拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

万歩計

2022-11-29 10:15:04 | 日記

「ウッカリカサゴ」という名の魚がいる。昔の人がうっかりしてカサゴと間違えたのでついた名前だそうだ。「うっかり」が名前につくのは「八兵衛」だけではなかった。因みに、うっかり八兵衛を変じた高橋元太郎さんは歌手でもあり、持ち歌の一つが「マッハGoGoGo」の主題歌である。

下の写真を撮った位置から遠くの突き当たりにかろうじて見えるのピンクの建物までの距離はだいたい1km。

直線でこの距離がとれる所はあまりない。競馬場だって直線で1000mとれるのは新潟競馬場くらいのものである。これは、北綾瀬からわが家までの行程の一部。全体の距離はこの2倍はある。以前はチャリで通行していたのだが、最近、スマホに万歩計アプリを入れてからというものウォーキングがマイブームとなり、この行程をひたすら歩いている。歩数は片道で2900歩。普通の人なら3000歩を超えると思う。というのも、私はかなり大股で歩くから。健康のために、あるいは認知症予防のために大股がいいと聞いたせいもあるが、もともとは中学で100メートルハードルを専門としていたためである。ハードル間は3歩で走らなければならない。ところが、私の身長は中一で止まってしまい、比例して足の長さも止まってしまった。足の長さは歩幅に影響するから普通に走ったのではハードル間を3歩で走れない。ではどうやって歩幅を稼ぐか。飛ぶしかない。ということで「飛ぶように」走る技術を身につけたのである。その成果により、中2のとき市大会で優勝したし、普通に短距離を走る際にも有効でタイムが随分と伸びた。因みに、どこかの合唱団に紛れて歌った際、客席で見ていたお友達が「イージマさんは足が長い」などと、聞きようによっては皮肉ともディスったともとれないことを言っていたが、もしステージで走ったのであれば、そのように錯覚してもおかしくなかったろう。

そんな私なのだが、いっとき、とぼとぼとしか歩けず、このままでは「認知症にまっしぐら」といくらあせったところでいっこうに足が進まなかった。バイオリズムが低下した時期だったのだろう。

最近、自転車がパンクすることが多い。で、自転車屋にもってくと、決まって「タイヤがすり減ってるからそろそろタイヤの交換が必要」と言う。昔はそんなことは言われなかった。同じタイヤを何度も何度も修理したものである。営業戦略なのだろうか、それともゴムの品質が劣化したのだろうか。輪ゴムもあきれるほどすぐ切れる。だが、ウォーキングに励めば自転車のタイヤもすり減らないで済む。一石二鳥である……が、靴の底は減る。かように物事は多面である。

という感じで、昨夜も大股で内心得意になって歩いていたら、後ろから来た大男に軽く抜かされた。抜かれたら抜き返す!ジェンティルドンナの気持ちになって追いかけたがかなわなかった。体格で負けた感じで悔しい。もっと悔しかったのは、こないだチャリに乗ってたら後ろから来た別のチャリに抜かされた。若いお母さんで前にも後ろにも子供を乗せていた。だが速かった。