暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

「緑もさもさベランダ茶会」のこと

2024年05月09日 | お茶サロン&ご近所さんと茶会

 

令和6年5月5日(日)に「緑もさもさベランダ茶会」をしました。

お客さまは東京からいらしてくださったSEさまとYMさまです。

3人のお客さまを予定していましたが、お一人が前夜に高熱を出され急遽欠席され、2人になりました。何が起こるかわかりませんが、ステキなお客さまと膝を交えてお茶を差し上げ、親密なお話が出来てこれはこれで良かったかしら・・・。

八畳の茶室を待合(椅子席)にし、こちらで冷たいレモングラスをグラスに入れてお出ししました。

好いお天気でしたが、なんと!横浜の気温が28℃の予報です。それで、朝早くからベランダにパラソルを広げて少しでも涼しくなるように・・・と。

庭の掃除は一応しましたが、狭い割には木が多く、もさもさと葉が生繁っています。このもさもさの緑とその陰でひっそりと咲いている茶花がご馳走の一つなのですが・・・

 

蹲を使ってベランダ席へ座っていただき、初炭から始めましたが、失敗ばかりでお恥ずかしいです。それでも炭がパチパチと音をたてだし、湯も沸いてきたようです。

立礼の薄茶点前で薄茶を点て始めてから、お菓子を出していないことに気が付き、慌ててお菓子をお出ししました。主菓子は「唐衣」(石井菓子舗製)で菓子器はサクラの木の鉢(須田二郎作)です。干菓子は花七宝、薄氷のサクラ、蕎麦板の3種を大内盆でお出ししました。

いつも茶事では半東さんに頼っていたことを思い出し、大いに反省です。

それでもお客さまは和やかに笑みを浮かべて、お菓子と薄茶を賞味してくださいました。

私の薄茶をお二人が交代で点ててくださり、ご一緒に頂戴しました。薄茶は金輪です。

・・・待合から、そして薄茶を頂きながら、次々とお話が尽きずに楽しいお席となりました。

 

忘れないように簡単な会記のようなものを書いておきます。

待合の床 「日日是好日」 柳生紹尚師の御筆

ベランダ席  煤竹のスイハツに短冊「薫風」(紫野 総見院久祐師の御筆)と花

加茂川の籠花入に木葉のズイナと紫蘭をいけましたが、水揚げが今一つで・・・ショボン!

風炉は眉風炉(灰形は5月1日の灰づくり勉強会で奮闘したY氏の労作です)、真形釜は高橋敬典造、炭斗は松山籠、灰器は琉球焼、香合は花笠でした。

茶道具ですが、水指は高麗青磁三島、薄器は木製の小壷で「百姓、須田二郎の木工ロクロ作品」です。見立てですが、小壷の胴はサクラ、蓋はゼブラウッド、摘みはクルミで、すべて材が違っている木のコラボレーション・・・と作者の百姓、須田二郎さんが嬉しそうに語っていました。

茶杓は銅の打出しのある茶杓で、竹の茶杓を用意していましたが、風で落ちたり回ったりするので、急遽重みのあるこちらへ変えました。ベランダは外と同じなのでいろいろな工夫が必要になり、準備が楽しかったり慌てたり・・・でした。

もう1つ、建水は銅製の打出しで、作者は小林健太氏です。売り物ではなく植木鉢として使われていたのを、建水に使いたいので是非・・・とお願いして入手したものです。槍のさや建水のような形で、深さもあり、使いやすかったです。

 

    (何の変哲もない畑の風景がひろがっています)

12時過ぎに茶会が終わり、車でカフェレストランへ。予約していたテラス席は目の前に畑が広がっている田舎の風景が料理よりお気に入りなのでお二人をご案内しました。

暁庵はカレーのプレートとリンゴジュースを注文しました。プレートには野菜も多く、けっこうボリュームがありましたが、おしゃべりしながら完食です。

 

     (薔薇だけでなく、もさもさの緑が嬉しい!)

ランチ後、また車で近くの「薔薇園」へ寄りました。いつも心を揺さぶる「薔薇の詩」が浮かんできます。

  薔薇ノ木ニ  薔薇ノ花ガ咲ク  

     ナニゴトノ不思議ナケレド     (白秋)

 

今年も何事もないように薔薇の花が美しく咲きそろい、私たちの目を楽しませてくれました。

まるで「秘密の花園」に来たみたい・・・そんな声が聞こえます。

薔薇の茶会の時に使ったガゼボ(西洋風あずまや)の椅子に座って、またまた茶談義が始まります。

 

    (またまたガゼボでおしゃべりとくつろぎの時間) 

まさに薫風、心地よい風に吹かれながら、近い将来歩みたい気宇壮大な茶の道のお話しをするSEさま、ロバが好きで素敵な本の話を語ってくださるYMさま・・・・ず~っとお二人のお話を聴いていたいと思う、平和で閑かで幸せな時間でした。

「緑もさもさベランダ茶会」へ来てくださって、本当にありがとうございました!   

 

      「緑もさもさベランダ茶会」へのお誘い へ

 

 


「緑もさもさベランダ茶会」へのお誘い

2024年04月29日 | お茶サロン&ご近所さんと茶会

 

   時は春

  日は朝

  朝は七時

  片岡に露みちて

  揚雲雀 名のりいで

  かたつむり 枝にはひ

  神 空にしろしめす

  すべて世は 事もなし

 

「薔薇の茶会」後のお便りで、Sさまが教えてくださったブラウニング「春の朝」です。

思い立っての急なお誘いですが、よろしかったらお出かけください。

道具はあり合わせですが、心はあつく、薄茶一服と楽しい茶談義はいかがでしょうか?

 

「緑もさもさベランダ茶会」のお知らせ

日時  令和5年5月5日(日) 10時~15時頃

席   暁庵宅のベランダ (天候によりは茶室(立礼席)になります)

  (横浜市旭区今宿です。相鉄線二俣川駅よりタクシーが便利、参加者に後で詳しくお知らせします)

人数  3名様 

内容  10時に待合集合  

       ベランダ席にてお菓子と薄茶(何服でも)と茶談義 

    12時半頃  近くのお店でランチ(各自ランチ代をお願いします)

    14時頃   薔薇園の見学

    15時頃   三ツ境駅にて解散  (移動は車です)

会費  お一人3000円 (移動代含む)

お申込み  5月3日(金)まで

急なことですが、気軽な茶会です。お申し込みをお待ちしています。お申し込み状況はこちらの追伸欄でお知らせします。1名様より開催します。

   暁庵のメール:akatuki-ane@grace.ocn.ne.jp

 

追伸)その1・・・残席が1名様になりました。引き続き、お申し込みをお待ちしています(4月30日 )

その2・・・3名様が揃いましたので、応募を終了いたします(5月2日)

 

 

           「緑もさもさベランダ茶会」のことへ続く

 

 


第6回お茶サロン「秋いっぱいのベランダ茶会」・・・その3

2018年10月19日 | お茶サロン&ご近所さんと茶会

 茶会が終わり、淋しくなってしまったベランダ
(雨が降りそうだったので、急いで店じまいしました)

(つづき)
ベランダ茶会が終わり、何やら淋しい気持ちで茶会のあれこれを想い出していると、5人のお客さまから嬉しい後礼のお手紙やメールを頂きました。
ありがとうございます!
お手紙やメールでたくさん元気を頂戴したので、「次回のベランダ茶会を開くエネルギーにしたい!」と懲りずに思っています。
KさまとSさまから頂いた手紙を「秋いっぱいのベランダ茶会」の記念にこちらへ掲載させて頂きます。




Kさまより
狭庭の柚子や南天が少し色づいて参りました。
昨日は、お心こもったお茶事にお招き頂き、誠にありがとうございました。
暁庵様には初めてお目にかかりましたが、お優しいお人柄にうれしく、又、誠心誠意のおもてなしに筆舌に尽くせない幸せを感じて居ます。
待合のお軸「無我」を大好き・・・とお話し下さいましたこと、目の保養、心の保養をさせていただきました。
私も「無我」の心境にはなかなかほど遠いことですが、自分を返り見ることの大切さを感じ入りました。

花寄せの趣向にお花を沢山ご用意いただき楽しゅうございました。
お懐石もいずれも美味しく頂戴いたしました。
茶の湯は季節と共にあるもの・・・自然の偉大さに感謝しながら秋をいっぱい感じさせて頂き、
心洗われるお茶の深さ、楽しさを尚一層実感できました。
暁庵様の御指導のもと、F様、U様の暖かいおもてなしに大変感動いたしております。
御同席のお若い方々にはパワーを頂きましたこと、どうぞくれぐれも宜しくお伝え下さいませ。

本当にありがとうございました。
また、お目に掛かれます日を楽しみに致して居ります。
末筆でございますが、ご主人様に宜しくお伝え下さいますようお願い申し上げます。 かしこ  Kより





 Sさまより
謹啓
一雨ごとに秋が深まって来ているこの頃ですが、暁庵先生におかれましても益々ご清栄のこと、お喜び申し上げます。

先日は「秋いっぱいのベランダ茶会」にご招待賜り、誠にありがとうございました。
物語が一つ一つ詰まった御道具に目を奪われ、
御香のたおやかな香りに胸が開き、
ベランダにて鳥のさえずり、木立ちの風音を楽しみ、
残花いっぱいの花寄せで、草花の生命を手に感じ、
美味しい薄茶、心尽しの御料理に舌鼓をうつ、
まさに五感をふるに使ったお茶会でした。
冴えた五感で「無我」に少しでも近づけたでしょうか、
とても愉しいひと時でしたのに、まだまだ「自我」が先走っていたと自省しております。

長緒を勉強していると申した私に美しい御仕覆のお道具を取り合わせてくださいました先生のお気持ち・・・
先生のお人柄をこの一つのエピソードからも窺い知ることが出来ました。
先生の穏やかな、そして芯の通った御心の有り方がおもてなしに繋がるのですね。

帰りがけに「頑張ってね」と御声を掛けていただいたこと、
この御言葉を胸に険しくも楽しいこの道を歩んでまいります。
又、御目文字叶う日を心待ちにしています。
季節の変わり目、特に今年は寒暖の差が大きいですね。どうぞご自愛ください。  敬白  Sより




  キリギリス(?)の灰皿を待合の香立に

 暁庵より
お手紙やメールで「お優しいお人柄」「穏やかな」とか書かれますと、暁庵を知っている方々から反論されそうで、もじもじします。
しっかし、時々思うのです。
長年自分と付き合ってきたけれど、一体自分は何なのだろうか?・・・と。
己のことを一番知らないのは己ではないか、気づかなかった自分のことを周りの人によって知らされることもあるのでは・・・とも思います。
ごちゃごちゃ言いましたが、「おもてなし」は人をおもいやる「やさしさ」そのものかもしれません・・・ね。  


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第6回お茶サロン「秋いっぱいのベランダ茶会」・・・その2

2018年10月18日 | お茶サロン&ご近所さんと茶会


(つづき)
銅鑼の合図で蹲踞をつかい、ベランダ茶席へ席入りして頂きました。

試行錯誤中の茶席の設えですが、今回は丸いテーブルを点前座に使い、風炉釜と棚を置きました。
薄茶をたっぷり差し上げたかったので、織部紅鉢に桐文真形釜(敬典造)を選びました。
棚は煎茶用の円相棚、水指は高麗青磁、中棚に仕覆に入った薄器と金綸寺、天板に柿と烏瓜を荘りました。
動線の都合で点前座右側に旅箪笥(利休好み)を置き、中に茶碗、柄杓、建水、蓋置を入れ、洞庫として使いました。
天板は、茶碗や拝見の茶道具をお出しする小卓の役目もし、とても優れものです。

初炭をし、狭い火床に申し訳程度の炭を置き、香を焚きました。
香はつけぼし香です。
Fさまの志野流香道の先生から頂いた香をちりばめたので、早速に佳い薫りが漂います。
香合はアンティークの錫製小箱、1820年頃にイギリスで作られたもので嗅ぎ煙草入れだそうです。
この香合は横浜開港150周年を祝う茶事に使ったもので、久しぶりの登場で、香合の方が驚いているかもです・・・。


  アンティーク香合とつけぼし香

煙草盆と干菓子をお出しし、いよいよ楽しみな薄茶の時間になりました。
旅箪笥から仕組んだ茶碗を出し、棚の薄器を取って仕覆を脱がし、長緒のようなお点前をしました。
置く場所がないなど諸事情があり、即興の部分がありますが、心を込めて薄茶をお点てしました。

主茶碗は高麗御本三島、愛称「伊備津比女(いびつひめ)」です。
それから、洞庫にしまっておいた茶碗を次々と取り出してお点てしました。
順不同ですが、織部(・・といっても辰砂釉が美しい茶碗で、大学同級生の青木念作)、
虫明焼・平茶碗(今はもう見れなくなった・・・蓼純さんの虫明焼のブログ10周年記念に頂いた茶碗)、
信楽焼茶碗(銘「皎月」鵬志堂イサム作、京都のだるまさんに頼んで弘法市で買ってもらった茶碗)、
どれも思い出のあるお気に入りばかりです。
薄茶は「金輪」(小山園詰)、干菓子は「撫子」(琥珀糖、鶴屋吉信製)、「ひろ柿」(広島みやげ)、「フグ煎餅」(下関みやげ)の3種です。


 円相棚(煎茶棚らしい)で再現、水指がちがいますが・・・

狭いベランダですが、鳥の啼き声が聞こえ、秋のそよ風が心地好く、絶好の茶会日和です。
一順お点てしたところで、お点前を半東Uさんと交代して頂きました。
膝突き合わせる狭さゆえ会話も朗らかに弾み、皆さま、楽しそうです・・・もちろん、半東Uさんも暁庵も愉しい時間でした。
ツレと同郷の正客Kさまから頂戴した「銀寄」(ぎんよせ、渋皮煮)を皆で賞味したのも良き思い出です。

四客の武者小路千家流Sさまから
「今日は他流の方のお点前を見れたら・・・と思っていました」
そういえば、三千家が勢ぞろいしたのをすっかり忘れていました。
早速、武者小路流Sさまにお点前をして頂き、次に表千家流Iさま、最後に裏千家流Yさまにお願いしました。

薄茶を点てるだけなのですが、千家流でもいろいろ違いがあるものだなぁ~とびっくりしたり、堂々の所作に感心したり・・・このような交流も楽しくよろしいですね!
一番面白かったのは、茶碗を拭いた後に茶巾を釜蓋に置く位置でした。
釜蓋の摘みの前、摘みの右、摘みに懸ける・・・三千家で全部違っていました。
今度は是非、薄茶点前を最初から拝見したいものです。




最後に薄器(化粧壺)、茶杓、仕覆、金輪寺を拝見にお出ししましたが、茶杓のことだけ書いておきます。
茶杓は銘「秋の野良」、十数年前に京都・曼殊院で購入したもので、お稽古にも使っています。
良く使っているせいで、色艶も好く、名杓(私が言うのもへんですが、お許しを・・・)に育ちました。
「秋の野良」は大好きな和歌から名付けましたが、本番では和歌が出て来ませんでここに記します。

   里は荒れて 人は古(ふ)りにし宿なれや 
         庭もまがきも 秋の野良なる     僧正遍昭(古今集)



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第6回お茶サロン「秋いっぱいのベランダ茶会」・・・その1

2018年10月16日 | お茶サロン&ご近所さんと茶会

 「秋いっぱい」の待合の床・・・活ける人も活けられる草花も生き生きとして


10月8日(月・祭)に第6回お茶サロン「秋いっぱいのベランダ茶会」を暁庵宅で開催しました。

ブログで募集した時から、どのようなお客さまがベランダ茶会へおでましくださるのかしら? とワクワクドキドキお待ちしていました。
その日の天気予報は曇り、どんよりした空を眺めながら雨を心配していると、早やお客さま(5名様)が到着したようです。

正客はツレと同郷の裏千家流Kさま(横浜市泉区)にお願いしました。
次客は裏千家流Yさま(東京都福生市)、三客は表千家流Iさま(東京都港区)、四客は武者小路千家流Sさま(東京都台東区)、詰は裏千家流Fさま(横浜市南区、暁庵社中ですが、是非今回はお客で・・とのこと)でした。
詰Fさま以外は初めての御来庵です。

ベランダ茶会は6月3日に続いて2回目なのですが、準備でいろいろ迷いました。
先ずは「秋いっぱい」をどう表現するか・・・秋の野の花を生けて楽しんで頂きたいと思いましたが、台風24号の襲来と塩害のせいで花は落ち果て、葉はちりちりで使い物になりません。
花をあきらめて香を聞いて楽しんで頂こう・・・と変更したのです。

・・・ですが、ベランダ横にある金木犀の花も香りも台風と共に去りぬで、肝心のベランダが寂しい風情なのが気になりました。
もう一度、花を探してお客さまに秋野の風情を楽しんで頂こうと、気持ちを再び奮い立たせました。
頼みは花屋さん、藤袴、紫りんどう、黄色、白、ピンクなどの小菊、葉鶏頭、ピぺリカムを購入し、花が揃ったので安堵しました。

花屋さんの栽培種だけでは物足りなく、前日に1時間ほど野の花を採取しにいつもの散歩道へ出かけました。
すると、畑の土手一面が紅色に染まっているではありませんか!
近寄ってみると、赤まんま(犬蓼)の大群落・・・それはそれは見事でした。
家であの景色を再現することはできませんが、赤まんまを多目に採取してきました。

その気になって探すと、赤まんま、ススキ、背高泡立草、狗尾草(エノコロ草、猫じゃらしとも)、蚊帳釣草、雄日芝、雌日芝、力芝、真菰(まこも)、烏瓜、柿、野葡萄など秋の野草を採取することが出来ました。
野草の名前はわかりにくく、「お茶人のための茶花野草大図鑑」(世界文化社)で調べましたが、違っていたらごめんなさい。



   「無我」   周藤苔仙書

待合は八畳の和室、床に「無我」(苔仙書、京都真言宗御室派大本山仁和寺顧問・周藤真雄大僧正(苔仙)、故人)の御軸を掛けました。
この御軸を掛けるとき、「一人座って静かに己の心を見つめ、我を無くす大切さ」を教えてくれます。

板木を打つ音が聞こえ、半東Uさんが「カボス湯」をお出ししました。
到来物のカボス砂糖漬を松葉に切って白湯へ入れたのですが、香りを楽しんで頂けたかしら?

ご挨拶の後、花台と炭台に花や野草をいっぱい乗せて持ち出し、花寄せを楽しんで頂きました。
ゆっくり花を選べるように時間をたっぷりとったので、思い思いのスタイルで活けて頂けたようです。
花の持つエネルギーが皆さまに伝わって、人も花も生き生きと、お客さまの個性が光る素敵な時間でした。


  ススキ、白の小菊、赤まんま   
  有馬籠



  背高泡立草、狗尾草、蚊帳釣草、真菰、赤まんま、ピンクの小菊   
  古瓦写(奈良にて購入)



 紫りんどう、藤袴、赤まんま、   
 ガラス花器
(スウェーデン・コスタボダ製)


 烏瓜、力芝
 唐銅桔梗口
(お茶の先輩・黒河さまから頂いた宝物)に赤い烏瓜が斬新!でした


 ピンクの小菊? 真菰、蚊帳釣草、赤まんま
 鉄製燈明台写
(白洲正子氏お好み)


 ススキ、背高泡立草、力芝、真菰、雄日芝、藤袴、赤まんま
 黒亀甲竹花入



待合から食堂(テーブル席)へ動座して頂き、半東Uさんと腕まくりで昼食をお出ししました。
昼食の献立メモには次のように書いてありました・・・夢中でしかと覚えておりません。

 ①四方盆に、向付(卵豆腐、海老、オクラ、ミョウガ)、栗ごはん、
  煮物椀(銀杏と海老の真蒸、椎茸、三つ葉、紅葉麩、青柚子)
 ②一献(大吟醸・・・越後桜)
 ③丸皿に野菜サラダ(オクラ、切り干し大根と人参とシイタケの煮物、ミニアスパラ、ミニコーン、ミニトマト、ブロッコリィ)と和え衣
 ⑤かわいい器(酒盃?)に酢の物(モズク、オクラ、茗荷、山芋など)・・・半東Uさんが担当してくれました
 ④中皿に、鳥の丸、煮物(里芋、蒟蒻、人参、ゴボウ、椎茸)、煮豆、茄子の味噌田楽、山芋のサーモン巻、ブロッコリィ

デザート代わりに主菓子をお出しし、待合へ中立して頂きました。
主菓子は梅薯蕷(横浜市旭区都岡の石井製)、梅餡の甘みと酸味が程よく、今一番のお気に入りです。(つづく) 
(すみません、間違えました。主菓子は「山づと」(栗のきんとん、石井製)でした 


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