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ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

バウムクーヘンの起源

2014-02-02 16:54:04 | 甘いもん
昨日のユーハムの新作 に続き、バウムクーヘンの話をもうひとつ。

バウムクーヘンの記事の連載(バウムクーヘンをたどって)が朝日新聞夕刊で始まった ことは書きましたが、連載は日本からスタートし、ドイツへと飛び、4回目には バウムクーヘンの起源とされる国 に到達しました。

バウムクーヘンの起源の国は ポーランド
これは意外でした。

その記事にあった写真を見て、さらにビックリ!

私が以前に食べ、その外見にとても驚いたバウムクーヘンとソックリだったんです!


Sonnenbaum (ソネンバウム)  Chef du Chateau

2010年に出合ったバウムクーヘンの中で最も驚いたもの、として紹介したお菓子は、リトアニア出身の方が作り、青山の国連大学のマルシェで出していました。

リトアニア では “シャコティス” (Sakotis)と呼ばれるようですが(またはRaguolis:spikeのこと、スパイク、尖った金属)日本ではドイツ語の“バウムクーヘン”の名前がよく知られていたので、“ソネンバウム”(太陽のバウム)と名付けて販売したそうです。
※sakotis は“枝付き”という意味



リトアニアは、ポーランドの北東に隣接した国なので、このシャコティスはポーランドから入ったのでしょうか?

朝日の記事によると、シャコティスとよく似た菓子は、ポーランドでは “センカッチ”と呼ばれています。
※“センカッチ”(Sekacz)はポーランド語で“木の枝”“節々”の意味

600年以上前からあるスラブの伝統菓子で、結婚式 などで焼かれ、現在は誕生日パーティーや、その他のさまざまなパーティーで登場するそうです。



この“センカッチ”とリトアニアの“シャコティス”はどういう関係にあるんでしょう?

調べてみると、実は同じもの らしいのです。

ポーランド王国とリトアニア大公国の制度的国家合同によって誕生した“ポーランド・リトアニア共和国”(1569~1795年)の時代があり、どちらの土地でも、生地を丸太に付けて焼くトゲトゲのお菓子が作られていました。

つまり、センカッチ”と“シャコティス”は、ポーランド語とリトアニア語の違い です。

私が日本で見て、食べた、リトアニア人の方が作った“ソネンバウム”=“シャコティス”も、実はバウムクーヘンの起源だったんですね!

あれをもう一度食べてみたい、と思って調べてみたのですが、すでにリトアニアに戻られたようで、2011年9月に閉店していました。
残念!



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