お気楽ボランティア日記

楽しみながら、ボランティア   広がる、人の輪

内田百と明川哲也は面白い!

2009年05月12日 | 映画・演劇・本
 内田百と明川哲也。
 何の関連もありませんが、この二人の文章は面白い!

 内田百って、名前だけは知っていたけれど本を読んだことはありませんでした。それが、音訳の練習のテキストにこの人の書いた短い随筆「鵯(ひよどり)」のコピーを渡されて一読したら、一気にファンになりました!

 その日、駅までの道を歩きながら、この一文を読んだんです。(歩道が広いのでこんな芸当が出来ます!)
 わずか3ページと短いので、すぐ読み終わりました。もう、おかしくておかしくて、ひとりでににやにやしてしまって、笑いをこらえるのに苦労しました。もう一度読み直しました。・・・二度目もやっぱり面白い!
 
 内容を簡単に記すと・・・「私」は赤穂浪士が気に入らない。それを友人や家族にも言い張り、泉岳寺の前を通っただけでも不快に思うほどである。
 ある日、家族と出かけた留守に、飼っていた鵯が野良猫に襲われてかみ殺されるという事態が起こる。すると「私」は復讐に燃え、猫をおって床下に潜り込む。手に持った竿の先には出刃包丁をつけて。
 不自由な姿勢のまま猫の来るのをじっと待つ「私」に、奥さんが頭の上で皮肉を言う。
「あれあれ、お父さんは縁の下に這い込んでしまわれた。仇討ちの悪口ばかり云うくせに、今日はお父さんが仇討ちで、猫を殺すんですって、おおこわ、おおこわ」
 その場面が手に取るように浮かんで笑えませんか?

 他の作品が読みたくなって、今日は図書館に行き著作本を借りてきました。


 明川哲也。
 朝日新聞で人生相談(悩みのレッスン)の回答を書いている人ですが、毎回感心してしまいます。(中島らもも楽しかったけど)

(あれ?、写真を見るとやはり回答者の「ドリアン助川」に似ているなあと思っていたら、改名したんですってね)

 つい最近のは、人間不信、敗北感に陥る大学生の悩みに答えたもの。うーん、こういう悩みって、若者にはあるよなあ、というより多かれ少なかれ誰にもあるかも。どんな回答をするのかな?と思っていたら・・・

 いやあ、明快でした!「すべての不幸は比較から始まります。比較を断つ勇気をもって」簡単に言えばこういう事でした。でも、そこに至るまでの話のもっていき方、例話が面白いし、結論が断定的ではあるけれど、すぐ実行できそうで説得力がありました。

 彼の著作も読んでみたくなりました!

 

 
コメント (4)
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