お気楽ボランティア日記

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長谷川先生の思い出 <5>

2005年02月10日 | 教育
 あの日のことを書きます。

 長谷川先生が亡くなった日。その日は全校あげての研究発表会の日で、他校からも大勢参観者がありました。

 先生は授業者で、国語の教材、新見南吉の「手ぶくろをかいに」を授業しました。私は同学年なので記録者として教室の片隅で授業記録を取っていました。

 長谷川先生は作文指導で卓越した腕を持った人でしたが、国語の読解授業でも、子どもの心に寄り添いながらやさしく読み進めていきました。この日も、なかなかいい授業だと、私は記録を取りながら感心したのを覚えています。

 研究会が無事終わって反省会で、ご苦労様でしたというと、「いやあ、これも全てはあなたのおかげです。」と、笑いながらもちょっと真面目に話してくれた姿が今も焼きついています。授業研究や教材研究を共にした後、満足した授業が出来たのがよほど嬉しかったのでしょう。

 反省会のあと、いつものように有志で二次会に出かけたようです。(私は行きませんでした)
そして、いつものように愛用の自転車に乗っていい気持ちで帰宅の途についた先生でしたが、学校の近くの交差点で車にはねられ、そのまま帰らぬ人となったのです。雨が降っていて、カサで信号が良く見えなかったのでしょうか、、、、なんとも残念でたまりません。

 先生が亡くなった交差点には、その後一年くらい、誰が置いていくのか花束が絶えることがありませんでした。

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