拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

ジェンティルの娘がGⅠを制す!

2022-11-13 15:59:58 | 日記

わが愛しのジェンティルドンナ、結婚したいくらい大好きなジェンティルドンナの娘ジェラルディーナがエリザベス女王杯(GⅠ)を制した。前回のレースで、初の重賞制覇。ようやく良血開花!馬体重も増えて、ジェンティルの現役時代と同じくらいになった。パドックで首をぶるんぶるん振り回す様はお母さんとそっくり(いれこんでると思って馬券を諦めたファンがいるらしいが、私はジェンティルの面影を見てうれしかった)。そうやって期待が膨らむ一方、久々の雨で阪神競馬場は重馬場。これだけが心配のタネだった。ジェンティルは重馬場が苦手だったから。だが、そんな心配を蹴散らす見事な走り。競って抜け出す横綱相撲で、強豪ひしめくなか堂々先頭でゴールした。実に美しく、力強いゴールであった。

名牝の子は走らず、という。だから、ジェラルディーナが前回重賞を制しただけでも大ニュースだった。それがGⅠも制したともなると、これはもう大事件である。史上最強牝馬論争がそれぞれのファンによってかまびすく繰り広げられているが、繁殖成績(子の成績)も含めた実績となると、現時点でジェンティルドンナの圧勝である。

ジェラルディーナの掲示板が盛り上がるのは当然だが、ジェンティルドンナの掲示板も祝福の嵐。まあ人間社会でも、子供が金メダルをとると、実家にもお祝いの電話が殺到するっていうし。

昨夜、外でたくさん飲んだので、今夜はお酒を抜くつもりだったが、こういう日に祝杯をあげなくてどうする!?(飲む口実ができてよかったね)。馬券も当たったことだし(単複とワイドが的中)。だが、今後は、馬券人気が相当上がるからオッズ(当たったときの倍率)は低くなるだろうなぁ……

ジェンティルドンナとジェラルディーナは第一印象で似た名前だなぁ、と思ったのだが、「ジェラルディーナ」の構成文字をどう組み替えても「ジェンティルドンナ」にはならない。にもかかわらず、似てる印象があるのは、以下の理由によると考える。
どっちも「ジェ」で始まる。
どっちも第一音節の最後が「ル」である。
どっちも第二音節の頭の子音が「d」である。
どっちも語尾が「ナ」である。

因みに、ジェンティルドンナに娘がいても、彼女は人妻(馬妻)ではない。娘は婚外子、しかも一回のみの逢瀬でできた子である。ジェラルディーナの快挙で、また音楽をがんばろう、と思ってるワタクシでありました。


頭隠して尻隠さず/過去完了形の演奏

2022-11-13 11:30:53 | 

 

頭隠して尻隠さず、である。右端に出っ張ってる茶色のもこもこはケメ子の尻尾。ケメ子の下にいるのは例によって私。つまり、構図的には、ケメ子の黄門様は私の鼻先にある(猫を飼ってる人なら知っているよくある状況)。

今日は暖かいな、昨日、外でお酒を多い目に飲んだせいかな(私に「ボエームごっこ」をさせようとしてたくさんついだ人がいた。私は、最近、大人になって、そういう破廉恥な真似をやめているのである)、やっぱ、お酒は飲まなきゃだめかな?と思ったら、今日の気温は24度まで上がるそうだ(暖かいのはお酒のせいではなかった)。風がものすごく強い。あおりをくって、ベランダに吊した洗濯物のハンガーが落下した(どういう物理的運動でもって落下したのだろう)。あちゃー、また洗い直し?という考えが一瞬頭をよぎったが、いや、洗濯物は、洗濯直後はいずれにせよ雑菌だらけで、乾燥によって雑菌が消えるという。なら、わざわざ洗い直す必要もないだろう。

相変わらず、昔の録音録画の移行作業をしている。なかには、昔の番組が、そのまた昔の演奏(過去完了形)を紹介してたりして(昔×昔=大昔)、興味が尽きない。その中で気になったヤツをいくつか。

大昔の超レジェンド歌手(テナー。その名は歌劇団の名前にも刻まれている)が「冷たい手」を歌っている。この方は、お父さんがスコットランド人ということで、なかなかの二枚目である(大相撲の大鵬はお父さんがロシア人、指揮者の渡邉暁雄はお母さんがフィンランド人で、いずれも二枚目である)。その二枚目レジェンドの「冷たい手」が聞けるとあって期待は否応にも膨らむ。だが、膨らんだ期待はパチンと消えた。プッチーニ特有のながーいフレーズはそこかしこで寸断され、パヴァロッティの流麗な歌がデフォルトになっている私の耳にはもはや別の曲である。日本語で歌ったせいだろうか。この後も、声楽陣については、そうしたがっかりが続いたのだが、ここに山路芳久が登場した。出たっ(お化けのように言うな)、これぞモノホン!山路芳久の歌は何度か生で聴いていて、そのときの感興が蘇る。しかし、彼は早逝したのだった。惜しい人を若くして亡くしたものである。

器楽は、大昔から達者な人が多かったようだ。ピアノの安川加寿子の映像も出てきた。この方は、私が、生で聴いたおそらく最初の演奏家である。10代でN響のヨーロッパ演奏旅行に同行し、振り袖姿でショパンのコンチェルトを弾いた有名ピアニストの映像も出てきた。この方の演奏は、まさに、鍵盤を「叩く」というもの。ピアノは打楽器であると思わせる弾き方は、当時は主流だったのだろうが、今では、だいぶ変わってきているそうだ。そう言えば、日本では、指揮も「叩き」が主流だそうで(某指導者の影響らしい)、ヨーロッパでカラヤンに学んだ若手が「叩き」とは正反対の指揮をするようになって日本に帰ってくると、指導者は「まったくもー」と言って直すのだそうだ(実際「まったくもー」と言うかどうかは知らないが、「(若手が)カラヤンのところに行っておかしくなって帰ってくる」と、某有名指揮者が言ったのは聴いたことがある)。