マレンマに進出した カンパーニア・ディ・ヴォルパイア (Compania di Volpaia ) の 本家である
カステッロ・ディ・ヴォルパイア(Castello di Volpaia) を紹介しましょう。
「カステッロ・ディ・ヴォルパイア」はトスカーナ州キアンティ・クラシコ の ラッダ・イン・キアンティ、ヴォルパイア村 の生産者です。(生産者プロフィールは昨日の記事も参照ください)
ヴォルパイア村は、中世の時代にフィレンツェ共和国の守備の重要拠点となった村で、小高い丘の上にあり、小さいながらも城があり、見張りのための塔も6つありました(塔のうち2つは今も健在)。
この村の2/3を1966年に購入したのが、カンパーニア・ディ・ヴォルパイアのマネージャーであるフェデリカさんの祖父ラファエロ・スティアーニ氏でした。
購入した中には城も含まれています。これは相当な資産家ですね!
ヴォルパイア村では古くから村全体でワイン造りが行なわれていました。
よって、1972年にカステッロ・ディ・ヴォルパイアを譲り受けたラファエロ氏の娘夫婦(フェデリカさんの両親)も、ここでワイン造りを行なうことにしましたが、問題は昔ながらの古い醸造設備でした。
近代的な醸造設備を整えたいと思っても、政府から景観保護区に指定されている中世以来の建物および周辺設備に手を入れることはできません。
ダクト(導管)などが表に見えるのはもちろんNGで、とにかく、この外観を保ったまま、内部にさまざまな最新設備を導入するのは大変な苦労だったようです。
一見すると、中世のまんまの建物ですが、内部には、キアンティ・クラシコ地区でいち早く取り入れた温度管理装置の付いた発酵槽が設置され、醸造されたワインをセラーまで重力で移すダクトなども敷かれています。
フェデリカさんの話では、城を含むヴォルパイアのさまざまな建物はすべて地下道で繋がっているとのこと。いつか訪問して地下まで見てみたいですね。
さて、肝心のワイン。
2007年からオーガニック栽培に転換しました。
左)Bianco di Volpaia 2009 右)Chianti Classico 2008
白ワイン(輸入元希望小売価格2,000円)はシャルドネとソーヴィニヨン・ブランのブレンド。フレッシュで柑橘のニュアンスがあり、酸がキリリとしています。酸味を好む私としては、この白のスタイルは好みです。
キアンティ・クラシコ(同2,600円)は、サンジョヴェーゼ90%+メルロ10%。なめらかな口当たりで、手軽に料理に合わせて楽しむにはピッタリの赤ワインです。
Chianti Classico Riserva 2007
畑の中で厳選した、ベストのブドウだけをチョイスして仕込んだ、サンジョヴェーゼ100%のワインです(同4,200円)。
樽を使って熟成させていますが、アグレッシブでなく、非常にいいバランス。
ワインとしてちょうどいい飲み頃に入ってきたと思います。
左)Chianti Classico Riserva "Coltassala" 2006
右)"Balifico" IGT Toscana 2006
どちらも特級畑的存在の場所(ColtassalaもBalificoも畑名)のブドウから造られています。
(各6,500円)
コルタッサーラは、サンジョヴェーゼ95%+マンモーラ5%のブレンド。マンモーロはキアンティの許可品種で、サンジョヴェーゼと似ていますが、紫色の花をつけるマンモラ(スミレらしい)の華やかな風味を加えています。凝縮感があり、タンニンも酸もしっかりし、スパイシーさもある力強いワインです。
バリフィコは、サンジョヴェーゼ(Sangioveto di Volpaia、ネイティブクローン)65%+カベルネ・ソーヴィニヨン35%のブレンド。
キアンティ・クラシコはサンジョヴェーゼの比率が80~100%と法律で決められていますので、このワインの格付けはToscana IGTになります。
カベルネが1/3ブレンドされていますので、骨格がしっかりし、タンニンの収れん味がパワフルで、まだ今の段階ではアグレッシブさを感じる逞しさがあります。
どちらもまだ若さいっぱいですが、コルタッサーラはランクの高いリストランテの料理とのマリアージュを楽しみ、バリフィコはパンとチーズでワインそのものをじっくり味わってみたい、と思いましたが、さて、今後どのように変化していくでしょうか?
ところで、ヴォルパイアのエチケットをよく見ると、キツネの姿が描かれています。
これは、“Volpe” はイタリア語で“キツネ”を意味するからです。
Volpaia村にはキツネが多くいたからなのでしょうか?(笑)
Volpaiaでは オリーブオイル も生産しています
(輸入元:メイワ株式会社)
カステッロ・ディ・ヴォルパイア(Castello di Volpaia) を紹介しましょう。
「カステッロ・ディ・ヴォルパイア」はトスカーナ州キアンティ・クラシコ の ラッダ・イン・キアンティ、ヴォルパイア村 の生産者です。(生産者プロフィールは昨日の記事も参照ください)
ヴォルパイア村は、中世の時代にフィレンツェ共和国の守備の重要拠点となった村で、小高い丘の上にあり、小さいながらも城があり、見張りのための塔も6つありました(塔のうち2つは今も健在)。
この村の2/3を1966年に購入したのが、カンパーニア・ディ・ヴォルパイアのマネージャーであるフェデリカさんの祖父ラファエロ・スティアーニ氏でした。
購入した中には城も含まれています。これは相当な資産家ですね!
ヴォルパイア村では古くから村全体でワイン造りが行なわれていました。
よって、1972年にカステッロ・ディ・ヴォルパイアを譲り受けたラファエロ氏の娘夫婦(フェデリカさんの両親)も、ここでワイン造りを行なうことにしましたが、問題は昔ながらの古い醸造設備でした。
近代的な醸造設備を整えたいと思っても、政府から景観保護区に指定されている中世以来の建物および周辺設備に手を入れることはできません。
ダクト(導管)などが表に見えるのはもちろんNGで、とにかく、この外観を保ったまま、内部にさまざまな最新設備を導入するのは大変な苦労だったようです。
一見すると、中世のまんまの建物ですが、内部には、キアンティ・クラシコ地区でいち早く取り入れた温度管理装置の付いた発酵槽が設置され、醸造されたワインをセラーまで重力で移すダクトなども敷かれています。
フェデリカさんの話では、城を含むヴォルパイアのさまざまな建物はすべて地下道で繋がっているとのこと。いつか訪問して地下まで見てみたいですね。
さて、肝心のワイン。
2007年からオーガニック栽培に転換しました。
左)Bianco di Volpaia 2009 右)Chianti Classico 2008
白ワイン(輸入元希望小売価格2,000円)はシャルドネとソーヴィニヨン・ブランのブレンド。フレッシュで柑橘のニュアンスがあり、酸がキリリとしています。酸味を好む私としては、この白のスタイルは好みです。
キアンティ・クラシコ(同2,600円)は、サンジョヴェーゼ90%+メルロ10%。なめらかな口当たりで、手軽に料理に合わせて楽しむにはピッタリの赤ワインです。
Chianti Classico Riserva 2007
畑の中で厳選した、ベストのブドウだけをチョイスして仕込んだ、サンジョヴェーゼ100%のワインです(同4,200円)。
樽を使って熟成させていますが、アグレッシブでなく、非常にいいバランス。
ワインとしてちょうどいい飲み頃に入ってきたと思います。
左)Chianti Classico Riserva "Coltassala" 2006
右)"Balifico" IGT Toscana 2006
どちらも特級畑的存在の場所(ColtassalaもBalificoも畑名)のブドウから造られています。
(各6,500円)
コルタッサーラは、サンジョヴェーゼ95%+マンモーラ5%のブレンド。マンモーロはキアンティの許可品種で、サンジョヴェーゼと似ていますが、紫色の花をつけるマンモラ(スミレらしい)の華やかな風味を加えています。凝縮感があり、タンニンも酸もしっかりし、スパイシーさもある力強いワインです。
バリフィコは、サンジョヴェーゼ(Sangioveto di Volpaia、ネイティブクローン)65%+カベルネ・ソーヴィニヨン35%のブレンド。
キアンティ・クラシコはサンジョヴェーゼの比率が80~100%と法律で決められていますので、このワインの格付けはToscana IGTになります。
カベルネが1/3ブレンドされていますので、骨格がしっかりし、タンニンの収れん味がパワフルで、まだ今の段階ではアグレッシブさを感じる逞しさがあります。
どちらもまだ若さいっぱいですが、コルタッサーラはランクの高いリストランテの料理とのマリアージュを楽しみ、バリフィコはパンとチーズでワインそのものをじっくり味わってみたい、と思いましたが、さて、今後どのように変化していくでしょうか?
ところで、ヴォルパイアのエチケットをよく見ると、キツネの姿が描かれています。
これは、“Volpe” はイタリア語で“キツネ”を意味するからです。
Volpaia村にはキツネが多くいたからなのでしょうか?(笑)
Volpaiaでは オリーブオイル も生産しています
(輸入元:メイワ株式会社)
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