暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

「薔薇の茶会」のご案内・・・満席になりました

2021年03月30日 | 薔薇の茶会・・2021年5月

 

「薔薇の茶会」のご案内・・・大変お待たせしてゴメンナサイ!

 

一年前、素敵なバラ園に出会いました。それ以来「薔薇の茶会」を夢見てきました。この度、櫻井ファームのご協力で茶会を開催する運びとなりました。 

風薫るガゼボ(西洋式あずまや)での、和やかな雰囲気の茶会です。お客さまと一緒にステキな時間を過ごしたい・・・と、ご参加をおまちしています。 

 

  〇 毎年初夏になると、何事もなく美しく咲く薔薇を見にいらっしゃいませんか

 〇 ほっこり、ゆったりと、お茶を飲む時間を過ごしませんか

 〇 席主の薔薇にちなむお話に耳を傾けてみませんか

 〇 薔薇の他にもサボテンや季節の草花が待っています

 

日時  令和3年5月29日(土) (雨天の場合は翌日に順延)

  *午前の茶席 10:00~12:30 3席を順次まわります(9:30受付開始)

  *午後の茶席 13:20~16:00 3席を順次まわります(12:00受付開始)

 

場所   櫻井ファーム バラ園 (横浜市旭区下川井町1558)

アクセス  相鉄線・三ツ境駅下車。北口バス発着所1番(116系統)より「若葉台中央行」に乗車(約8分)、「程ヶ谷カントリークラブ前」バス停下車、徒歩2分

  *なるべく公共交通機関でおいで下さい。駐車は要予約。

  *参加者には、事前にお茶券と一緒にアクセスマップをお送りします。

 

茶席・・・すべて野外のステキなガゼボ(西洋風あずまや)です。

 ① 濃茶席  席主:中野宗等(裏千家流)(濃茶は各服点です)・・畳3席、椅子7席

 ② 薄茶席「赤毛のアン」 席主:植田雅恵・宇都宮宗曉(裏千家流)・・椅子席 

 ③ 薄茶席「再会の薔薇」 席主:小林宗穂(小堀遠州流)・・椅子席

   (各席8~10名さま。園内ではマスク着用をお願いいたします)

 

参加費  5,000円(3席のお茶券とお弁当付き)

     *参加費は当日に会場受付にてお支払いください。

     *5月26日(水)以降のキャンセル料は参加費の80%です。

 

申込  募集人数 8~10名さま 

                  3月30日(火)~4月15日(土)まで暁庵のメールへお申し込みください。

     akatuki-ane@grace.ocn.ne.jp    

     御名前(代表者さま)、御住所、連絡先電話、参加人数をお知らせください。

追伸)何卒、お早めにお申し込みください。恐れ入りますが満席になりましたら、こちらの追伸蘭にてお知らせいたします。行き違いなどで表示が遅くなりましたら、どうぞお許しください。  暁庵 

追伸ー2)ご参加を検討中の方にお知らせいたします。残席が少なくなってきました。引き続き、宜しくお願いいたします。(4月2日記)

追伸ー3)残席が2名様になりました。引き続き、宜しくお願いします。(4月6日記)
 
追伸ー4)本日、満席(ブログ枠の10名様)になりました。ありがとうございます!
「薔薇の茶会」でお目にかかるのをとても楽しみにしています。  (4月7日記)

 

 

以下宣伝用のちらしを添付しました。どうぞご参照ください。

 


2021年弥生の教室だより・・・(2)仙遊之式

2021年03月29日 | 暁庵の裏千家茶道教室

     (ふるさと尾根道の満開の桜・・・3月26日撮影)

 

3月27日(土)は花ゆう会でした。

前回の花ゆう会は12月19日、1月と2月は緊急事態宣言が発令され、お休みとなりました。3ヶ月ぶりですが、1月にお稽古するつもりだった仙遊之式を初めて行うことにしました。

当日、当番のUさんが早くいらっしゃいました。

先ず、三重棚に合う水指を選んでから、初炭の支度、濃茶と薄茶を茶入と棗に入れ、濃茶茶碗に茶巾、茶筅、茶杓を仕組み、数茶碗と茶巾落としの準備をしてもらいます。

その間に暁庵は湯を沸かし、炭を熾し、香炉の灰を温めておきます。

花は持ち寄りです。たくさんの花が集まり、Kさんが花づもりをしています。香炉の灰形はM氏が担当しました。

みんなで手分けし、準備が整い、いよいよ仙遊之式が始まりました。

待合で花月札を引いて、役を決めます。

月(東)はKさん、花(半東)はUさん、一(正客)はN氏、二(次客)はM氏、三(三客)はNYさんでした。

席入り後、東と半東が迎え付けの挨拶をし、半東は水屋へ東はそのまま東の席へ座ります。

半東が花台を持ち出し、廻り花が始まりました。客側は「お先に」「あげさせて頂きます(あげ礼)」の順、亭主側は「あげ礼」「お先に」の順になります。

(まずは正客のN氏・・・雪柳、可憐なピンクの椿)

  ( 芽のものと ❓ ・・・次客のM氏)

 (NYさんが紫陽花の芽とクリスマスローズ)

  (Kさんが桜とクリスマスローズ)

   (Uさんが絞りの椿と雪柳)

「廻り花」で皆さま、素敵に花を生けてくださったのですが、花の名前の記録を忘れて、今一つ分かりません。

この後、炭(本炭所望)、香(本香と次香)、濃茶(東が点て、全員で頂く)、薄茶は花月・・・と続きました。

指導していて迷ったところが一ケ所ありました。

 

 (東が中仕舞いして濃茶を頂きに席を立ったところです)

濃茶の後、東が点前座に戻り、中仕舞いをとき、水一杓を釜にさしてから、客付きに回って「薄茶は花月で」と挨拶をします。

客は一斉に懐から袱紗を出して腰に着けます。東も点前座に戻って袱紗を右手で取って(中仕舞いで左側に置いてあるので)腰につけます。

「薄茶は花月で」の挨拶で、全員が袱紗をつける・・・と覚えていたのですが、東の袱紗をつけるタイミングと位置が今一つ自信がありませんでした。

新しい教本は風炉なので中仕舞いがなく、風炉と炉では微妙に違いがあり、難しいです・・・(トホホ)

まして、仙遊之式に初めて挑戦する方には長く複雑で難しかったことでしょう。でも、大丈夫! 少しずつでも修練することで確実に前に進み、身に付いていきますから。それを実感できるのも七事式や花月の面白く素晴らしいところだと思います。

いつもは3科目ですが、この日は仙遊之式と平花月を修練しました。(小さな声で「疲れたわぁ~!」  汗)

 

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白内障の手術

2021年03月25日 | 暮らし

        (帷子川の散歩道でカワセミをパチリ)

 

今週に入ってツレが白内障の手術をしました。

白内障がわかったのは昨年秋、GO TO トラベルで旅行に出かける前のことです。

眼鏡を新しくしたいと眼鏡ショップで検眼をした時に、お店の人に言われたそうです。

「一度眼科で診てもらった方がいいかもしれませんね。白内障の可能性があります」

ツレの自覚症状としては、夜に車に乗ると、ライトがとても眩しく感じていたけれど、その他は特になかったそうです。

白内障とは、水晶体が年齢とともに白く濁って視力が低下する病気です。
水晶体とは、目の中でカメラのレンズのような働きをする組織で、外からの光を集めてピントを合わせる働きを持っています。
通常は透明ですが、白内障では白く濁ってしまうため、集めた光がうまく眼底に届かなくなり、「視界が全体的にかすむ」「視力が低下する」「光をまぶしく感じる」「暗いときと明るいときで見え方が違う」などの症状がでます。

 

 

「早く見てもらった方がいいんじゃないの?」と私。

コロナウイルスのこともあり、やっと重たい腰を上げて、ツレが眼科を受信したのは2月半ばになってからでした。

「白内障です。後になればなるほど濁り(水晶体の)がひどくなるから、手術するなら早い方が良いですよ」との診断で手術することになりました。

水晶体は主にたんぱく質と水でできています。たんぱく質は、加齢や、長年にわたる紫外線曝露など、さまざまな影響を受けて、だんだんと変化し白く濁ります。その結果、水晶体全体が濁り、視力の低下を招くことになります。最も多いのは加齢により水晶体が濁ってくる「加齢性白内障」だそうです。

   

白内障の手術は主に、濁った水晶体を超音波で砕いて取り出し(超音波水晶体乳化吸引術)、眼内レンズを入れるという方法で行われています。

  

     3月の或る日の空(hibitanさんの空の写真に刺激を受けて・・・パチリ)

 

3月22日に左目、23日に右目の手術をしました。入院無しで日帰りのため、せっせと病院まで車で送り迎えをしています。  

昔、祖母の白内障手術の時は、片目ずつ交互に手術し、1週間ずつ入院したような・・・。

ツレが言うには、手術時間は20分足らずだったそうで(他にもライトが髑髏に見えたとか・・・訳の分からないことを言っていますが・・・)、医学の猛烈な進歩を心強く感じました。

そのうち、「3回目の心臓交換手術を受けるかどうか、悩んでいるの。そろそろ死ぬのも好いかな・・と」こんな会話が交わされるのかしら?

さて、手術がとっくに終わったはずなのになかなか電話がなく、手術の2日間はこちらも当事者みたいで落ち着きません。

 

       (室戸岬で見た夕陽・・・2019年5月22日

 

緊急事態宣言が解除されたことだし、白内障が完治したら、またふたりで元気に旅へ出たい、車で四国遍路へ行けたら・・・と思いながら、ツレの一日も早い回復を待っています。

 

 


櫻井ファームへ・・・「薔薇の茶会」準備中です

2021年03月23日 | 薔薇の茶会・・2021年5月

    (まるで桃源郷を思わせる「櫻井ファーム」の桃の苑)

 

東京では桜の満開宣言がありましたが、櫻井ファーム(横浜市旭区下川井町)の桃の花が満開でした。

5月29日(土)開催の「薔薇の茶会」の打ち合わせで、3月14日にN氏と櫻井ファームへ行った時のことです。

「気持が良いのでこちら(ガゼボ)でお話ししましょう。ちょうど桃の花が満開になりました」とオーナー夫人のSTさん。

まるで桃源郷(昔、中国にあったという俗世間とは無縁の理想郷)にいるみたい・・・。

その後、キッチンのある温室へ席を移し、丁寧に淹れてくださった紅茶「キャラメル」を美味しく頂きました。薫り好く濃厚で、今度はイギリスの田園にいるみたいです。

 

     (ステキなガゼボの椅子席から満開の桃を愉しみました)

 

1週間前の3月7日にも「薔薇の茶会」スタッフのほぼ全員で見学に訪れています。

初めて訪れた方が多く、いろいろな声が聞こえてきました。

「こんなに広いファームがこんなに近くにあったなんて・・・」

「三ツ境駅からのバスの便もよく、東京から思ったより短時間で到着できました」と小堀遠州流の皆さま。しかも、着物の方もいらして気合を感じます・・・。

「ステキなガゼボ(西洋風あずまや)がいっぱいあって、お茶もいいけれど、ここで読書をして過ごしたい・・・」(・・mee, too)

「バラの芽出しがこれからだけれど、茶会の頃はどんなにか・・・と想像できました」

「薔薇の花と香りを楽しみながらのお茶会・・・スタッフとして携われて嬉しいです」

「お客さまに満足いただけるように、お点前の稽古に励みます」

「各服点の濃茶を美味しく練れるように頑張らなくっちゃ・・・・」

 

     (温室には観葉植物や春を待つ鉢類がいっぱい)

    (ブーゲンビリアだと思ふ・・・)

スタッフの皆さまは、茶会会場を歩いて動線を確認したり、茶席の広さを計測しレイアウトを考えたり・・・既存の茶室ではなく、野外の茶席(ガゼボ使用の予定)ならではの自由な創造の楽しさや大変さを味わっています。

濃茶席1席(裏千家流)と薄茶席2席(裏千家流と小堀遠州流)の3席ですが、どんなお席が出現するのか、どんなご趣向になるのか、暁庵も楽しみにしているところです。

広報担当のIさんがステキなご案内のちらし(私が言うのも変ですが・・・)を作ってくださいました。

ブログの募集は3月末の予定ですが、ちらしをご希望の方にはメールで先にお送りいたします。(ブログには添付できないので・・・)

下記メールにてお申込みください。その際にはお名前、御住所、連絡先電話番号をお知らせください。

暁庵のメールアドレス:akatuki-ane @grace.ocn.ne.jp

 

 

 


2021年弥生の教室だより・・・(1)辛夷と春雷

2021年03月14日 | 暁庵の裏千家茶道教室

        (散歩道の辛夷が満開です)

 

弥生3月に入り、辛夷が満開です。暁庵の裏千家茶道教室のお稽古を再開しました。

4月18日に社中Kさんの茶事、5月29日に「薔薇の茶会」、6月以降も社中の茶事が予定されています。「さぁ~、これからお稽古を頑張ります!」という気運が徐々に高まってくれれば・・・、それぞれが目標を持って励んでほしい・・・と思います。

3月は釣釜。五徳を上げずに、通常の炭手前も出来るようにしています。

釜は小ぶりの雲流釜、2代畠春斎造、鋳込みの龍が優雅でお気に入りの釜です

釣釜にお似合いの気がして、床は能画「隅田川」を掛けたくなりました。

ゆらゆらと揺れる釣釜を見ていると、「あぁ~春が来たんだわ・・・」と感慨深いものがあります。

 

 

お稽古で初めての顔合わせが2組ありました。

1組はN氏とAさん。

「先生、Aさんとは初めて一緒になりました」とN氏。「薔薇の茶会」の濃茶席の席主です。

「あらっ!初めてだったかしら。Aさんは「薔薇の茶会」の濃茶席でお点前するので、気が付いたことは注意してあげくださいね」

その日はN氏の台天目、Aさんの台天目、N氏の炉の流し点、Aさんの薄茶点前でした。

コロナでなかなか予定通リ進まず、初めてAさんに台天目の稽古をつけました。

きっと大変だったと思いますが、焦らず稽古を積み重ねていきましょう。

N氏も茶杓の清め方など、より美しい点前になるように指導してくださいました。

Aさんもきっと先輩からいろいろな刺激を受けたことでしょう。

 

   (木五倍子(キブシ)が黄色い花房たくさんつけています)

 

もう1組は、M氏とIさん、初めてご一緒の稽古だそうで、「薔薇の茶会」の濃茶席の担当も一緒です。

ちょうど、茶会に向けて顔合わせと親しく意見交換などが出来て良かったようです。

・・・ですが、その日はあいにくの春雷。

空を見上げて心配していましたが、土砂降りの中に相次いで到着し、車のワイパーが間に合わないほどの雨だったとか・・・無事に着いて本当にヨカッタ!!

 

M氏の釣釜で後炭手前から始まりました。

釣釜では鐶や弦の扱い、小あげや大あげがあり、通常の炭手前より複雑になります。

胴炭が2つに割れ、残っている炭を真ん中にまとめ、輪胴が入りました。後炭では用意した炭を全部入れるのではなく、所用時間を考慮して炭を置いていきます。

丸ぎっちょ1つ、これだけは省略して欲しくない丸管・割り管・枝炭の3本を一緒に、上手に持って置きました。最後に点炭、客(Iさん)は席へ戻りました。

「サラサラとなさって、難しい後炭が易しく見えました。丸管・割り管・枝炭の3本を一緒に持つなんて、私にはとてもできそうにありません・・・」とIさん。(大丈夫! 時間をかけてやっていきましょう・・・)

 

 

その後、Iさんの薄茶点前(三重棚)、M氏の台天目、Iさんの台天目と続きました。

稽古に熱中しているうちに春雷も去り、雨が上がった夕方にお二人を玄関で見送りました・・・。 

 

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