拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

マンション脱出計画

2024-06-04 10:34:01 | 日記

そもそも私が奥地の家を買ったのには大きく二つの理由がある。一つは現住所がモノであふれかえっているのでスペースが欲しかったこと。もう一つは現在のマンションから逃げ出したかったことである。

マンションから逃げたい理由は以下のとおりである。

1.建物が老朽化して水回りが心配なこと。漏水して被害が階下に及ぶと賠償問題になる。

2.だったら大規模修繕をすればいいと言っても、住民が高齢化して年金暮らしが大半を占めるようになると積立金が積み立てられない。それどころか管理費の滞納も生じる。その結果スラム化が進む。

3.近隣トラブルもある。マンションに付きものなのは騒音問題。しかも、マンションは構造上変な音の伝わり方をするから原因の特定が難しい。文句を言われた住民が「ウチじゃない」と言って怒ったりする。そうかと言って注意喚起のビラが一斉に配布されたりすると住民同士が疑心暗鬼になる。騒音問題以外にも、こんな話があった。あるお宅のピンポンがしつこく鳴ったので出てみると同じマンションの住民(かなりの高齢者)が鬼の形相で立っていて「ウチのピンポンを押すな」と言う。なんでも、自分ちのピンポンが鳴ったので出てみると誰もいないので同じマンションの住民の仕業だと思ったそうな(思うかっ)。ピンポン・ダッシュは人んちのピンポンを押した後ダッシュで逃げるから「ピンポン・ダッシュ」である。どこの世界に近場で押すヤツがいるものか。と説明されると、鬼の形相だった高齢者は「すみませんでした」と謝って帰ったというから、一応の理解力はあるらしく、認知症かどうかは定かではない。いずれにせよ、この人がピンポン・ダッシュに遭ったことはまっことお気の毒であり、一次的には被害者であるが、よそのウチのピンポンを押したことで、二次的に自分が加害者になったわけである。もちろん、一番悪いのはピンポン・ダッシュの犯人であり、ウチもたまに被害に遭っている。

4.環境も悪くなった。当マンションの南側の道路が拡張され、交通量が各段に増えた。加えて、道路沿いに新たにバイク屋さんができて巨大なバイクがすさまじい音を轟かせてやってくるようになった。

そこに持ってきて、道路拡張の余波で道路とマンションの間にあった家が撤去されたから、道路とマンションが直接接することになった。お陰で騒音はこれまでの比ではない。テレビの音がまったく聞こえなくなることもしばしばである。因みに、奥地の家は、たまーに車の音がすると、あ、ウチ宛ての宅急便が来た、と分かるくらい静か(辺鄙ともいう)である。

5.そして管理会社がバカである。管理会社が提案した管理規約変更内容に「理事に欠員が生じた場合は、理事が選任できるものとする」というのがあった。これは、国会議員を国会議員が選挙するごとく、あるいは取締役を取締役が選任するごとく、全くの背理である。かてて加えて、総会議事録の写しを各戸に配るのを止めて、見たいヤツは管理会社まで見に来いと言い出した。だから、この規約変更が可決決定したのか、それどころか次期の役員が誰になったのかいまだに分からない。そんな管理会社でも辞められると困るから誰も文句が言えない。管理料の値上げも管理会社の言いなりである。

こう書いてみると、逃げ出したくなるのも当然である。逃亡先も奥地に確保した。にもかかわらずすぐに引越ができない理由があるのだが、ここまで随分の量を書いたから、そのことは回を改めて書くことにする。