(お軸は「水上青々翠(すいじょうせいせいたるみどり)」(泰道師御筆)、
花は青紅葉、鉄線、稚児百合、花入は手付き籠、棚は桑小卓です)
5月29日(日)は第1回花友会(はなゆうかい)でした。
五葉会(2015年5月発足の七事式や花月の勉強会)がコロナウイルス禍の2年間は休会になったり、花ゆう会(2018年5月発足の七事式や花月を中心とした勉強会)は細々と断続的に続けていましたが、なかなか修練がはかどりません。(五葉会と花ゆう会は令和4年4月に終了しました)
そんな或る日、「養之如春」という座右の銘を思い出したのです。
養之如春(これを養う春の如し)
「何事であれ、もの事を為すには、春の陽光が植物を育てるように為すべきだ」
という意味です。
「これ」には何を当てはめてもいいそうです。
子供を育てることも、愛情を育てることも、仕事を完成することも、
病気を癒すことも、あせらず、時間をかけてゆっくりと、
春の光が植物を育てるように・・・その養い方に学ぶべきだと。
「そうだわ!コロナウイルスに負けてもいられないし、口実にして甘えてもいられないわ。
もう一度初心に戻って七事式の勉強会を社中の方と新しく始めてみよう」と思いました。
七事式の初心者もいますが、スラスラできなくっても、つまづきながらでも良いのです。
あせらず時間をかけてゆっくりと、されど続けることで確実に一歩進みます。
薄いベールがはがれるように前にはできなかったことが出来るようなり、わからないことが分かるようになっていく喜びは何物にも代えがたいと思うのです。
もう一つ、皆で集い、心を合わせて七事式や花月を習得していくことはとても楽しい!ことです。
そんな喜びを実感するには「とにかくやるっきゃない」し、科目や教え方などを工夫しながら楽しく続けることを心がけたい・・・と考えています。
(皆で心を合わせて・・・修練しています)
前置きが長くなりましたが、花友会のメンバーはN氏、T氏、Iさん、Sさん、Aさんの5人です。
第1回の科目は、炭付花月之式、廻り花之式、平花月之式(2回)でした。
初回なので七事式の基本の科目(平花月、濃茶月花月、炭付花月)のうち平花月と炭付花月とし、廻り花之式は花が多い5月に急遽変更です。皆で花を愛で、花に元気をもらえたら・・・と。
桑小卓の天板に香炉、中板に花入を置き、花入は手付き籠です。
生けるのが難しい花入ですが、お持ちよりの花を個性を生かしてステキに生けてくださいました。
毎回、記録係としてT氏とAさんに記録をつけてもらいます。廻り花之式を第1回花友会の記念に記します。
廻り花之式
芍薬 稚児百合 鉄線 有紀枝
矢筈薄 紫陽花 宗等
梅花空木 山紫陽花 淳子
金糸梅 鉄線 宗成
青紅葉 鉄線 稚児百合 主 洋子
(正客から「どうぞお水を・・・」の声がかかりました)
(平花月を2回続けて修練しました・・・皆、薄茶を飲みすぎたみたいです)