暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

小さな秋 京都府立植物園

2013年08月30日 | 京暮らし 日常編
                 ススキみたいな「パンパスグラス」

きぬかけの道を堂本印象美術館から西へ少し行くと、
以前TYさんが連れて行ってくれた「山猫軒」があります。

雰囲気のあるレストランで、今度行くときには食事を・・と思っていました。
緑映える窓べのテーブルに座り、窓ガラスの気泡を眺めながら、ランチと珈琲。
水墨画談義や、とりとめのない会話も場所を変えただけで新鮮です。
しかも冷房完備、ゆったり過ごしたい「山猫軒」でした。

            

             
                山猫軒の緑映える窓辺


バスを乗り継いで、京都府立植物園を初めて訪ねました。
テレビで「昼夜逆転室」の紹介を見て、興味を持ったのです。
どこから見たらよいのかしら?と迷うほど広い植物園です。

             
               府立植物園の欅並木のエントランス

             
                  秋色のケイトウが満開

先ずは「昼夜逆転室」のある観覧温室へ向かうと、
初めて観る熱帯産スイレンが白、赤、ピンク、ムラサキの花を咲かせ、
大きなオニバスは、おやゆび姫になりきって遊んでいた幼き日を突然
思い出させてくれました。
                
             

             


温室には珍しいシダ、食虫植物、バナナやマンゴーなどのフルーツ、
ランやプルメリアなどの花がゾーンに分けて植えられていて、
そのたびにアマゾンの奥地やハワイを旅している気分になりました。
夏もよいけれど冬にくると、温かくもっと楽しいかも・・です。

             

             

             

           
温室を支えている鉄骨のドームの向こうに青空が晴れ渡り、
一瞬、宮崎駿監督の映画に登場する「天空の城ラピュタ」に居るような
錯覚に陥ったり・・・けっこう楽しいゾーンでした。

             
             天空の城ラピュタみたいなドームから秋の空が・・

             
              昼間に咲いている夜の花(名前が・・月下美人?)


観覧温室を出て、足の向くままぶらぶらしましたが、広すぎて回り切れません。
蓮池の茶色くなった蓮の実、ひょうたんロード、水車小屋、水琴窟、
桜林、京の庭の枝垂れ桜、名花ぞろいの椿園、薔薇園、針葉樹の森・・・

             
             ひょうたんロード・・・個性あふれるひょうたんが楽しい

             


「また何度も来たいわね~」と話し合っています。

                                





「モノクロームの可能性」 堂本印象美術館

2013年08月28日 | 美術館・博物館

無事、京都へ戻りました。
27日、久しぶりの京都散策へ出かけ、堂本印象美術館を訪れました。
昨夏の訪問以来、お気に入りの美術館です。

            

            

「モノクロームの可能性」
 -印象の墨絵・東寺小子房襖絵を中心に-
が展示中(~9/29)で、
めったにみれない作品や襖絵が気になっていました。
(・・・それに、わが君がなんと!水墨画を習い始めて1年余、
上達著しく、けっこう嵌まっている様子なのです・・・)

回廊にはほぼ年代別に作品が展示され、堂本印象の作風の変遷を
モノクロームの墨画や墨彩を通してたどることができました。

             

二階展示室には、抽象画4点と並んで障壁画など3点が展示され、
もの静かなモノクロームの世界ですが、ほとばしる情熱、集約されたエネルギー、
自然の営みの中の一瞬の美が表現されて、見ごたえがありました。

抽象画の中で惹きつけられたのが
「無限界」 (1963(昭和38)年制作 紙本墨画
・・・何故かわかりませんが、何度もその前に戻り、佇んでいました。

それから、1938(昭和13)年制作、第1回東丘社展に出品された
「雲収日昇」 (絹本墨彩159×342)。
年譜によると、1934(昭和9)年、画塾東丘社を創立し、主催する
・・・とありました。
東丘社創立当時の気合いが伝わってくる代表作(159×342)で、
雄大な山容に朝陽があたる一瞬をとらえて、今回一番のお気に入りです。
(でも、左下の水鳥はいらないような?)

さらに年譜をたどると、
1975(昭和50)年、第32回東丘社展に「善導大師」を出品、
これが絶筆となり、9月5日死去。
(絶筆の「善導大師」もいつか拝見したいものです)

             
                (庭のオブジェ・・・たぶん仏像だと思う)

堂本印象は昭和初期から障壁画家として活躍していらして、
京都市内(東寺、智積院、法然院、西芳寺など)だけでなく、
高野山根本大塔、大阪カテドラル聖マリア大聖堂、高知市竹林寺、
東京・浅草寺などに多数の障壁画が遺されています。

今回の展示は、東寺小子房襖絵2点
「鷲の間」
「瓜の間」

鷲の鋭い眼光、居丈高に立つ雄姿はモノクロームならではの
迫力です。
一方「瓜」の絵は、夏の陽光を浴びた瓜畑の風景が柔らかく描かれ、
「鷲の間」とは対照的な襖絵です。

             

できるだけ機会を見つけて、全国に散らばる堂本印象の障壁画を訪ねる
行脚ができたら・・・とも思いました。
館の内外を飾る家具やオブジェも印象が手塩にかけて制作した、
ステキな美術館です。


話しは飛びますが、明日(29日)は誕生日です・・・  
ブログ再開と誕生日を祝って乾杯! 

                                


残暑お見舞い

2013年08月10日 | 京暮らし 日常編


   残暑お見舞い申し上げます

皆さま、如何お過ごしでしょうか?
「暁庵の茶事クロスロード」をご愛読いただき、ありがとうございます。
暑さのあまり家でゴロゴロ、冷たいものをついガブガブ・・・。
秋に向けて気合いを入れるためにも、夏休みをとることにしました。

また元気にお会いいたしましょう。

                                   














伊吹山へバス旅行

2013年08月07日 | 

8月5日、バス旅行で伊吹山へ行きました。

前日から集中豪雨や洪水警報が出ていたので、
「伊吹山へ登れるのかしら?」と案じて居ました。
旅行会社へ申し込んでいたので仕方なしに出掛けたのですが、
思いがけず楽しく印象深い旅になりました。

コースは、京都駅発~醒ヶ井(水中花・梅花藻観賞)~伊吹山(お花畑を
散策しながら山頂へ)~関ヶ原(昼食:近江牛の鉄板焼きなど)~
宇賀渓(鈴鹿国定公園)三つの滝めぐり~京都駅着です。

            
            心惹かれる中山道・醒ヶ井宿

                 
             梅花藻           西瓜が冷やされて・・


伊吹山は雨は降っていなかったものの、時折霧に包まれるという天候で、
360度のパノラマ展望は無理でしたが、お花畑を堪能しました。
山頂駐車場から約40分ゆっくりお花を見ながら登ると、
日本武尊の像がある山頂です。

            
               登山道から山頂駐車場を望む

            
               お花畑がひろがっています

            
               山頂まで40分くらいです

標高1377mの山頂付近はまさに高山植物の宝庫、
シモツケソウ、オオギボウシ、クガイ草、ルリトラノオ、アカソ、
コオニユリが今を盛りと咲き競っていました。
登山道にはボランテイアの花案内人がいらして、
「高山植物の名前や特徴」などを丁寧に教えてくれました。

            
                シモツケソウの群落

            
                クガイソウ(たぶん・・)

そうそう・・・鹿とアサギマダラにも逢えました。

            
                 左上手にバンビが・・

            
                 アサギマダラ(中央付近です)

宇賀渓の三つの滝めぐりへ出かける頃に雨が降り始めました。
折角の機会ですし、地元の案内人がいることだし、
滝めぐりへ主人と手を挙げました。参加者は25名中8名でした。
バスガイドさんから
「山ヒルがいるので道の真ん中を歩いてください。
 もしヒルにやられたら案内人さんに言って対処してもらってください。
 ヒルは無理にとらずに塩をまいて自然にとるようにしてください」

約30分遊歩道を行くと最初の「白滝」が見えました。
ここで3名ほどが先へ行くのは無理と言って、引き返しました。
次の「魚止滝」まで10分位ですが、狭く歩きにくい山道になっています。
「魚止滝」まで行ってその先の滝二つは断念しました。

            
              宇賀渓の魚止滝

バスの待っている渓谷入口まで戻ってから大変!でした。
案内人さんが
「ここで衣服、ズボンの中、靴などヒルの点検をしてください」

主人がズボンをまくると、大きなヒルが1匹吸い付いていました。
(細く小さなヒルが血を吸って大きくなっていたのです・・・)
その時気が付かなかったのですが、バスに乗ってから
私の靴に付いていたヒル3匹を発見・・・危ないところでした。

醒ヶ井の湧水、伊吹山お花畑、近江牛のステーキも好かったけれど、
山ヒルのインパクトが印象に残るバス旅行になりました。

今頃になって地図を見て位置関係を調べています・・・。