memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

漁をするのが難しくなった    エジプト

2013-04-08 08:56:34 | 水産・海洋
アレクサンドリア発:エジプト漁民にとって生活をするのがこんなに危険であったことはかつてはなかった(3月24日IPS)

魚を求めて遠出するエジプト漁民らは海賊の攻撃、薄汚い外国の刑務所への収監、沿岸警備隊による銃撃などに晒されている。数十人の漁民が身代金のために拘束され、当局の虐待を受けたり、銃撃され殺害されたりしている。「漁業が一か八かのゲームのようになった」とエジプト漁船‘the Anchovy’に乗り組むAymanはいう。数十年続いた乱獲でエジプトの浅い海は”ほとんど不毛”になったと彼は言う。多くの漁船がいまやマルタ、トルコ、ジプチなどに豊かな魚を求めて遠出している。

「エジプトでの漁業は難しく、燃料や資材代のカバーも出来ない」とAymanはいう。「リビアや他の国まで出かければ魚は獲れる、でも危険が伴う。彼らの沿岸警備隊が我々を撃沈し、収監する、さらにな悪い事態も起きることを知っている。でも家族のために魚を探さなければならない」と。

エジプトの海面生産量はこの10年およそ12.5万トンであった。しかしこの数値には魚資源に対する乱獲や汚染の影響が隠されている。この数値のかなりの部分が遠隔地や領海外によるものである。エジプト漁船数の成長により競争が激しくなった。4,000隻以上が地中海での操業を許可され、紅海には120隻の許可船がある。さらに40,000隻の無動力漁船が2,500kmの海岸線にひしめいている。エジプト漁業資源開発総局(GAFRD)の漁業専門家Ali Madaniは問題は乱獲ではなく、その分布に問題があるという。エジプト漁船は地中海のナイル河口の港やスエズから紅海にかけて操業している。

「こうした漁船はきわめて狭いエリアに集結している海岸から5kmも離れない」とMadaniはIPSに語る。「これらの船の中には遠出する能力のあるものもある、しかし彼らは海岸線にしがみつき、リビアに至るまでの海岸線と平衡に漁をする。それがそもそものトラブルの原因だ」2010年にリビア水域に侵入して逮捕された16人の漁民のうちの一人のSami Ibrahimは地元紙に対して、リビアに拘束されていた9ヶ月間に彼は殴打されたり屈辱を受けたという。彼によれば漁民らは自らの金で食料を得なければならず、エジプト政府が多額の罰金を支払った後に釈放されたという。

漁船の船主が漁船員の釈放のための支払いに同意しない場合、あるいは能力が無い場合にのみエジプト外務省がこうした事案に介入する。同省の記録によれば数百人のエジプト漁民が拘束され船体ボッシュを受けているという。「 彼らは繰り返し犯罪者を作り出す」と彼は言う。「彼らはリビアの民間会社のために働いているしかし、漁獲からの課税逃れのために政府の規則のもとにない」という。

漁業コンサルタントのAlaa El-Haweetは一部のエジプト漁船が密漁していることを認めるが、多くの拿捕漁船は網を水中に入れていないのに拿捕されているという。「長年にわたり、エジプトの西海岸は軍によって閉鎖されていた」 「それがおよそ10年前にエジプト船に開放されて以降、特に漁船がはるかマルタまで、ぎょっ買うのm許されるところまで遠出するようになった。しかしその際もリビアの領海を通航しなければならない」と。

エジプト漁民らはアフリカ北岸の西に向かっての航海は”ネコとネズミのゲーム”のように危険なものとなったという。2012年9月チュニジアの沿岸警備隊がチュニジア水域に入ったエジプト漁民二人を銃殺、二人を負傷させた。5月にはリビアの警備艇がリビア水域に漂流し入り込んだ船を銃撃、乗組員12人のうちの4人が重傷を負った。

紅海もまた同じように危険だと漁船船長はいう。今月はじめにはエジプト漁船にイエメンのガンマンが襲撃をかけ漁民が脚を銃撃され、装備と積荷を強奪するとともに乗り組みを人質とした。イエメン水域での操業許可を持つエジプト漁船が被害を受けたことが明らかになっている。「漁業領域に関する紛争が激しくなっている」と El-Haweetはいう。「外国船がこれに加わると衝突がエスカレートする」という。エジプト漁船の魚の探索はアデン湾にも及んでいる。そこは海賊の脅威の下にある。2005年以降少なくとも数十隻の漁船が攻撃されたりハイジャックされたがそのほとんどが報じられてはいないという。


7隻の商船が売却される    ベトナム

2013-04-08 08:56:02 | 海事
Vinaline社の長年海外に係船されている船舶が6月に負債と船員給与支払いのために売却される(3月25日VNB)

数百万ドル相当の7隻の売却は長年海外に係船されていたVinalines社所有のものである。同社幹部は関係者との交渉を完了したと3月19日に発表した。
「債権者らは 困難や損失を分かち持つことに合意、船舶が拘束されることから逃れることとした。買い手についてはいくつかをすでに見つけている」とVinalines社がVN EXPRESSに語った。

関係者らはVinalinesの視点について確認するとともに「これら船舶を高値で売却することは難しいが、評価委員会の価格より安値で売却はしない」と。今から今年の中盤までにこれら船舶の売却は完了する。運輸省の消息筋によるとこれらの売却は政府の指示のもとに6月までに完了すべきであると。これら船舶の保守に当たっている船員らについて、Vinalines社は会社はこれら乗組員を見捨てはしないという。

2月中旬には同社は売却予定にあるか船舶の船員らに19,000ドルを送金。内訳としてNew Phonenix乗り組みには4,500ドル、the Sea Eagleには 2,500ドル、Diamond Way 3,000ドル、New Horizon 5,000ドルとなっている。また関係者によれば乗組員に対する食料費は一日一人当たり6ドルであるという。

船員お給与については一部の船社では十分な収入が無いため支払いが出来ない。VINALINES社の再建計画ではVinashinnlinesは今年破産とすることが決まった。
「会社が破産となれば本船売却代金は船員や従業員の利益が第一とされる」と関係者が確認。その彼によれば船員の給与は肩書きにより決まり、船員でつきに約600ドル、士官が1,000ドル、船長が2,000~3,000ドルであるという。また金額は航路によっても異なり、タンカーの場合は月に4,000~5,000ドルであるという。

There are seven ships of Vinashinlinesの7隻の船舶の場合およそ100人が海外の港に足止めされている。これら船員はベトナムからの支援を不十分な生活環境と月給の不払いに対し何度も求めている(一部船員の場合18ヶ月間給与が支払われていない)Vinashinlines社は生活するだけの金は保証するが、賃金は船が売れないと支払いできないという。

ベトナム海事局によると2013年1月末時点でVinashinlinesの7隻が海外にありその船員の数はおよそ100人。船舶の合計総トン数は21万トンでこの国の総船舶トン数の3%に相当する。(以下省略)