暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

文月の稽古だより・・・スウェーデンからの見学者

2024年07月28日 | 暁庵の裏千家茶道教室

 

7月24日(水)は文月最後の稽古日でした。

午前中にY氏が荒磯棚で濃茶と薄茶の稽古をする予定でしたが前日に連絡があり、急なご用事でお休みになりました。

11時からKRさんが大円草をお稽古する予定です。

嬉しいことに!スウェーデン在住の特別社中のオーネルさんがお孫さんと一緒に見学にいらっしゃいました。

娘さんが日本で研修を受けることになり、2週間ほど娘さんとお孫さんと3人で日本に滞在するそうです。

「大円草のお稽古は長い間していないので、是非見学をお願いします」とのことでした。

でも、遠くスウェーデンからいらしたのですから急遽初炭手前をしてもらいました。

「できなくっても大丈夫です。しっかりご指導しますからやってみてください」

 

初炭手前は久しぶりだったと思いますが、所作が身についているのでとてもスムースに出来ました。

「どうなることかと思いましたが、ご指導のお陰で炭手前がお稽古できて嬉しいです」とオーネルさん。

その後に手づくりのランチ(冷や麦)を皆で食べながら、スウェーデンと日本のいろいろなお話に花が咲きました。

中でもジョージアの大使館から招かれてお茶のデモンストレーションと、茶道や日本文化の講演をされたというお話を興味深く伺いました。オーネルさんのご活躍ぶりがとても嬉しく、これからも大いに頑張ってほしいと応援しています。

そして、「来日の時はいつでも1回でも多くお稽古してください」とお伝えしました。漫画が好きで、漫画を日本語で読んでいるというお孫さんもいつかお茶に興味を持ってくださると嬉しいです。

 

 

さて、KRさんの大円草のお稽古ですが、奥伝なので詳しく書けませんし写真もありませんが、美しく端正なお点前をオーネルさんに見て頂けて良かった!です・・・

大円草は、大円盆に名物の唐物茶入と和物茶入をのせ、天目茶碗で2種類の濃茶を供するお点前ですが、私はとても不思議なお点前だと思っていました

その印象は今でも変わりませんが、頭の体操のような、お点前の見本市みたいな奥伝なので、「大円草をやり終えると、色々な所作の違いが納得でき、名物の茶道具の勉強にもなり、とても達成感を感じます」という生徒さんの感想に大いに頷いています。

4月に炉の大円草の稽古をしましたが、炉と風炉では全く同じというわけではないので風炉と炉の違いをお話しながらご指導しました。一番は蓋置と柄杓の扱いと位置でしょうか。

名物の唐物茶入、和物茶入、茶杓などのお道具についてもしっかり勉強して来てくださり、それらの問答もオーネルさんの刺激になったことでしょう。

私もご指導しながらいろいろなことが整理でき、とても勉強になりました・・・

 

       (憧れのバカンスのイメージ・・・

 

・・・こうして、令和6年文月の稽古は終わり、「明日からわぁ~い!夏休み」です。

2024年パリ・オリンピックが始まりました。先ずは冷房の涼しい部屋でのんびりしたいと思っています。    

 

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特別稽古・・且座之式・花月之式・香付花月之式

2024年07月26日 | 暁庵の裏千家茶道教室

     (且座之式で生けてくださった花・・・花入は鵜籠)

 

令和6年7月15日(月、祭)に特別稽古をしました。

内容は七事式のうち、且座之式、花月之式、香付花月之式の3科目です。

七事式の稽古は久しぶりで3月の廻り炭之式の時以来です。七事式は実際に身体を動かして覚えていくしかないので、機会があれば1回でも多く修練して頂けたら・・・と思っています。

先ずは基本の且座之式と平花月、もう1つ香付花月之式を修練しました。

且座之式の偈頌は「是法住法位」、この式では役割、順位が決まると替ることはありません。

水屋で札を引き、東はAYさん、半東はKRさん、正客はKTさん(香)、次客はHM氏(花)、三客はIJさん(炭)となりました。

最初に次客HM氏が花をいけます。暑さが厳しく花が集まるか心配していましたが、花台に花が溢れていて一安心です。青楓、島葦、水引、木槿、桔梗(白)、山芋ともう一種(?)の7種を鵜籠(淡々斎好み、竹宝斎造)に生けました。

次はIJさんの炭手前です。すぐあとにお香があるので、炭手前では香は焚きません。

    (釜は天命責紐釜の写し、炭斗は松山籠です)


風炉では炭手前の後に風炉中拝見(正客と次客)があるので、半東KRさんは灰器と炭斗を下げ、香盆を正面に置いて風炉中拝見が終わるまで茶道口に控えています。拝見が終わると、香盆の正面を正し、正客へ運び、帰りに棚の茶入を水指正面におきます。

香は正客KTさん、順番に香を聞いて回していると、とても良い薫りが漂ってきました。香は「伽羅」(松栄堂)です。

次は東AYさんの濃茶です。濃茶は2人ずつ2碗を練ってもらいました。濃茶は青雲(一保堂詰)です。

 

且座之式のハイライトの1つ、濃茶が終わり、飾り菓子を半東が正客へ運び出し、東は茶碗をすすぎながらタイミングを計り膝前に置き、東と半東が同時に立ち上がって踏み込み畳で、互いの左肩が触れ合うようにすれ違うシーン、これがスムースに出来るようになると嬉しいです・・・。

最後は半東さんが東へ薄茶を点ててねぎらいます。薄茶は松柏(丸久小山園)です。

且座之式にはいろいろ細かい決まりや動き出すタイミングがあります(例えば、半東が茶筅を振って薄茶を点てだしたら、東は干菓子器を回してから持って正客前へ持ち出し、帰りに薄茶の茶碗を取り、次席へ戻り頂く)

それを覚えるのは教本を読んだり、実際に身体を動かして経験するしかありません。ただし、教本は家で読み、当日は自分の記憶に任せて環境へ飛び込むことが大事です。本をたよりながらやっていると、いつまでも覚えられないからです。「点前はゆとりを持って、環境に飛び込む」・・・忘れたくない「茶の教え」より

でもネ 大丈夫! 確実に前へ進んでいるのが手の取るようにわかります。頑張りましょう。

お菓子は2種類、水羊羹(たねや製)と青梅(石井製)を七事式の合間に賞味して頂きました。

 

香付花月の香銘は「朝顔」、皆さま、素敵な和歌を詠んでくださいました。会記を記念に記します。

 香付花月之式

  青色の朝顔咲けよと水をやる 
     幼き吾子の夏の思い出     KR

  種まきて育て上げたる朝顔の
     咲き誇る朝いと嬉しけれ    KT

  虫干しの竿にはためく藍浴衣
     袖に咲き満つあさがおの花   IJ

  世の中を何にたとえん夕露も
     持たで消えぬる朝顔の花    HM

  過ぎし日に幻揺れる夏雨の
     塀越しに咲く白の朝顔     AY

            出香   HM
  香銘 朝顔

 

 

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「雨月の茶事」・・・(5)後礼のお手紙

2024年07月20日 | 「立礼の茶事」(2023年~自会記録)

つづき)

「雨月の茶事」の最終章になりました(ちょっぴり )。

心地好い疲れを感じながら数日、茶事の余韻に浸ってグズグズしていると、後礼のお手紙が届きました。

何よりの疲労回復剤ですし、亭主とは違う視点があって興味深く、嬉しく拝読しました。

ありがとうございます! 茶事の記念に掲載させて頂きますね。

 

  YKさまより

前略ごめん下さいませ

昨日は雨月の茶事にお招き頂きまして とても有難く感謝申し上げます

立礼のお席でございましたので膝の痛みを気にせず 

皆様と和やかに楽しくゆっくりお話しできまして嬉しく思っております

甘くて香の良い とても美味しい濃茶を頂戴致しまして ありがとうございました

又 お道具の数々がお能に関係のある銘で 

灯火のもと 暁庵様がご覧になられたお能のお話をしてくださいました折

お謡いやお鼓の稽古の事 能楽堂へ出かけておりました頃が懐かしく思い出され

お茶とお能の関連を改めて痛感致しております

中立でのEK様のお仕舞も素敵でございましたね

お味の良い季節の材料の美味しかった懐石料理と器も心に残っております

お心こもったおもてなしをして頂きまして 幸せな一日でございました事と

お茶とお能の茶事は初めてで 私にとって忘れがたい思い出になるでしょう

厚く御礼申し上げます

ご準備や後片付けでさぞかしお疲れのことと存じます

季節の変わり目 お身体にお気をつけて日々をお過ごしくださいます様 願っております

      かしこ     YK

  EKさまより

暁庵さま

昨日は蒸し暑いなか、雨月の茶事にお招きいただき、本当にありがとうございました。 

このたびは「能とお茶」をテーマに楽しいお茶事を催してくださり、相客の皆様にも恵まれ、素晴らしい会となりました。

茶道はその情趣を高めるために他の芸術分野を取り込み、日本文化の総合たる芸術になっていると思います。特に能は裏千家学園の一科目として取り入れられたり、茶道具の銘や趣向のタネとしてよく出てくるのに、能をテーマとしたお茶事に遭遇したことがありませんでした。

これは私の茶人としての経験不足によるものだと思うのですが、今回、能と茶道を学ぶ者として、能の趣向を取り入れたお茶事に招んでいただけたこと、心から感謝しております。

京都、炭屋旅館の主人 堀部公充氏が「能をテーマにして茶事をやってもその趣向がわからずに解説することになると白ける。趣向というものはジョークと同じで解説するようなものではない」という旨の発言をしておられて、なるほどと思いました。

今回は相客もみなさま、能を愛してらっしゃる方で、お茶会の趣向がびしびしと伝わる良き会となったように思います。

待合の伏見稲荷の短冊からすでに能の異界に導かれ、本席の「隅田川」の掛物、船の香合に「江口」の舟遊びや「隅田川」の渡し船を想い、車軸釜には「葵の上」の車争いを、お茶碗も「姥捨」「西行桜」など、「鵜飼」の鵜籠、棗は篝火で薪能・・・と思ったら、お部屋には本物のろうそくの灯火が据えられ、その揺らめきに幽玄を感じました。

また京都人として嬉しかったのは、明日からの祇園祭、菊水鉾の茶会に使われる「したたり」がお菓子だったこと。菊水鉾は元の金剛能楽堂の場所、鉾の上には「菊慈童」の人形が乗っております。

もうなにもかも楽しくて、相客の皆様や先生の能のかかわりなど話題が尽きず、能のように夢うつつに、あっという間に時は過ぎてゆきました。

それにしても雨月の茶事にふさわしく、そぼふる雨の音を聞きながら、美味しい懐石に舌鼓を打ち、芳醇な濃茶の香と味に酔い、さらに半東さんの美しいお点前、本当に幸せで気持ちよい時を過ごさせていただきました。

私は明日から京都に参ります。お茶事のおかげで、ひさしぶりに金剛能楽堂に足を運ぼうかなと思いました。

10回目のお茶事を終えられ、先生もお疲れのことと存じます。どうぞ御身ご自愛くださいませ。半東さんやお水屋さんもいろいろありがとうございました。

またのお招きを心待ちにしております。      EK

 

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  「雨月の茶事」支度を楽しんで・・・

 


「雨月の茶事」・・・(4)薄茶と能談義と

2024年07月16日 | 「立礼の茶事」(2023年~自会記録)

 

つづき)

後炭を省略し薄茶になりました。半東YSさんがお点前をつとめ、暁庵が半東です。

濃茶は蝋燭能の設えでしたが、雨戸を開け燭台を水屋へ下げて、明るい薄茶席です。

煙草盆、干菓子が運ばれ、薄茶点前が始まりました。

・・・ここで大失敗。お客さまにYSさんのお点前をゆっくり鑑賞して頂こうと思っていたら、席中へ入るのを遅刻してしまいました 

主茶碗はギヤマンで、銘「白雨」です。この茶碗はサプライズがあり、お出しするのが楽しみな茶碗です。

替え茶碗は仁清写し玉水文(桐鳳作)、銘「軒の玉水」です。この2碗を交互に使い、薄茶を楽しんいただきました。

 

薄茶の間、お正客様から順に感動したお能のお話、お能と言えば想い出すこと、お習いしていて思うことなど、何でも自由にお話して頂きました。

・・・・もうっ~!楽しかったです。お一人お一人のお話が皆さま我がことのように感じられたのではないでしょうか? 

   (国立能楽堂提供:『能狂言画帖』より「俊寛」)

それで熱弁をふるい喉が渇いたのでは・・・と思い、お代わり用の茶碗を2つ用意し、2服目をお楽しみいただきました。

能のお話は20分余だったと思いますが、いつまでもこのまま伺っていたい・・・と。

薄茶は金輪(丸久小山園詰)、干菓子は琥珀糖(桔梗屋)と和三盆糖のおちょぼ(万年屋)です。

薄器は、篝火蒔絵の中棗で作者は築城筑良です。薪能を連想しながらこの棗をお出ししました。

茶杓は銘「雲錦」、紫野・聚光院の雪山(隋応戒仙)師の御作です。

その日(6月30日)は夏越の祓でした。銘「雲錦」は、これからの夏の暑さを無事に乗り越えて、秋の月のさやけさや美しい紅葉を待つ心を表わしています。

こうして、「雨月の茶事」は終わりました。そして、昨年5月から始めた「立礼の茶事」(全10回)もこれにて無事に楽しく終了いたしました。

「立礼の茶事」に馳せ参じてくださったお客様、暁庵をしっかり支えてくださったスタッフの皆さまに深く厚く感謝申し上げます。

ありがとうございました!!       (後礼のお手紙へつづく)

 

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 「雨月の茶事」支度を楽しんで・・・

 

 


「雨月の茶事」・・・(3)後座の濃茶

2024年07月13日 | 「立礼の茶事」(2023年~自会記録)

 

つづき)

中立で後座の設えを調えます。

床の掛物「隅田川」はそのままとし、白い木槿と灸花を灯明台花入(白洲正子好み)に生けました。

雨戸を閉めて暗くし蝋燭能の設えです。燭台を2つ、床に手燭をおきました。

後座の席入り後、座が静まるのを待って、茶碗を持って襖を開け、濃茶点前が始まりました。

 

和蝋燭の灯が思った以上に明るかったのですが、点前座は相変わらず暗いです。

その暗さと灯りのコントラストを意識しながら、帛紗をさばき、茶入と茶杓を清めます。

釜から柄杓で湯を汲むと、動く影が壁に映って、自分ではないもう一人が一緒に点前をしているような錯覚を覚えました。

茶入から茶を掬うと、すぐに良い薫りが漂ってきて、きっとお客さまにも待ち遠しく届いたことでしょう。茶入の約半量(2人分)を掬い出し、湯を入れ練り始めました。手指の感覚を研ぎ澄ませて、湯の塩梅や練り加減を確かめながら・・・。

「聴雨の茶事」に続いての暗中の濃茶なので大分要領がつかめてきました。湯を足し、もう一度練り上げてお出ししました。半東YSさんが茶碗を取り次ぎます。

「お服加減はいかがでしょうか?」

「お練り加減も薫りも良く、美味しゅうございます」と美味しそうなお声に心から安堵し、2碗目にかかります。

2碗目は3杓掬ってから、久しぶりの回し出しをしました。残り全部を回し出し、湯を入れしっかり練って2人分の濃茶をお出ししました。

濃茶は「一滴翠」(丸久小山園詰)です。

茶碗のお話をさせて頂きました。

茶碗は黒楽・銘「姨捨」(一入作)と赤楽・銘「西行桜」(佐渡・無明異焼、陶生作)です。

この2つの茶碗はそれぞれ暁庵にとって思い出深い茶碗ですが、その日は能の銘に因むお話です。

黒楽茶碗の銘は「姨捨」、楽美術館の特別鑑賞茶会で黒楽茶碗・銘「姨捨」(左入作)がだされ、15代楽吉左衛門(現在の直入)氏から能「姨捨」の興味深いお話を伺いました。

「能の多くは仏の導きにより成仏して終わるのですが、「姨捨」の老女の霊は成仏してあの世へ帰ったのか、この世の悲しみの中にあって山にとどまっているのか、わからない終わり方になっている・・・」

その時以来、能「姨捨」を観たいと思っていたのですが、やっと5年前に横浜能楽堂で蝋燭能「姨捨」(シテ 浅見真州)に巡り合うことが出来、そのお能に魅せられたお話をしました。

そして、直入氏のお話の通り、最後の場面、旅人が去った後に再び一人山奥に残された老女が慟哭するのです。何とも形容しがたい、心の奥底から絞り出すような声で哭くのです・・・

その瞬間、客席はシーンと息を呑んで静まり返りました。とても成仏したとは思えない悲痛な哭き声でした・・・そして、よろよろと足を運びながら橋掛かりを去って行きました。

 

  (床の手燭は下げて、拝見用に小灯しを出しました)

もう一つの赤楽茶碗の銘は「西行桜」です。京都・観世会館で遭遇した「西行桜」(シテ 片山幽雪)に深く感動したことをお話をしました。

「姨捨」と共にいつまでも忘れられないお能で、このような魂を揺さぶるお能に巡り合うことはもう再びないかもしれない・・・とさえ思いました。

お茶事もそうですけれど、一期一会のご縁が嬉しく有難いです。

 

茶入は薩摩焼の銘「翁」、仕覆は19世紀末に東南アジアのどこかの島で織られた「島モール」(中嶋由美子仕立)です。

茶杓は銘「初心」、紫野・聚光院の梅の古木を以って作られ、作者は川本光春です。

「初心忘るべからず」は世阿弥の言葉ですが、物事を最初に経験した時の「初心」だけではなく「人生にはいろいろな「初心」がある」と言っています。

世阿弥のいう「初心」とは、いままで体験したことのない人生の壁や困難に遭遇した時に対応する「方法」、或いは乗り越えていく時の「戦略」や「心構え」を言います。

暁庵にとって「老後の初心」に大いに関心があり、今日の「初心」にふさわしい・・・と思いながら使いました。(この続きはいつの日か、書けるかしら・・・?) つづく)

   

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  「雨月の茶事」支度を楽しんで・・・