6月8日(金)は五葉会(七事式の勉強会)でした。
床には「洗心」の御軸、紫野 寛道和尚の御筆です。
風炉は唐銅面取道安、釜は波文尻張釜で初代畠春斎造です。
棚は煎茶棚、円相から水指が美しく見えるお気に入りですが、なかなか稽古では使えません。
五葉会のメンバーならこの棚でも受け入れてもらえそう・・・と久しぶりに使いました。
小ぶりの水指は京焼の見立、他にも建水や花入などで大活躍してくれています。
棗は香図棗です。
その日の科目は東貴人且座之式、投込花月、唱和之式でした。
風炉になって5月から7月まで且座シリーズを続けて、その違いをきちんと分かるようにしましょう・・・と、5月は且座之式、6月は東貴人且座之式、7月は二人貴人且座之式を修練しています。
東貴人且座之式から始めました。
今回は比較的スムースに進行しましたが、一点だけ疑問が残り、稽古後に皆で確認した箇所がありました。
新しい教本にも間違いがあるようですね。
東貴人且座之式
宗智
宗厚
宗曉
東 宗里
半東 宗真
その日は、東貴人且座之式と唱和之式と、2回も香を楽しみました
午後に唱和之式をしました。
毎回素敵な茶花を持って来てくださる宗悦さんがお休みなので心配していましたが、皆さま、思い思いの花を持参してくださり、花台が初夏の茶花でいっぱいになりました。
花入を選び、花を生け、短冊に生けた花に因む和歌などを書き、朗々と唱和する唱和之式・・・五葉会ならではの素敵で優雅なひと時に感謝です。
唱和之式
半夏生・うつぼ草
五月雨の音しきりなり闇の中
半夏生の白増さりける 二 宗曉 三
ホタル袋・すすき
ひかり飛ぶ夏の夕ぐれそよふかれ
ほたる袋は草の間にあり 四 宗真 五
あじさい・小判草
あじさいの露に濡れおり初夏の庭
親しき友と茶をくみ交わす 三 宗里 四
金糸梅
雨の庭 光を放つ 金糸梅 五、一 宗智 二
百合水仙・小判草
梅雨晴れや 川辺に咲し百合水仙
思い遥かに気高く立ちぬ 主 宗厚 一
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