京都・宗旦忌へ参席した翌日、姫路の茶友を訪ねました。
あこがれのJAZZ茶会(一客一亭)へお招き頂いたのです(押しかけた?)。
2年ぶりでしょうか?
姫路駅もKさん宅のある無人駅も整備され変わっていましたが、
Kさんがあの時のような笑顔で駅に出迎えてくれました。
4時過ぎに到着したので、山中を思わせる庭を楽しみながら
ベランダで自家製干し柿を頂きました。
「ちょうど一番オイシイ頃なの」
吊るし柿にして2週間だそうですが、中だけが柔らかく、
甘く、ツルッ、トロッとした食感が何ともいえない絶品でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/39/1880976038eb6b3f00f7e88915690215.jpg)
「玄関からにじり口へ廻って茶室へお入りください」
言われるままに夕暮の茶室へ席入りすると、床に燭台が置かれています。
お軸は最初のI(アイ)しか読めませんでしたが、神父さまのお筆で英語です。
「我は人に逢い、人は我に逢う」
という意味だそうです。
花は照り葉、白い小菊、椿が丈の高い四方花入に生けられ、
野の匂いを感じます。
どっしりとした存在感のある花入に惹きつけられました。
「お花も花入もお互いがひきたてあっている・・。
揖保川焼かしら?」
たつの市在住の陶芸家・池川みどりさんの手によるものでした。
明日、池川さんの揖保川焼展へ伺うことになっているのですが
この花入を拝見して益々楽しみになりました。
ご挨拶のあと、Kさん手作りの夕食が運ばれてきました。
お得意の魚介を使ったイタリアンで、カルパッチョ、ピザ、焼物などを
楽しく会話しながらご一緒に賞味しました。
「さぁ、お腹も一杯だし・・・あとは薄茶かしら?」
とリラックスしていると、今までとガラリと違う雰囲気で
ご亭主が現れました。
あわてて姿勢を正しました。
「席を改めとうございますので腰掛待合へお出ましください。
満月に近いきれいな月が出ております」
庭の腰掛待合へ出ると、中空に冴え冴えとした満月が輝いていました。
「前回も月が美しかった・・・」と思い出していると、ご亭主の迎えつけです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/9a/6ee57845dcd2e9f2b2d90a93e2f73bd4.jpg)
筧のある蹲を使い、にじり口を開けた瞬間に
JAZZのサウンドが聴こえてきました。
低く物悲しいサックスの音です。
床の手燭と炉縁に置かれた燭台の蝋燭だけの灯りです。
床は書から絵に変わっていて、絵は・・・えーと、抽象画のようです。
床、釜を拝見し、席へ着くと、すぐにお菓子が運ばれお点前が始まりました。
炉の流し点で二服頂き、もう一服をご自服して頂きました。
個性と魅力溢れる道具組に感心しながら
床の絵、花、花入、茶碗、水指などの会話が弾みました。
特に揖保川焼の水指は形やモダンな明るい色合が蝋燭の灯りに
映えています。
薄器は見立てで、ポルトガル土産の小物入れだそうですが
これも灯りのせいか、一段とエキゾチックでした。
でもでも・・・JAZZ茶会と銘打つだけあって
バックミュージックのJAZZが一番素敵な道具組でした。
薄茶も十分頂戴したのにいつまでもその茶室に居たい・・・と思いました。
流れるJAZZのサウンド、官能的な哀愁を帯びたサックス、蹲の筧の水音、
蝋燭の炎にほど良く照らし出された茶室の閑かなハーモニー。
魂が癒される茶会だった・・・と
一客一亭のその瞬間が愛おしく、懐かしく思い出されます。
音楽に弱い私には曲名はわかりませんが、
JAZZの演奏はジョン・コルトレーンでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_fuku.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/onpu.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/z2.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/onpu.gif)
あこがれのJAZZ茶会(一客一亭)へお招き頂いたのです(押しかけた?)。
2年ぶりでしょうか?
姫路駅もKさん宅のある無人駅も整備され変わっていましたが、
Kさんがあの時のような笑顔で駅に出迎えてくれました。
4時過ぎに到着したので、山中を思わせる庭を楽しみながら
ベランダで自家製干し柿を頂きました。
「ちょうど一番オイシイ頃なの」
吊るし柿にして2週間だそうですが、中だけが柔らかく、
甘く、ツルッ、トロッとした食感が何ともいえない絶品でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/39/1880976038eb6b3f00f7e88915690215.jpg)
「玄関からにじり口へ廻って茶室へお入りください」
言われるままに夕暮の茶室へ席入りすると、床に燭台が置かれています。
お軸は最初のI(アイ)しか読めませんでしたが、神父さまのお筆で英語です。
「我は人に逢い、人は我に逢う」
という意味だそうです。
花は照り葉、白い小菊、椿が丈の高い四方花入に生けられ、
野の匂いを感じます。
どっしりとした存在感のある花入に惹きつけられました。
「お花も花入もお互いがひきたてあっている・・。
揖保川焼かしら?」
たつの市在住の陶芸家・池川みどりさんの手によるものでした。
明日、池川さんの揖保川焼展へ伺うことになっているのですが
この花入を拝見して益々楽しみになりました。
ご挨拶のあと、Kさん手作りの夕食が運ばれてきました。
お得意の魚介を使ったイタリアンで、カルパッチョ、ピザ、焼物などを
楽しく会話しながらご一緒に賞味しました。
「さぁ、お腹も一杯だし・・・あとは薄茶かしら?」
とリラックスしていると、今までとガラリと違う雰囲気で
ご亭主が現れました。
あわてて姿勢を正しました。
「席を改めとうございますので腰掛待合へお出ましください。
満月に近いきれいな月が出ております」
庭の腰掛待合へ出ると、中空に冴え冴えとした満月が輝いていました。
「前回も月が美しかった・・・」と思い出していると、ご亭主の迎えつけです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/9a/6ee57845dcd2e9f2b2d90a93e2f73bd4.jpg)
筧のある蹲を使い、にじり口を開けた瞬間に
JAZZのサウンドが聴こえてきました。
低く物悲しいサックスの音です。
床の手燭と炉縁に置かれた燭台の蝋燭だけの灯りです。
床は書から絵に変わっていて、絵は・・・えーと、抽象画のようです。
床、釜を拝見し、席へ着くと、すぐにお菓子が運ばれお点前が始まりました。
炉の流し点で二服頂き、もう一服をご自服して頂きました。
個性と魅力溢れる道具組に感心しながら
床の絵、花、花入、茶碗、水指などの会話が弾みました。
特に揖保川焼の水指は形やモダンな明るい色合が蝋燭の灯りに
映えています。
薄器は見立てで、ポルトガル土産の小物入れだそうですが
これも灯りのせいか、一段とエキゾチックでした。
でもでも・・・JAZZ茶会と銘打つだけあって
バックミュージックのJAZZが一番素敵な道具組でした。
薄茶も十分頂戴したのにいつまでもその茶室に居たい・・・と思いました。
流れるJAZZのサウンド、官能的な哀愁を帯びたサックス、蹲の筧の水音、
蝋燭の炎にほど良く照らし出された茶室の閑かなハーモニー。
魂が癒される茶会だった・・・と
一客一亭のその瞬間が愛おしく、懐かしく思い出されます。
音楽に弱い私には曲名はわかりませんが、
JAZZの演奏はジョン・コルトレーンでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_fuku.gif)
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