暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

再び車で四国遍路・・・3日目は室戸岬を越えて

2022年06月25日 | 再び車で四国遍路

   (番外霊場・御厨人窟(みくろど)・・・弘法大師が修行し、悟りを得た霊場

 

6月2日(3日目)、「民宿ちば」を8時半に出発し、次の順に札所などを回りました。

19番立江寺~22番平等寺~23番薬王寺~(甲浦港)~番外霊場・御廚人~24番最御崎寺~25番津照寺~(道の駅・キラメッセ室戸)~26番金剛頂寺~「リゾートホテル海辺の果樹園」(泊)

 

        (尺八さんの思い出がある19番立江寺の大師堂)

19番立江寺・・・ここは尺八さんと再会した思い出のある寺です。早朝なのであの時よりももっと人が少なく、今にも尺八の音色が聞こえてきそう・・・。献茶は無しですが、心こめて般若心経を唱えました。

境内には牡丹がたくさん植えられていましたが、花はとっくに終わり、今はシモツケや金糸梅が満開です。

 

      (シモツケが咲き乱れる立江寺の境内)

     (22番平等寺・・・からりとどこまでも明るい、素敵なお寺です)

22番平等寺・・・絶対に寄りたくなる、お気に入りの札所の一つです。それは秘仏を公開してくださったという平等寺の姿勢が大好きで、寺のあちこちにあたたかな心遣いを感じます。

 

      (涼しげな花手水で手を浄めると心が和みます)

青楓の花手水、弘法大師が掘ったという霊泉(井戸)、弘法大師が刻んだという薬師如来、釈迦入滅の涅槃図、本堂の優美な天井画、身近に拝謁できる弘法大師(大師堂)など、見どころも話題も満載です。お遍路さんのための休み処もあり、ゆっくりお詣りし、平等寺の心意気やお接待を体感しました。

折しも、遍路中でしょうか、大師堂内陣で若い尼僧が読経していたので、しばし聴き入り、小声で唱和しました・・・「南無大師遍照金剛」。

 

   (23番薬王寺の山門・・2人とも足を痛めてお詣りした経験が蘇ります)

      (第23番薬王寺からの眺め・・・心地よい風が吹き抜けて・・)

23番薬王寺・・・御本尊は薬師如来が祀られています。

別々に歩き遍路の時、ここまで来てツレはマメをつぶしたり、暁庵は足首の甲の皮がはがれたりして、薬師如来さまにおすがりした経験があります。

本堂からは日和佐の町並が広がり、輝く海や小島の眺めが素晴らしく、真夏日でしたが涼しい風が吹き抜けていきます。厄払いの盤(鐘)があり、歳の数だけ打つとご利益がありそうですが、打つ数が多すぎてすぐに諦めました。

 

  (昭和の港町の趣きを感じるという甲浦(かんのうら)港へ寄り道しました)

 (第24番津照寺・・・竜宮城を思わせる山門と125段の石段)

室戸三山と呼ばれる、24番最御崎寺(虚空菩薩)、24番津照寺(地蔵菩薩)、25番金剛頂寺(薬師如来)は古刹の趣きを感じる札所です。

24番津照寺は室津港の近くにあり、漁師町の賑わいや美味しい魚の匂いが漂います。津照寺門前の食堂(遍路休憩所?)で刺身定食(700円)を注文し、遅めのランチです。刺身は港で水揚げされた大物のカンパチだそうで、油がのっていて最高に美味しかった。

竜宮城のような山門が魅力的な津照寺ですが、本堂へのお詣りは見上げる石段(125段)を登らなければなりません。大師堂は下にあるのですが・・・、お気に入りの札所は階段が多いところばかりです(トホホ)。

 

(道の駅「キラメッセ室戸」のトイレの花           クリックしてね!

 ・・・上方にはツバメの巣、下方に注意書きとフン対策の新聞紙)

津照寺を後にして、前回の四国遍路で車中泊をした道の駅「キラメッセ室戸」へ寄りました。懐かしさもありますが、もちろん前回感激した花のトイレに寄りたかったので・・・。

トイレの3カ所に美しい花が生けられていて、おまけに子育てに励むツバメを気遣う注意書きがありました。とても優しい気持になり、どんな方たちが掃除をし、花を生けているのかしら?・・・気になります。

 

       「リゾートホテル海辺の果樹園」のかわいいチャペル

この日は高知県香南市夜須町の「リゾートホテル海辺の果樹園」に宿泊しました。

豪華なリゾートホテルなのでお遍路さんには場違いのようですが、「お遍路さん特別割引」や「ホテル特別割引」などを適用してくださり、だいぶお安く泊まることが出来ました。感謝! (つづく)

 

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