お気楽ボランティア日記

楽しみながら、ボランティア   広がる、人の輪

「ノンちゃん雲に乗る」

2008年12月19日 | 映画・演劇・本
 皆さんはどんなきっかけで本を買ったり借りたりすることが多いのでしょうか?

 私は、図書館や店頭で現物を手にして決めることも少なくありませんが、やはり書評を見たり聞いたりして読みたくなることが多いです。(つまりは、人に影響されやすいってことかな?)

 そういう意味ではNHKの「私の一冊」もよく見て参考にしています。先日は作家の川上弘美さんが「ノンちゃん雲に乗る」を取り上げていました。
 私は石井桃子のこの作品を読んだような、読んでないような・・・映画を見た記憶はあるんですが、内容はうろ覚えです。

 しかし鮮明に覚えているのこの映画の主役ノンちゃんを演じた鰐淵晴子さん関連のエピソードです。
 私が小学生の頃、よく遊びに行った日大のグランド。というか、真ん中に噴水がぽつんとある原っぱ。その原っぱに面して一軒のしゃれた洋館があって、それが鰐淵さんの家でした。
 当時もう彼女は天才バイオリニストとして有名人でしたから、私たち小学生でもみんなそこが彼女の家だとしっていたし、ときおりヴァイオリンの音も聞こえたような気がします。なによりみんなの心を捉えたのは、その愛らしさ、可愛いさ、美しさ。まるでお人形のようでしたから、一目でいいから実物に会いたいと思ってました。

 ある時、友達と「勇気を出してサインをもらいに行こう、そうすれば会える」ということになりました。おそるおそるドアをノックすると、ドイツ人のお母さんが出てきました。そして奥から晴子さんも出てきました!お母さんの後ろでにこっと笑った顔のかわいらしさ!!くるくるとカールした髪、白い肌、ぱっちりした瞳。まあ、それは同じ人間と思えないくらい可愛かったです。

 サインがほしいというと、段ボール箱を示してここへ入れといてと言います。見るともうサイン帳やら色紙やらが山のように入っていました。わあ、こんなに!

 数日後受け取りに行きました。(彼女のサインの隣に妹の朗子?さんのサインもあったような気がします)
 翌日、意気揚々と学校に持っていきました。もちろん、自慢するためです。
 ところがみんな無反応です。理由は・・・クラスの大半がもう彼女のサインを持っていたんです!

 家族にも当然見せました。でも、父はぽつりと一言。
「あの家の工事をしたんだけど・・・払いが悪くてなあ!」

 なんだか急にキラキラが取れてしまった瞬間でした。

 でも、本も映画も見たくなりました!

 


 

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