拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

フルート・デュオ

2024-08-20 11:27:04 | 音楽

いと高き所に神の栄光(ミサ通常文)。いと高き所に雲(ウチの近所)。

地には平和(ミサ通常文)。地にはサルスベリ(ウチの近所)。

サルスベリが咲いているのはお向かいの邸宅の庭である。なお、今回の文責は横野好夫です。

「クラシックの家」(邦訳)で働いておられる某菜さんの本業はフルート奏者。このたび、同家でデュオ・コンサートをすると言うので聞きに行った。ピアノ伴奏はなしで、フルート二本だけ。そうか、これが「ホントの」フルートの音か、といたく感銘を受けた。私も、毎日10分間フルートを吹いているが……いや、この表現は間違っている、私の場合は「金属の筒に向かってフーフー言っている」が正しい。「フルートを吹く」がどういうことなのかを教えてもらった感じである。それでも、デュオのお二人の素晴らしさを体感できたのは「フーフー」の賜物であるからやってきた甲斐はあろうというもの。因みに「フーフー」は、苦労していることと空気の音しか出ないことの二つの意味をかけた表現である。

曲目では、モーツァルトの「魔笛」はいろんな登場人物が出てきて楽しかったし、同じくモーツァルトの「きらきら星変奏曲」は、グルベローヴァの超絶技巧を思い出した。猫のお面を被って吹く「猫踏んじゃった」は可愛かったし、「三匹の子豚」は私が子供の頃レコードで聴いていた曲で懐かしかった。

前記のごとく、某菜さんは「クラシックの家」で働かれている。テキパキしてて、私がワインを頼むと何も言わなくてもK澤さんの分のグラスも持ってきてくれる。お店のことをとっても大事に思っていて、私がワインのボトルを頼むと嬉しそうである。こういうお仕事でも極めて有能な方である。デュオのお相手の方も副業をされていて、こちらはパン屋さんだと言う。ご自身もパンを作っているという。これはいいことを聞いた。パン屋さんは私の憧れの仕事である。仕事を辞めたらパン屋さん(又はピザ職人)になると言っていたくらいである。言うだけなら誰でもできる。実際、廃業して数年経つが一向にやりそうにない。そもそも私は口先人間である。まあ、私のことはどうでもよいとして、パン作り(ピザ作りも)は実に創造的で芸術的である。なにしろ、ただの粉が美味しそうなパンやピザに化けるのだから。因みに、K澤さんも副業においてトップセールスである。まるで、元ソニー社長の大賀さんのようである(立派な音楽家なのに別分野でもすごいという意味で)。

コンサートを聴いてあんまりにも気持ちがよくなったから、終演後、練習には出てない某合唱団のアフター会にかけつけた。感動を他の人と分かち合いたかったのである。だが、アフター会はお開きになった後でもぬけの殻であった。因みに、この日は、昼も宴会であった。



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