ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

フランスのお気に入りスパークリングワイン

2015-04-09 17:52:07 | ワイン&酒
先日出かけた試飲会で、これは買い!と思ったフランスのスパークリングワイン2本を紹介します。

まず1本目は、私の好きな産地 サヴォワ -Savoie から。


Royal Seyssel Cuvée Privée Brut 2009 (France, Savoie)  参考上代 3200円(税抜)

サヴォワのブドウ品種Molette(モレット)70%+Altesse(アルテス)30%を使用し、シャンパーニュと同じMethode Traditionnelleで36~48カ月間瓶内二次発酵させた、ヴィンテージ入りのスパークリングワインです。
生産者は1901年創業。

独特のブドウの風味に加えて、ほどよくこなれた熟成感があり、しっとりとした飲み心地とキメ細かな泡も気に入りました。
シャンパーニュとは一味違ったテイストですが、これはすっと飲んでいたくなります。
食中酒としても活躍しそうです。



Seyssel(セイセル)は村の名前で、AOC名でもあります。

スティルワインは白のルーセット(アルテスの別名)100%のみが AOC Seyssel を名乗れます。
発泡ワイン の場合は、ルーセット10%以上で、他には、モレット、ボン・ブラン(別名シャスラ/ファンダン)が使用可能で、瓶内二次発酵でつくられたものが AOC Seyssel mousseux を名乗ることができます。
よって、このRoyal Seysselは、後者になりますね。



もうひとつのお気に入りは、ブルゴーニュ のロゼスパークリング。


Bourgogne Clairet Rose 2010 Geante-Pansiot (France, Bourgogne) 参考上代 3200円(税抜)

ジャンテ・パンシオは、ジュヴレイ=シャンベルタンを拠点とするドメーヌとして知られています。
このロゼスパークリングは、樹齢約80年のピノ・ノワールからつくられています。

シャンパーニュ的なうまみがジワジワと広がり、これはおいしい!
ピノ・ノワールの果実味がチャーミングで、ほっと癒されます。

そういえば、昨年の同じ時期にも、このワインを紹介していました。
2年続けて私のアンテナにひっかかってきた、ということは、間違いないということです(笑)



この2本は、同じ参考上代です。
さて、どちらを選びましょうか?

私なら、しっとり、じっくり飲みたい時に、サヴォワのロイヤル・セイセルを、
あれこれつまみながらお喋りを楽しみたい時や女子会に、ブルゴーニュのクレレ・ロゼ をチョイスしたいかな。

人数が揃えば、“どちらも”という選択肢も、当然アリです(笑)

(輸入元:株式会社ヴィノラム)


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