拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

アス

2022-11-21 10:17:53 | 日記

寒い。日中毛布にくるまってるから何もできない。そこに猫が乗っかったり入って来たりするから尚更である。ここまで我慢すればお天道様も許してくれるだろう。コタツを出した。これを待ち望んでいたのは猫達。最初にわが家にコタツが来たときは戦々恐々としていた猫達だったが、今では、Augenblicklich(一瞬にして)、中の定位置に収まる(定位置とは、写真の通り、左にワサビ、右にケメ子である)。

おかげで、いつもは夕方になるとご飯をくれとうるさく催促する猫達がコタツの中で静か(こちらが「ご飯だよ」と呼んで初めて脱兎……ではなく脱猫のごとくコタツから出てくる)。食べ終わるとすぐ定位置に戻るから、私の上に乗ることもなくなったが、私自身がコタツに潜るから、結局、何もできない。コタツが出ている間は冬眠である。エアコンは?このご時世、なるべくつけない(これは、特に私がケチだからではなく、世界的な風潮である。北国ドイツにおいても、この冬の暖房は最高温度が19度に抑えられるという)。そんななか、政府が電気代・ガス代の2割補助を打ち出した。いまや、何をやっても支持率の上がらない岸田さんだが、私は、自民党支持者ではないが、政府の政策については是々非々の態度で臨んでいて、この「2割補助」は大いに評価するものである。

因みに、私は(前記の通り)自民党支持者ではないから、これまで国政選挙で自民党に投票したことはないが、一度だけ、都知事選で自民党候補に入れたことがある。続投を目指す現職に対し、政権側が対立候補を立て、現職知事が高齢であることについて派手にネガティブキャンペーンを張ったことに対抗して現職に票を入れたのである。その対立候補は、NHKの「ニュースセンター9時」の人気キャスター。キャスター氏には誰だっけか庶民派を自負する選挙参謀がつき、その参謀の入れ知恵だったのだろう、選挙運動中に、いきなりキャスター氏がカメラマンをひきつれて銭湯に入っていき、膏薬の貼られた背中どころかお尻までカメラに披露した。彼は、おフランス語ペラペラで粋なスーツをばしっと着こなしダンディーで売っていた。そういう人の膏薬とお尻を誰が見たいだろうか。参謀の浅知恵と言うしかない。結果、現職が圧勝した。人それぞれふさわしいイメージがある。例えば、私がブランドものを着たら私ではなくなるのである。

因みに、映画「ザ・マジックアワー」での西田敏行のお尻もあまり見たくなかった。ジュリア・ロバーツのお尻なら見たい人が多かったかもしれないが、映画「プリティ・ウーマン」の撮影時の長時間に及ぶ話し合いで、結局、パンティー姿に落ち着いたという。それに対し、メラニー・ホリデー(オペレッタスター。ソプラノ)はウィーンのフォルクスオーパーで一糸まとわぬ後ろ姿を披露し、ウィーン子を驚喜させたという。

なお、「ass」には、「尻」のほか「黄門様」の意味があり、私的には後者のイメージの方が強いので、タイトルを「アス」にすることについて若干躊躇したが、ジュリア・ロバーツ自身が「ass」と言っていたので、これを採用したものである。