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(333段の石段の途中にあるお堂で一休み・・・10番切幡寺にて)
順不同でごめんなさい。思いつくまま書き始めましたが、2日目に戻ります。
今回の「再び車で四国遍路」では、12番焼山寺、20番鶴林寺など山道や極端に狭い道を通らなければならない札所はパスすることにしました。
また、前回はロープウェイのあるところは全て利用したのですが、今回はロープウエイを使える21番太龍寺、66番雲辺寺などの札所は全てパスしました(乗り場まで山道が多いので)。
もう一つ、番外札所は山上や辺鄙な所が多いので、今回は全てパスしました
そんな我儘な遍路ですが、札所はおおらかに受け入れてくださるのが有難いです。
6月1日(2日目)は安楽寺宿坊を出発し、次の順で札所10カ所を回りました。
(6番安楽寺)~4番大日寺~5番地蔵寺・五百羅漢地蔵寺~8番熊谷寺~9番法輪寺~10番切幡寺~17番井戸寺~16番観音寺~15番国分寺~14番常楽寺~18番恩山寺~(民宿ちばで宿泊)
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(4番大日寺の山門と鐘)
4番大日寺・・・明るい境内には季節の花が咲き乱れ、山紫陽花が見ごろでした。とても綺麗好きという印象があります。鐘はお詣り前に衝くことになっていますが、大日寺は山門の上に鐘があり、行きに気が付いて良かった。
今回は許可があれば鐘を衝くように心がけました。
鐘を無心に衝き、手を合わせると、余韻が静かに心の中に広がって行って、何とも言えぬ充実感を覚えます。鐘の音、特に余韻はいろいろあって個性的ですが、一番難しいのは「無心になる、無心で衝く」ことかもしれません・・・。
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(5番地蔵寺の大師堂と大銀杏)
5番地蔵寺・・・広い境内には銀杏の大木があります。
奥の院の羅漢堂へ通じる道には辰濃和男氏の著書「四国遍路」(岩波新書)で紹介された
百薬に優る 遍路へ出でにけり
という句碑があります。階段を登り奥の院へ一歩一歩近づいていく瞬間が忘れられません(現世から別世界へ行くような・・・)。
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(仏さまが見守り、趣のある羅漢堂の手水場)
古い井戸と仏さまが見守る手水場で心身を浄めます。昔、堂守の老女がいらした木戸小屋にはもう誰もおらず、寂寥が・・・。
堂守の 老女きりりと 夏衣 暁庵(2回目?の遍路で)
寂しさは 蜘蛛の巣ゆらり 羅漢堂 暁庵
入場料200円を箱に納め、羅漢堂をお詣りしました。以前、歩き遍路の時、一人だったので優しいはずの五百羅漢像が不気味に感じ、こわごわ詣でたことを思い出します。今回はツレと一緒でしたがやはり怖かったです。それでも寄りたくなる奥の院です。
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(8番熊谷寺山門の眼光鋭い仁王像)
8番熊谷寺・・・こちらも好きなお寺。特に少し離れた所にある風雪を感じる大きな山門と仁王像がお気に入りです。山門の横には田圃が広がり、丁度田植えが終わって早苗がきれいな頃なのですが、残念ながら1枚だけが田植えが終わっていて、後は休耕田のようでした。
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(田植えが終わったばかりの田圃・・・8番熊谷寺山門 隣)
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(焼き芋はお接待です・・・9番法輪寺の茶店)
9番法輪寺・・・田園の中にある、のどかな印象のお寺です。ここも門前の店が閉まっていて、かつての餅などを売っていた賑わいが無くなっていました。駐車場前の風流な茶店でアイスコーヒーを頼むと、鳴門芋の焼き芋をお接待してくれました。
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布とハサミを手にした「きりはた観音」
10番切幡寺・・・弘法大師が修行中、ほころびた僧衣を縫うために娘に布切れを求めると、縫っていた布切れを断ち切って渡した。娘は千手観音となり、寺に祀られた・・・という寺伝があります。
山中にあるので333段の石段を登らなければなりませんが、お気に入りの寺の一つです。石段途中に仏さまが見守るお堂(休憩所)があり、ここにたどり着くと切幡寺へ来た、またこのお堂で休憩できた・・・と喜びが湧き上がってきます。さらに女坂(33段)、男坂(キツイ42段)の石段が続きます。
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(朱塗りの鮮やかで立派な仁王門・・・井戸寺)
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(弘法大師由来の「面影の井戸」)
17番井戸寺・・・駐車場から遠回りして正面の朱色の山門から入るようにしています。弘法大師が一夜にして掘ったという伝説の「面影の井戸」があり、井戸の水面に顔を写して、無事息災を確認し、祈願しました。
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(常楽寺本堂と「流水岩の庭」)
14番常楽寺・・・常楽寺へ向かう池のある遍路道は自然石の庭と共に記憶に鮮明です。
「流水岩の庭」と名付けられた庭は自然の岩盤が断層のように重なり、ユニークでインパクトのある庭となっていて、毎回楽しみにお詣りします。
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流石に10カ所の札所を回るとへとへとになり、16番観音寺では熱中症気味になりました。最後の方はお詣りだけで精いっぱい、印象も感想も曖昧になってしまいました。
この日は18番恩山寺入り口にある「民宿ちば」に宿泊し、ご主人手作りの本格的な和食に舌鼓でした。(つづく)
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