス、BBQに使った竹串などのゴミが浜の中央から東部にかけて散乱ちら、これはモンスーンのおかげである。然し60トンものゴミは全体のうちのごく一部に過ぎない。

昨年だけで1,800トンものゴミが浜辺で見つかったと銀灘観光エリアを管理する環境管理局理事のYin Fengzhangはいう。北海市は中国の沿岸諸都市が海洋汚染と格闘している状況の縮図に過ぎないと北海市海洋行政局管理計画部門の理事のChen Changrongはいう。彼はこの25年間開示にかかわってきたという。北海市はトンキン湾に面し、大規模工業は依然その緒に就いた段階である。その海洋汚染は中国沿岸諸都市のなかでは最悪ではない。

海洋環境についての2012年の国家報告によれば、沿岸諸都市における海面に浮いているゴミの破片の数は2011年は1kmあたり17であったものが2012年には372になったという。一方、沿岸都市のゴミの密度は2011年１平方キロあたり1114kgであったものが、昨年は2494kgにまで増加したという。

2012年の中国海洋環境品質についてのの報告書では海面に浮いているゴミの87％は人間の活動によるもので、そのうち94%が浜に漂着するという。専門家らはゴミの由来で顕著なものは観光客によるものでプラスチック袋、瓶、スナックの容器などのゴミがもたらされるという。地元の商人のSuは閑散期でも観光客によるゴミでいっぱいになるという。

一方降雨や河川によっても必然的にゴミが海に流れ込み、海の窒素や燐を増加させる、この結果海草の繁殖をもたらす。そして観光地の管理に余分な負担となる。過去数年銀灘が海草により”緑の灘”に変わったことがあるとYin Fengzhangはいう（以下省略）

中国人のエビの買占めで困惑 ベトナム

メコンデルタのエビの価格が急速に高騰、原因は中国人の買いあさりにあると（4月11日VEN)

広大なエビ養殖の行なわれているHau　Giang省のCAFTEX社グループの役員のNguyen Van Kichは今年の年初以降中国人がベトナム水産物加工業者に対抗しエビを買いあさり中国向けに持ち出しているという。「高品質のエビだけではなく、低品質なものも彼らは買い付けている重量を増すためにエビの中に不純物まで入れるよう養殖業者に求めている」という。「中国人らはエビの原料に飢えていてメコンデルタの工場に直接やってくる。工場に対してコミッションの申し出もしている」と彼は言う。

カマウ省に本社のあるMinh Phu Seafood社グループの役員Chu Van Anは中国人商人が養殖池に直接買い付けに来ているという。Anによれば中国商人らは高値で売るために不純物まで混ぜて買い付けているという。

一方日本、米国、韓国向けの製品を扱うベトナムの会社はこうしたことはしない。このため中国人にはかなわないという。メコンデルタの大規模エビ輸出業者の役員は健全な競合であればベトナムも中国もキロあたりVND85,000-90,000ドンの買い付け値段であれば利益が出るという。ところが中国人の買値はキロあたりVND5000-10,000　高い。これは中に不純物を混ぜているためだという。こうした中国人の買い付け状況からベトナムの水産物加工業者、輸出業者らは困難に直面している。

「自分の聞いているところでは多くの企業が日本や米国と契約を結んでいるが、現在は加工原料の調達がおぼつかない」とCAFATEXのKickはいう。「こうしたことで納期を守ることが出来ず契約破棄の危険がある」　「中国人はエビなら何でも、大小かまわず、品質も問わない」と。An氏はこうした中国商人のふるまいはベトナムの輸出業者に影響するだけではなく、水産物業界全体に影響すると。（以下省略）

中国漁民を告発 フィリッピン

フィリッピンは密漁でサンゴ礁保護地区に座礁した12人の中国漁民を告発すると（4月11日BBC)

UNESCO世界遺産のTubbatahaサンゴ礁の係官は彼らは懲役12年と30万ドルの罰金がかけられるだろうという。彼らはまたフィリッピン公園レンジャーを買収しようとしたことでも告発されるであろうと。米国もこの1月にはサンゴ礁を毀損したことで罰金を求められた。中国漁船は月曜日にスルー海のサンゴ礁に座礁したもの。

漁民らはマレーシアからの事故でサンゴ礁に到達したと語っていると当局者が発表。パラワン省で拘束されている中国漁民を中国当局者らが訪問したという。拘束された中国漁船は2002年以来これで7隻目であるという。米国海軍のUSS　Guradianも1月17日パラワン島の南東で岩礁に接触事故を起こしている。サンド礁の毀損を最小限にするため艦は解撤され、米国はこのことについて謝罪している。この掃海艇の4人の士官らはその任を解かれた。