横浜市旭区「ふるさと尾根道緑道」にて 3月29日撮影
(コンビニのおにぎり2個と牛乳を持って行き、花の下でランチしました)
3月28日に廻り炭之式、平花月、濃茶付花月をしました。
3月に入り、五徳をあげて釣釜を掛けました。
できたら五徳の無い今のうちに「廻り炭之式」を体験してほしいと思い、生徒さんにお声掛けをしました。
「廻り炭之式」は七事式の一つで、炭手前の修練を目的とし、一同(東(亭主)を含め5人くらい)順に炭を炉中から上げ、再び炭を置いていきます。
一巡し正客から「炭にてお釜を」という声が掛かると、東は埋火(うずみび)を掘り起こしてその火で炭が熾きるように炭を置き、釜を掛けます。
「廻り炭之式」を一回行うことを「一回」(いっかい)といいます。
偈頌は「端的底看聻(たんてきていにみよにい)」。
意味するところは、炭を継ぐことの極意とは何か、いかに炭を置けば最も火が熾り易く、無駄が無いか、湯の沸く時間、さらに言えば継いだ炭の景色や風情、炭の選び方や掴み方もよく考えて修練を行え・・・ということでしょうか。
「廻り炭之式」だけは事前に役を決めておきました。
東(亭主)はFさん、正客N氏、次客Kさん、三客Tさん、詰Uさんです。
皆が炉辺に座って見つめる中、東から順に炭を置いていきます。
初めての方が多いので、なるべく先の客と違うように置き、炭を複数持てるように・・・とアドバイスします。
前の客が置いた逆に、筋半田へ点炭から長火箸で上げていきます
一順すると、正客N氏から「炭にてお釜を」と声が掛かりました。
亭主Fさんは炭を全部上げ(胴炭は残したまま)、すぐに埋火を掘り起こしました。
(どうかしら? 火が残っているかしら?・・・内心、祈るような気持ちで埋火を見つめます)
・・・でも、Fさんが炭を割るとなんか黒々と見えました・・・。
「先生、パチパチという音がしたので吹いてみていいですか?」
息を吹きかけてみると、赤い火が見え始めたではありませんか!
・・・そのまま吹いてもらって下火に使えるよう育ててもらいました。
とりあえず今回の埋火成功です。ヤッタね!
真ん中の赤く見える炭が埋火(うずみび)です
再び炉中に湿し灰が撒かれ、炭が置かれ、二度目の香が焚かれました。
薬缶が持ち出され、釜に水が注がれ、茶巾で清められ、釣り釜が掛けられました。
最後に亭主の送り礼で、廻り炭が無事(?)終了です。
それから平花月をしました。終わるとN氏から
「先生、もう一度平花月をやらせてください」と頼もしいリクエストがありました。
昼食後にもう一度平花月、そして濃茶付花月と続きます。
お茶の神様のご配慮で、濃茶付花月ではTさんが月(濃茶を点てる人)の札を引きました。
はじめて5人分の濃茶を点てましたが、とても好い経験になったみたいです。
それにKさんとUさんも花月はほとんど稽古していないのですが、よく頑張りました。
「先生、花月もいろいろあるのですね。
濃茶付花月は始めてで、なかなか覚えられません」とUさん。
「花月百回おぼろ月・・・という言葉があるくらいだからわからなくっても大丈夫ですよ。
ゆっくり楽しく修練しながら覚えていきましょうね」
「花月百回おぼろ月・・・素敵な言葉ですね・・・少し安心しました」
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