ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

サン・シニアンのシスト土壌のワイン@Foodex Japan 2024

2024-03-08 23:59:36 | ワイン&酒

本日まで東京ビッグサイトで開催されていた「Foodex Japan 2024」のリポートです。

この時間の投稿なので、来場の参考にはなりませんが。

 

今回はフランスパビリオンしか見て回る時間がなく、フランスワインだけの紹介になってしまいますが、ご容赦を。

 

フランスパビリオンに到着し、最初に目に入ったブースが Les Vins de Roquebrunでした。

ここのロゴを見て既視感があり、何か引っかかりながら、まずはフランスワインのフリーテイスティングコーナーに向かいました。

 

そこで試飲した中でおいしいと思ったワインがあり、生産者ブースに行くと、Les Vins de Roquebrun!

 

Absolu de Schiste  Rouge 2020 Les Vins de Roquebrun 

(AOC SAINT-CHINIAN-ROQUEBRUN)

 

シラー、グルナッシュ、カリニャンのブレンドで、アペラシオンはラングドックのAOCサン・シニアン-ロークブラン

土壌はシスト

フレンチオーク樽で12カ月熟成させていますが、樽のニュアンスはやわらかで、よく溶け込んでいます。

果実味、酸、タンニンのパワーバランスが高く、凝縮感がありながら、酸の存在感もあり、アルコール度数14.5%ですが、とてもエレガント。

非常に高い品質のワインだと思います。

この2020年ヴィンテージは、Decanter誌で95point獲得しているそうで、さもありなん、ですね。

 

 

ほかにもいくつか試飲しましたが、「特徴はシスト土壌」と、ブースにいらしたトーマスさんの談。

シストは薄くて剥がれやすい性質の、水はけよく、通気性もよく、ワインにミネラル感、酸を与える、といわれる土壌です。

シストの性質を考えると、Absolu de Schiste  Rouge 2020を飲んだ時に感じた印象も納得です。

 

右端の「Zénith de Schiste  Rouge 2022」もよくできているワインで、シラーとグルナッシュのブレンド。

こちらはステンレスタンクの熟成です。樽を使っていないので、やわらかく、ジューシーで、にじむようなテクスチュアで、より繊細でエレガントに感じました。

アルコール度数14%

 

 

Les Vins de Roquebrunは、モンペリエとトゥールーズの間に1967年に設立された生産者なのですが、ここ、以前にも飲んだことがあるような気がしたんです。

最初にロゴを見て既視感を感じた、と上で書きましたが、家に戻ってPCをチェックすると、展示会の案内がよく届いている生産者でした。

3月10日からドイツ・デュッセルドルフで始まるProwein2024に出展する、という案内メールがつい先日も来ていました。

ということは、どこかで会っているかもしれません。

 

サン・シニアンは訪問したことがあり、ロークブランの周辺にも行ったことはありますが、この生産者は訪問したことがありませんでした。

素晴らしい場所なので、いつかぜひお邪魔してみたいです。

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする