ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

ミュザールのワインは安定のおいしさ@レバノン

2023-05-11 23:57:10 | ワイン&酒

先日出かけたレバノンワインの試飲会で、久し振りにシャトー・ミュザールのワインを飲みました。

 

Chateau Musar (Lebanon)

 

1930年に設立されたワイナリ―ですが、レバノンのワイナリーで初めてオーガニック認証を取ったり、また、品質の面でもレバノンワインのリーダー的存在です。

レバノンワイン、といえば、真っ先に名前が挙がるワイナリーですね。

 

今回初めて見たのが、左端と右端の「Jeune ジュンヌ」(若い、の意味)

 

左端が赤の Jeune Red 2020で、サンソー50%、シラー35%、カベルネ・ソーヴィニヨン15%のブレンド。

コンクリートタンクで発酵、熟成。

 

右端が白の Jeune White 2020で、ヴィオニエ40%、ヴェルメンティーノ30%、シャルドネ30%のブレンド。

酢連レスタンクで発酵、熟成。

 

ジュンヌという名前の通り、どちらもフレッシュで親しみやすいスタイル。

参考価格は各4,000円(税抜)

 

 

今回のわたしのイチオシは  アナ Aana 2016(右)

 

サンソー50%、グルナッシュ35%、カベルネ・ソーヴィニヨン15%のブレンド。

セメントタンクで発酵、熟成9カ月。さらにフレンチオーク樽で9カ月熟成。

味わいは、サンソーとグルナッシュがいい働きをしています。

酸がジューシーで、果実味もみずみずしく、2016年なのに、とてもきれいな熟成をしています。

ふっくらとしたうまみもあり、これはおいしい。

 

価格は4,000円(税抜)で、ジュンヌと同じ!?

とんでもなくコスパがいい!!

輸入元によると、近々価格が上がるそうです。

 

左の Chateau Musar Red 2016 は、さすがの味わい。

カベルネ・ソーヴィニヨン33%、サンソー33%、カリニャン33%のブレンド。

カベルネの比率がアナより高いので、より骨格があり、引き締まっています。

発酵、熟成の過程も、アナより複雑で、熟成感があり、味わいに複雑味があります。

こちらは9,000円(税抜)

 

9,000円のレッドは特別な記念日向けで、

アナは、ちょっといいワインを開けようか、という時にコスパ最高のワインだと思います。

セラーに余裕があれば、アナをまとめ買いしたいくらいです(笑)

 

※輸入元;ジェロボーム

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする