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暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

初風炉・みどりの茶会・・・(1)

2025年05月31日 | 茶事・茶会(2015年~自会記録)

 

gooブログ「暁庵の茶事クロスロード」の閲覧数5百万頁と訪問者数2百万人を記念し感謝の気持ちを込めて、5月4日(日、みどりの日)に「初風炉・みどりの茶会」を開催しました。

茶会ご案内の掲載は3月8日でした。その後にgooブログの11月終了がわかり、思いがけず「初風炉・みどりの茶会」がgooブログ終了記念茶会になりました。淋しいことですね・・・。

さて、気を取り直して楽しかった「初風炉・みどりの茶会」のことを、gooブログでの最後の記事になるかもしれない・・・と思いながら書いています。

茶会は2席、1席目(10時席入)のお客様は、正客O様、YK様、O様、T様、詰F様の5名様。2席目(13時15分待合)のお客さまは、正客Y様、M様、KY様、EK様、WY様、詰H様の6名様です。

待合の短冊は「薫風」、紫野総見院の山岸久祐師の御筆です。

本席のお軸は「喫茶去」、こちらは雲澤禅寺の足立泰道師の御筆です。

花は鉄線と小手鞠を揖保川焼花入(池川みどり作)に生けました。香合は緑鮮やかな一蓮弁香合です。

暁庵もですが、長時間の正座が大変な方が数人いらしたので、本席の客席は喫架と椅子席にしました。

    (点前座です。棚は猿肱棚、水指は高取です)

1席目は濃茶~薄茶~点心の順で、濃茶点前はM氏(半東Y氏)、薄茶点前はY氏(半東M氏)が、2席目は点心~濃茶~薄茶の順で、濃茶点前はM氏(半東Y氏)、薄茶点前はAYさん(半東Y氏)が務めました。

茶事や茶会では濃茶が主役と思っています。

濃茶を美味しくする主菓子は銘「薔薇の詩」、近くの石井菓子舗(横浜市旭区都岡)の特製です。

   薔薇ノ木ニ

     薔薇ノ花サク。 

       ナニゴトノ不思議ナケレド。   ・・・・白秋

 

   (主菓子は銘「薔薇の詩」をガラス製の器に)

社中のベテランM氏が自然体の端整なお点前で美味しい濃茶を練ってくださいました。

まさに禅語「喫茶去」のよう・・・一心不乱に「美味しい濃茶をさしあげたい・・」と茶を練る者、その茶を有難く喫し閑かに味わう者・・・茶を通して心が通い合い濃茶の清々しい時間。

茶碗を清めず拝見に回し、香りや練り加減、濃茶の緑の美しさや茶碗との対比、茶碗の個性や物語りを鑑賞していただきました。きっとお客さまも堪能されたことでしょう。

     (濃茶の主茶碗です)

緊張感のある濃茶に代わって、少しリラックスした薄茶の時間では干菓子と美味しい薄茶を頂きながら、いろいろなお話が愉しくかわされました。薄茶の茶碗はブログ開設以来、茶事や茶会で使い込んだ思いであるものばかりで、お話しするのが嬉しかったです。

    (薄茶の茶碗、銘「うずまき」と「玉三郎」)

点心はAYさんが腕まくりで作ってくださったものです。水屋で相伴。美味しく完食しご馳走さまでした。

 

「初風炉・みどりの茶会」の会記

本席掛物  「喫茶去」   雲澤禅寺 足立泰道
花   鉄線  小手鞠
花入  揖保川焼  池川みどり作
香合  「一蓮弁」  鉄光作 (以東大寺大仏殿修復古材)
釜   糸目桐文車軸釜  長野 新造
棚   猿肱棚  円能斎好
水指  高取  十三代八仙作  井口海仙箱書
茶入  瀬戸丸壷  銘「松聲」  鵬雲斎箱書
    仕覆  鎌倉間道 
茶杓  銘「閑日月」 方谷浩明師作   
茶碗  赤楽「木守」写 六代左入作 十五代直入極 十四代而妙斎箱書
    青磁雲鶴  小堀正安蓬露(後の権十郎)箱 十二世小堀宗慶箱書 
    御本暦手
濃茶  銘「星授」 八女・星野園詰
主菓子 銘「薔薇の詩」 石井菓子舗(横浜市旭区都岡)

茶器  雪月花蒔絵大棗 山中塗 中村孝也作
茶杓  銘「颯々」 前大徳 前田宗源作
茶碗  神奈川焼 銘「うずまき」 井上良斎作
    赤楽「玉三郎」  渡辺陶生作(佐渡・無明異焼)    
    染付祥瑞 三代・三浦竹泉作
    琴ヶ浦窯 和田桐山作
    京焼  ホトトギス図
    陶漆白檀塗花鳥絵 前端春斎作
薄茶  銘「清浄の白」 (坐忘斎好み、丸久小山園詰)
菓子  フルーツさんぼん フレーバーMIX 瀬戸内シトラス スティック(日和制作所)
    WACOLATE(和コレート)(お菓子の百花園)   
菓子器 独楽盆 象彦作

★ 点心の献立
ご飯  しらすワカメご飯
煮物椀 青豆(グリンピース)真薯 菖蒲麩 絹さや
焼物  金目鯛塩焼き 湘南ゴールド
強肴  白和え 椎茸 法蓮草 人参
    ひじき煮もの
香物  胡瓜ぬか漬け 蕪浅漬け
酒   松みどり (丹沢の地酒、中澤酒造)

 

      初風炉・みどりの茶会・・・(2)へつづく   (3)へ

      「初風炉・みどりの茶会」のご案内

 

 


「壮行の茶事」・・・かきつばた・その3終章

2025年05月21日 | 「立礼の茶事」(2023年~自会記録)

  (モジャモジャ茂ったジャスミンのアーチ)

つづき)

「壮行の茶事」を終え、5月に入ってから後礼のお手紙が続々と届きました。

皆様、お忙しいのに・・・ありがとうございます! 疲れが癒される思いで嬉しく拝読しました。

その中からSKさまとSEさまのお手紙を「壮行の茶事」の記念として掲載させて頂きます。

☆彡 SKさまのお手紙より

暁庵様、AY様

本日はお心のこもりました「壮行の茶事」にお招きくださり、ありがとうございました。

お花(国花)をからめたお道具組、世界を巡るお料理の味付け、暁庵先生と半東兼懐石のAYさまのお心づかいが嬉しく美味しく、ちょっと忙しくカサカサしてました私の心をほっこりとさせてくださいました。ありがとうございました。

つやつやの美味しい炊き立てご飯にベーコンと真玉葱の味噌汁のおいしかったこと。鯛のバター焼き、新じゃがいもや筍の焚き合わせ、ご馳走様でした。

主菓子の赤いバラは壊したくないほど素敵で綺麗でした。

暦手の「いびつ」でいただいた甘く苦みな濃茶は満腹な身体を眠気から正気に戻してくださいました。

黄色釉薬のきいた茶入「正木手」のうす明かりで見た妖しげな美しさにはっとしました。

前田宗源師の茶杓「颯々」、今日のお天気にピッタリでした。青空が広がり雲がもくもくと初夏の訪れを知らせ、ここちよい風が吹いておりました。

池川みどりさんの水指、花入もとても素敵で工房を訪ねたくなりました。

楽しい時間をありがとうございました。  SKより

    (白い花は可憐ですが、香りがきついかも?)

☆彡 SEさまのお手紙より

暁庵先生

 か  帰り路に

 き  気付き振り向き

 つ  月見上げ

 ば  はるばる来たる

 た  旅の長さよ

 

咲き誇るジャスミンの香りの中、「壮行の茶事」を催して頂き、誠にありがとうございました。

万国(オーバー)を訪ねる私に様々な国の花が 茶道具が 暁庵先生の丹精込めた庭の木々と相成って爽やかな そして 力強いエールを全身で受け止めました(お庭にも今まで何度もお世話になりました)。

AY様の真心づくしの懐石(空豆真蒸が特に美味しかったです)、お取り寄せくださった干菓子のかわいらしさ。

連客SK様の今まで歩まれた時間、知見の広さ、お話の面白さ。

連客T氏様の多趣味が全て体の深いところに落とし込んでいる造詣。

そして暁庵先生・・・この気持ちをどう書きましたら、先生に伝わるでしょうか。

手間と神経を使う茶飯釜の茶事、何度も準備を重ねてくださったこと、お茶事のすばらしさを教えてくださったこと、「もてなすとは」という究極の茶道を常に示し、考える様に誘ってくださること。

子どもは親に受けた恩が余りにも大きく返せないので、その恩を次に繋げていくという文章を以前読み、この先生からの御恩は茶道のどこかに返していかねば・・・と思います。

「寄り道し、歩んだ道は大道になる」、そう信じて旅立ちます。

戻ってきました折に報告の会が出来れば嬉しいです。どうぞ宜しくお願い申し上げます。

連日の茶事、茶会とお疲れなき様、ご自愛ください。      SEより

 

     (射干の群落・・・散歩道にて)

追伸)SKさまとSEさまからの心に残るお手紙を掲載して、なかなか書けなかった「壮行の茶事」の終章といたします。

お手紙を全部旅先まで持ってきて、ブログの続きをうんうん唸りながら書いています。

今日5月21日は朝から雨、高知県の札所をめぐり、ネスト・ウエストガーデン土佐(幡多郡入野、海の近くにある大好きなホテルです)でアップしました。

    

    「壮行の茶事」・・・かきつばた・その1へ  ・・・その2へ

    「壮行の茶事」支度に勤しんでいます 

 

 


「壮行の茶事」・・・かきつばた・その2

2025年05月20日 | 「立礼の茶事」(2023年~自会記録)

         (後座の床の花)

つづき)

懐石が終わってから待合へ移動して頂き、主菓子をお出ししました。

菓子銘は「薔薇の詩」、石井菓子舗(横浜市旭区都岡)製の練切です。

「薔薇」は、アメリカ、イギリス、ブルガリア、ルーマニア、モロッコ、オマーン、イラン、イラク、サウジアラビア、カザフスタンの国花となっています。 

     (主菓子は「薔薇の詩」、石井菓子舗製)

銅鑼を5つ打ち、後座の席入りです。

床の花は大いに悩みましたが、コデマリとトルコ桔梗を揖保川焼の花入(池川みどり作)に生けました。トルコ桔梗はトルコの国花(チューリップ)ではありませんが、旅の途中でトルコに寄港する予定と伺っていたので・・・。

大好きな濃茶の時間になりました。

半東さんが温めてくれた赤楽茶碗を持って点茶盤に座り、心地よい緊張感を覚えながら濃茶を練りました。でも、久しぶりの2人分の濃茶、湯量が足りなくって2回も湯を足し、自分が納得いく濃さや練り加減になるよう努めましたが・・・「どうぞお二人で」、SEさまへ半東さんが運びます。

「お服加減は如何でしょうか?」恐る恐るお尋ねしました。

「大変美味しく頂戴しています」

ほぉ~っ!と安堵して、2碗目を高麗茶碗で練り、SKさまとT氏に飲んでいただきました。濃茶は「星授」、八女の星野園詰です。

赤楽茶碗は、長次郎7種の1つ「木守」写で6代左入作、15代吉左衛門極めがあります。

高麗茶碗は御本暦手、暁庵の一番お好みの茶碗かも・・・です。

茶入は古瀬戸正木手で銘「松ノ緑」 (表千家12代即中斎箱書)、仕覆は花田地花紋七宝緞子です。
茶杓は銘「颯々」、前田宗源和尚(大徳寺派紫雲山瑞光院)の御作です。

「颯々」は風の音。世界お茶の旅の途中で雨や流れる水、波音、草原や砂漠を渡って来る風など・・・自然のさまざまなサウンドに耳を傾け、楽しんでほしい・・・と選びました。

薄茶になり、半東AYさんにお点前をお願いしました。

干菓子は2種、WACOLATE(和コレート、お菓子の百花園)と落雁の「カモメサンボン 」(豊島レモンの和三盆)です。いずれも「壮行の茶事」のためにAYさんが探して選んでくださったのでした・・・。

 

   (薄茶の干菓子です。菓子器は独楽盆(象彦製))

心を込めて旅の無事と成功を祈りながら、点ててくださった薄茶は緑が美しく、ふっくらと美味しそう・・・銘「清浄の白」 (坐忘斎お好み、丸久小山園詰)です。

茶碗は4椀、正客SEさまは薩摩焼の菊画の茶碗。菊は桜と共に日本の国花です。次客SM氏は青磁、蘭画の陰刻があり、蘭はブラジル、コロンビア、 コスタリカ、フィジー、 インドネシアの国花です。

「春蘭秋菊 倶に廃す可からず」 (しゅんらんしゅうぎく ともにはいすべからず)という諺があり、「春蘭と秋菊の両者ともにすぐれており、どちらも捨てがたく尊い」という意味だそうです。SEさまとSM氏のご夫妻にピッタリの茶碗と選びました。

三客SKさまは牡丹絵の平茶碗、牡丹は中国の国花です。

詰T氏は赤楽の馬上杯。国花ではありませんが、SEさまが旅の終わり近くに訪れるモンゴルの草原を駆ける馬を想像しながら勇壮な馬上杯を選びました。



棗は乾漆面取中次、 立ち上がりに雲錦と蓋裏に松の蒔絵があり、輪島の春帆作です。   
茶杓は銘「花の宿」、 紫野・高桐院も松長剛山師の御作です。  

お客様それぞれの世界の旅の経験談や、これから取り組みたい茶の話など興味深く、楽しい薄茶の時間が過ぎていきました。

再び、「かきつばた」画に因み、伊勢物語で業平さまが三河・八橋で詠んだ旅の歌、「かきつばた」の字を歌の冒頭に読み込んだ和歌のお話をしました。

   か  唐衣 

   き  着つつ慣れにし 

   つ  妻しあれば

   は  はるばる来ぬる 

   た  旅をしぞ思ふ

最後の挨拶で、歌の意について次のようにお話したような・・・。

   何度も着て身になじんだ唐衣のように

   慣れ親しんだ夫や友人が日本にいるのに

   その人達を日本に残したまま、はるばるとここまで来て

   旅の寂しさや人恋しさを、しみじみと思うことです

(旅へ出ると必ず家人や家のことが恋しくなる時があり、家人や我が家の良さを再確認するためにわざわざ旅へ出るのでは・・・と思うことがあります。きっとSEさまも・・・)

「壮行の茶事」の見送りは送り銅鑼です。

心を込めて世界お茶の旅の成功と無事を祈って、銅鑼を打ちました。

  大・・小・・大・・小・・中・中・・大 

こうして・・・「壮行の茶事」が無事に終わりました。     まだ続きます)

  

    「壮行の茶事」・・・その3終章へつづく   ・・・その1へ戻る

    「壮行の茶事」支度に勤しんでいます 

追伸) 5月18日からツレと車で四国遍路の旅に出ています。 出発前に間に合わなくって、このブログは19番立江寺からの投稿です。  

 

 


「壮行の茶事」・・・かきつばた・その1

2025年05月16日 | 「立礼の茶事」(2023年~自会記録)

   (待合に「かきつばた」(竹内栖鳳図)を掛けました)

つづき)

4月29日、世界お茶の旅へ出立するSEさまの「壮行の茶事」を無事に終えました。

出立予定は9月なのでお早目ですが、夏の暑さを避けて、今ならゆっくりおもてなしできるのでは・・・と。

正客はSEさま、暁庵が催す茶会へ何度も来てくださり、親交をゆっくりと温めてきました。今年2月に初めての茶事、「如月の夢の茶事」へお招きいただき、そのお礼の茶事でもあります。

次客はSEさまのご主人SM氏です。SEさまの初茶事で水屋をご主人が担当され、その姿に「かくあるべし・・・」ともうもう感動し、ご一緒にお招きしました。SEさまは裏千家流ですが、SM氏は武者小路千家流です。

三客は小堀遠州流のSKさま、昨年9月にステキな「世界の旅から」茶事へ暁庵をお招きくださいました。それで、これから世界お茶の旅へ旅立つSEさまの相客をお願いしました。

もう一人の相客はT氏、暁庵社中です。海外生活が長く社中で一、二を争う外国通であり、詰として亭主のサポートをお願いし心強かったです。

席入りは11時、待合に扇面「燕子花:かきつばた」(竹内栖鳳画)を掛けました。

「かきつばた」といえば、伊勢物語で業平さまが三河・八橋で詠んだ旅の歌、「かきつばた」の字を歌の冒頭に読み込んだ和歌が思い出されます。

     唐衣 

   き  着つつ慣れにし 

   つ  妻しあれば

   は  はるばる来ぬる 

   た  旅をしぞ思ふ

SEさまの旅の無事を祈って「かきつばた」画を掛けましたが、歌の解釈は茶事の終わりにお話しすることにしました(後出)。

T氏の打つ板木の音で半東AYさんが桜湯をお出ししました。

 

 

初座の床には「無心帰大道」(無心なれば大道へ帰す)を掛けました。

端整で1本筋が通った清々しさを感じる御筆は新潟県五泉市・慈光寺のご住職です。

海外でいろいろ怖い経験や危険な目に合いそうになった時、このお軸の言葉を思い出してほしい。無心となって眠っていた野性を奮い立たせ、五感を研ぎ澄ませて危険を察知し、決して無理をしないように・・・老婆心からそんなお話をしたような・・・。

初炭をし、すぐに火吹き竹で火を熾しました。初炭で香は焚きませんでしたが、火を熾している間に香合(中の香は白檀)を拝見していただきました。香合は緑鮮やかな一蓮弁香合、東大寺大仏殿の修復古材で作られています。

世界お茶の旅の「壮行の茶事」なので、世界の国々の国花をいくつか散りばめてみました。一蓮弁香合の蓮の花はインド、スリランカ、ベトナムの国花です。

     (茶事中の写真がないので終了後の撮影です)

洗米を釜へ注ぎ入れ、風炉に掛け、皆で火吹き竹でふうふうしたり、旅のお話や体験談を交わしながらご飯を炊きました。予行練習のおかげで特に問題もなく、ご飯の炊ける匂いが部屋中に満ちてきて、さぁ~!!ご飯が炊き上がりました! 水を少し多め(米2合に水500CC)にしたので約25分でした。

半東AYさんが味噌汁の入った金色を持ってきてくれて、釜と交換して金色を掛け、新玉葱の入った汁椀へ熱い汁をよそっていきます。

私は、釜から一文字飯を飯碗によそい、熱々のご飯と汁、向付の乗った折敷をお客さまへ二人で運びます。

「どうぞお箸のお取り上げを・・・」の挨拶で、一段落してほっとしました。

懐石は、半東兼懐石担当のAYさんが腕まくりです。AYさんは懐石を佐藤愛真先生にお習いしていますが、茶事で本懐石を担当するのは今回が初めてです。この度は試食会までして臨んでくださって有難く、感謝です。

お客様にどれも好評で私まで嬉しかったです。私も水屋でお相伴しましたが、とても美味しくたいらげました。ご馳走様! 

もうお一人、懐石手伝いと洗い物などを一手に引き受けてくださった、頼もしい友人の今出川様に感謝です。

壮行の茶事の献立(AYさん作成、余裕がなく茶飯釜の写真がありません・・・)を記します。

  向付  鯵の細造り 防風

  汁碗  新玉葱 パンチェッタ 芥子

  煮物椀 空豆真薯 海老 木の芽

  焼物  鯛のアーサーバター焼き

  強肴  筍 新じゃが 小茄子 木の芽 炊き合わせ

  小吸物 湘南ゴールド

  八寸  平貝の幽庵焼き アスパラガス味噌漬け

  香物  沢庵味噌漬け 蕪 キャベツ


  酒   伯楽星 新澤醸造店(宮城県大崎市)    
  米   ミルキークイーン

 

     「壮行の茶事」・・・かきつばた・その2へつづく   その3終章へつづく

     「壮行の茶事」支度に勤しんでいます