ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

カップ酒を飲み比べーその16(黒部峡谷 幻の瀧/長者盛 長者カップ)

2024-02-29 23:59:48 | ワイン&酒

カップ酒を飲み比べーその15(福正宗 ひゃくまんカップ 旨口) から続きます

 

 

石川、富山、新潟の3県のカップ酒を買い、石川のカップ酒は「その15」で紹介しましたので、今回は残り2つを取り上げます。

 

 

黒部峡谷 幻の瀧 辛口の酒 180ml 皇国晴酒造(富山県黒部市) 

 

水がおいしい富山。

皇国晴酒造(みくにはれしゅぞう)が仕込み水として使っているのは、北アルプスの雪解け水が100年かけて地下を通って湧き出た水だそうです。

 

 

アルコール15度の割に、さらりとして、クセのない淡麗な味わいで、コクも控えめ。

冷やした状態だと、あっさりして、すーっと飲めます。

お燗すると、少しコクが出てきましたが、それでもかなり軽めに感じました。

 

料理はギンダラの煮つけを合わせましたが、煮つけは甘辛い濃厚な味つけにしたので、幻の瀧では酒のバランスが軽すぎました。

合わせるなら、軽く繊細な料理が良いと思います。

 

 

長者盛 長者カップ 200ml 新潟銘醸(新潟県小千谷市)

 

カップにエッチングで描かれている「小千谷の錦鯉」が印象的で、目を惹きました。

全国日本酒カップ コンクールでデザイン賞を受賞したカップ酒だそうです。

小千谷市は「錦鯉の里」と呼ばれる錦鯉の産地であることから錦鯉が描かれたようですが、カップのまま口をつけて飲むと、錦鯉の入った酒を飲んでいるようなふしぎな気分になります(笑)

 

 

こちらもアルコール15度。

飲んでみると、味が濃く、ボディに厚みがあり、飲みごたえがあっておいしい!

冷やのまま飲み始めましたが、もうこのままの温度でいいかな?と思ったほどスイスイ進みました。

半分ほど飲んだところで軽くお燗をしましたが、少し雑味あり?

個人的には、冷やのままが好みです。

 

甘辛いギンダラの煮つけは、コクのある味わいの長者カップの方が合いますね。

2つの酒の性質が真逆くらいに違ったので、面白い飲み比べでした。

 

 


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