ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

人気急上昇のポルトガルワインを試しに飲むならこちらはいかが?

2022-06-21 23:57:40 | ワイン&酒

ポルトガルワインの記者会見、セミナー、試飲会が先週都内で開催されました。

 

記者会見では駐日ポルトガル大使が登壇され、2021年のポルトガルワインの輸出の伸びについて紹介くださいました。

ポルトガルワインの輸出先で大きいのは、アメリカやドイツなどで、日本は9位。

ポルトガルワインの日本への輸出量は、2020年から2021年で14%増となり、このところ注目されている生産国です。

 

日本とポルトガルの交流は16世紀からあり、日本に初めて持ち込まれた外国産ワインはポルトガルワインでした。

その他のポルトガルの産品も数多く持ち込まれていて、コンペイトウ、カッパなど、おなじみのものが多いですよね。

ポルトガルの人も食べ物も親しみやすく、ワインもカジュアルに楽しめるものからこだわりのものまで幅広くあります。

 

例えば、試飲会で見かけて飲んだこちらは、カルディのワインを輸入しているインポーターのワインです。

リスボンの路面電車がエチケットに描かれていて見るからに楽しげな雰囲気じゃありません?

 

LISBONITA Branco 2020 LISBONITA Tintob2019

(Portugal, IGP ヴィーニョ・レジョナル・リスボン)

 

リスボンに本社を構えるカーサ・サントス・リマ社のブランド「リスボニータ」

白と赤があり、いずれも複数品種のブレンドです。

 

ポルトガルには250ものブドウ品種があり、聞きなれない名前のブドウも多く、なかなか覚えられないのが悩みの種(笑)

それらが複数品種ブレンドされるのがポルトガルワインの特徴です。

 

このワインも、ティント(赤)は、カステラオン35%、ティンタ・ロリス30%、トゥリガ・フランカ20%、シラー15%。

ブランコ(白)は、ソーヴィニヨン・ブラン30%、フェルナオン・ピレス30%、アリント20%、ヴェルデ―リョ10%、モスカテル10%。

覚えられません~

 

品種よりは地域の特徴の方がワインに出やすいので、産地に注意するのがいいでしょう。

この2つはリスボンエリアのワインです。

リスボンエリアでは肩ひじ張らずに飲める親しみやすいワインが多くつくられているので、ポルトガルワインをまず飲んでみたいという方は、リスボンのワインを選ぶといいのではないでしょうか。

この2つのワインの参考上代は1,000円(税抜き)。

気軽に手を出しやすい価格帯だと思います。

栓はスクリューキャップ。

 

こちらも、とりあえずポルトガルワインを飲んでみたい、という人にオススメです。

 

PLUMA Vinho Verde 2021 (Portugal, DOC Vinho Verde)

 

ワイナリーは「カーサ・デ・ヴィラ・ヴェルデ」で、上のリスボニータと同じ醸造家が手掛けています。

 

「プルマ ヴィーニョ・ヴェルデ」は、ポルトガルの北西部のDOCヴィーニョ・ヴェルデの白ワインで、ブドウ品種はアリント40%、ロウレイロ30%、トレイジャドゥーラ25%、アヴェッソ5%のブレンド。

アルコール度数11.5%と軽く、飲み心地も軽快で爽やか。

こちらも参考上代1,000円(税抜き)と、カジュアルプライス。

 

軽~い発泡があり、酸もしっかりあり、キリリと冷やして夏に飲むには最高!

こちらも栓はスクリューキャップ。

 

 

同じくプルマのヴィーニョ・ヴェルデで、アルバリーニョ100%の白ワイン(左)が間もなく入荷予定とのこと。

サンプルを試飲しましたが、アルバリーニョらしい凛とした酸とミネラル感があり、ワンランク上の味わいでした。

参考上代は1,500円ほどらしいですが、この価格でこの味わいは超優秀!

 

ヴィーニョ・ヴェルデも複数品種をブレンドするのが伝統的ですが、近年は単一品種のワインを生産者が手掛けるようになり、中でもアルバリーニョは人気の高い品種です。

入荷して店頭に並んだら、買い!です

 

※輸入元:オーバーシーズ

 

 

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