拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

日本橋の上空に青空が戻る日

2024-06-18 17:46:14 | 地理

ということで、再び聖橋でカメラ小僧になった話である(「小僧」は本来は男の子を指すが○○小僧と言った場合は、老若男女を問わない)。相変わらず、カメラ小僧がたくさんいる。私と同様に、中央線と総武線と丸の内線が同じ位置で交叉する様子を撮りたいのだろう。私が現地に着いたときが絶好のチャンスだったがカメラが間に合わなかった。その後、30分間くらいねばって一番惜しかったのがコレ。

総武線と丸の内線は上下で交叉している。だが、中央線は写ってはいるが、御茶ノ水駅に停車中で他の二線と交叉してない。もう少し早く出発してくれてれば目的を達成できたのに……残念である。

時計の針を少し戻そう。皇居を一周した後、大手町の近くの銭湯に向かう途中で神田橋とやらにぶちあたった。

その下を流れるのは日本橋川。私は、この「日本橋川」については、外堀のことを勉強してる途中でちらちらとその名が出てきたのにもかかわらず全く調査を怠ってきた。だが、こうやってその上を渡ることになったのも何かの縁。調べてみた。すると、この川の一部も外堀の役割を果たしていて、ご多分に漏れず、この神田橋にも門(見附)が設けられていた。いったいどこから流れてくるのかと思ったら、小石川橋のあたりで神田川から分岐してこっちに来てるのだという。そう言えば、前々回外堀沿いを半周した際、水道橋と飯田橋の間に小石川橋があった。そのとき撮った写真を見てみよう。

おお!ホントだ!分岐して線路の下をくぐってる。これが日本橋川だったのだ!この流れは、その名の通り、日本橋の下を流れて(神田川と同じく)隅田川に注ぐ。だが、ほとんど、その上に首都高が通っていて、空を眺めることができるのはわずか隅田川に注ぐ直前の500メートルに過ぎないそうだ。日本橋の上空も例外ではない。これが極めて景観を害するから、なんとか首都高をどかすことはできないのか?って話は昔からあったが、夢物語であった。都知事候補が「どかす」と言っても誰も本気にしなかった。ところが、なんとその夢物語が実現する運びになった。どっちみち首都高が老朽化したので作り直さなければならない、なら地下化しちゃおう、ということになったそうだ。地下化されるのは神田橋から江戸橋の間。その間に日本橋がある。地下が開通してから上部の撤去を始めて、完了するのが2040年とのこと。よし、それまで生きるぞ。がんばって、この目で見届けるぞ。


皇居一周ラン&ウォーク

2024-06-18 11:34:06 | 音楽

石川さゆりさんのお父上は、食卓についてもお箸が出てないとご飯に手をつけず、なぜかと聞かれると「箸がなくて食べられるかっ」と言ったそうな(徹子の部屋)。石川さゆりさんは、「そういう態度は今じゃ許されない。『お箸がないんだけど』と言えばすむこと」と言っていたが、私に言わせれば「自分でお箸をとりに行けばすむこと」である。

はて、ではなく、さて、こないだ内濠沿いを歩いたら、皇居を一周するランナー達とたくさんすれ違ったので、よし、私も皇居一周ランをしよう、と心に決めて実行したのだが、途中で脚が痛くなった。「自転車」「歩き」「走り」では使う筋肉が違うらしい。思えば、かつて炎天下に二時間自転車を漕ぐのもへっちゃらだった私がひらすら歩くようになってから久しぶりに自転車に乗ったら脚がすぐ疲れたときも、使う筋肉が違うんだなと実感した。走ることが部活動であった点は半世紀前の話だから筋肉はすっかり別物である(使う筋肉云々の話ではない)。そういうわけで、走っては歩き、歩いては走りの「ラン&ウォーク」で完走。もともと写真を撮るときは止まろうと思ってたから予定通りと言えば予定通り。徐々に慣らしていけばよい(つまり、今後もやるつもりである)。

今回走った(歩いた)コースは、前回の「内堀~外堀」のコースとは若干異なるため、見た景色も異なる。例えば、

今回、内濠通り(橋からは少し距離がある)から正門鉄橋と正門石橋の二つが同時に見えた。

奥の黒いのが正門鉄橋であり、手前の茶色のが正門石橋である。前回は、正門石橋の手前からだと重なってしまって正門鉄橋が見えなかった(同時に二つの橋を見られなかった)。今回は、奥の正門鉄橋の方が高台にあることと、それを遠くから見たことによって両方同時に見えたのである。坂道は、二つの橋の間だけではない。外苑から二重橋までずーっとタモリさんの好きな坂道である。江戸城が台地のヘリに造られたことがここでもよく分かる。因みに、二つの橋があるから二重橋だと思われがちだが、二重橋は正式には奥の正門鉄橋のみを指す。昔、木橋だった頃、補強するために下に丸太を伸ばしていて、それで二重に見えたのだそうだ。

この二つの橋がかかってるのが二重橋濠。今回は、これより外側の日比谷濠と馬場先濠沿いを走った(歩いた)。「外側の堀」だが、外堀ではなくやはり内堀である。こっち方面の外堀の役目は外堀川(山手線他の線路の東側にあった。現在は埋め立てられている)が担っていた。その馬場先濠の様子がこう。

真っ黄色。人は、同じ黄色でも黄金(こがね)なら喜び藻なら「すん」と言う(植物学者は逆だろう)。隣の日比谷濠の水は普通の水の色。橋の両隣で堀の様子が全然違うってことは、水が通ってないのだろうか。

そんなこんなで、歩く時間が大半を占めたにせよ皇居一周を完了して、銭湯に向かう。そう、皇居の近くに銭湯があるのである。都会に銭湯があって、奥地に全然見当たらないのは不思議である。この後、御茶ノ水まで歩き、再び聖橋でカメラ小僧になったのであるが、その話は改めて。