(木曽駒ケ岳・千畳敷カールにて・・・令和7年8月4日撮影)
初秋の候、皆様いかがお過ごしでしょうか?
暁庵は只今、10月に開催される「コラボ茶会ファイナル」の準備に勤しんでいます。
「コラボ茶会」は、小堀遠州流のYさまと裏千家流の暁庵が隣近所に住んでいたため、両派の交流と親睦の場としてそれぞれの自宅を会場として年1回開催して参りました。
この度のコラボ茶会が3回目になりますが、「コラボ茶会ファイナル」と称して最終の記念茶会を開催いたします。
今までの「コラボ茶会」をgooブログに掲載していますので、よろしかったらご覧ください。
第1回令和5年4月・・・「惜春のコラボ茶会」
第2回令和6年9月・・・「菊月のコラボ茶会」
(ロイヤルパークホテル東京日本橋・耕雲亭)
ファイナルなので、茶席はロイヤルパークホテル東京日本橋・耕雲亭です。耕雲亭は曹洞宗の開祖・道元禅師の詩の一節から名づけられました。
西来祖道 我伝東 (西來の祖道、我、東に伝う)
釣月耕雲 慕古風 (釣月耕雲、古風を慕う)
世俗紅塵 飛不到 (世俗の紅塵、飛べども到らず)
深山雪夜 草菴中 (深山雪夜、草菴の中)
(ロイヤルパークホテル東京日本橋・耕雲亭)
今一番思うことは、「コラボ茶会ファイナル」へ馳せ参じてくださるお客様に美味しい薄茶とお菓子を賞味して頂き茶を通しての交流を存分に楽しんでもらえたら・・・、お客さまだけでなく社中の皆様にとっても心に残るものになるように・・と考えています。
そのためにはどのように準備したらよろしいかしら?
〇 コラボ茶会なので小堀遠州流、裏千家流、その他の流派のお客様が親しく交流できるように工夫したい。
〇 茶席の設え(耕雲亭広間で薄茶席を担当)
小間の小堀遠州流の濃茶席と違う雰囲気に出来たらよいのですが・・・
〇 道具組・・・各席のテーマが決めてあり、そのテーマをどのように表現するか? これでもか!ではなく、さりげなく、でもしっかりとテーマを通して薄茶席の雰囲気を味わってほしい。
1つだけ自分に言い聞かせていることが・・・「心は熱く、道具はあり合わせにせよ」です。道具屋さんのチラシを見て動揺する時は、この呪文(?)を唱えています。
〇 お点前・・・実は一番大事だと、好い点前に勝るご馳走はない・・・と思っています。
〇 お菓子と薄茶・・・薄茶は決まっていますが、温度は?量は? お菓子と共にこれからです。
〇 もう一度、敬愛する茶事の師匠から教わったことを思い返してみます。
その昔、敬愛する茶事の師匠から「茶事(茶の湯)」についていろいろお教えいただきました。今なお、いくつかのお教えが耳に残っています・・・。
〇 茶事では心を込めて・・は当たり前ですが、その思いをどのように表現するかが大切
〇 茶事には不協和音が必要だ
〇 自分のお茶を心がけるように
〇 茶事には笑いが大事、笑いのある茶事を心がけるように
〇 茶道具は自分で買うこと。自分で買って使ってみて、自分の眼(センス)を養いなさい。
数々の有難いお教えが昨日のことのように思い出されますが、一番難しいと思ったのが「笑い」でした。
「笑い」のテーマは難しく、せめてにこやかに笑顔を絶やさずに・・・を心がけています。
色々なことが頭をよぎっていきますが、「コラボ茶会ファイナル」の準備にウンウン唸りながら汗を拭きながら取り組んでいます。